主の部屋
ラト
ラト
主
主
主
ラト
ラトのまっすぐな視線が私を貫いた。
何も言葉が出てこない私と 何も言葉を発さない彼しかいない この空間には
耳が痛いほどの沈黙のみが 広がっている。
主
主
主
主
主
少し顔をうつむけながら
私はちらりとラトの方を見た。
主
ギュッと
手元のシーツを掴んだ。
主
すると
ラト
青いビー玉のような瞳が 大きく見開かれた彼の姿があった。
そして
その瞳はさっきのまっすぐな視線が 嘘のように
伏せられた長いまつ毛の影に隠れた。
主
主
途端に指先が冷たくなっていく。
主
主
うつむいた視界に
薬付きのガーゼが貼られた 自分の手が映る
主
主
ついさっき感じたばかりのぬくもりが
思い出せない
ラト
そのとき
コンコンコン
来訪者を伝えるノックが部屋に響いた
コメント
2件
本当にラトと主様の関係性が好きです…、表現も今どういう状況なのかとか…分かりやすく細かくていいと思います…。続き楽しみにしています…