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コメント
3件
今回も面白かったです!!✨
さすが(・ω・`(´。✪ω✪。 ` )
はわわぁぁぁぁぁぁ✨✨ リクエスト書いてくれてありがとうございますッッ!!めちゃくちゃ最高でした😭👏✨これからも応援してます!!
主
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⚠︎nmmn注意⚠︎ ⚠︎キャラ崩壊注意⚠︎ ⚠︎誤字脱字注意⚠︎ ⚠︎神様パロ⚠︎
主
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番外編 リクエスト
六奏神社の夜は、静かだ。
昼の名残を含んだ風が、社殿の軒をなぞり、鈴の音を、かすかに揺らす。
ℒ
らんは、一人で縁側に座っていた。
膝の上に手を置き、夜の境内をぼんやり眺める。
ℒ
ℒ
誰も騒いでいない。
結界も安定している。
人の世も、穏やかだ。
運命の神にとって、それは“いい日”のはずだった。
ℒ
胸の奥が、ひどくざわついている。
らんは、運命の神だ。
糸を見る。
選択の分岐を知る。
ほんの少し、未来をずらす。
誰かが踏み外しそうな時、転ばない方へ。
誰かが失われそうな時、失われない方へ。
小さな奇跡。
ささやかな修正。
それが、らんの役目だった。
ℒ
やってきた。
ℒ
……はずだった。
その夜。
らんは、夢を見た。
――白い、何もない場所。
足元には、無数の糸が絡み合っている。
金、銀、赤、青。
人の運命。
神の運命。
交差して、ほどけて、また結ばれる。
ℒ
そう呟いて、一歩、前に出る。
その瞬間。
糸が、切れた。
ぱちん、という音。
ℒ
視線を落とす。
切れた糸の先。
そこにあったのは――
𝒩
ℒ
炎の狐が、霧のように消えていく。
ℒ
手を伸ばす。
でも、触れない。
次々と、糸が切れる。
水色の糸。
紫の糸。
緑の糸。
黄色の糸。
ℒ
ℒ
ℒ
ℒ
一柱ずつ、消えていく。
ℒ
ℒ
必死に糸を掴む。
修正しようとする。
でも。
糸は、増える。
絡まる。
切れる。
自分の手が、原因だと分かる。
ℒ
ℒ
最後に残った糸。
それは、自分自身のものだった。
ひびが入り、細くなり――
ℒ
切れる直前。
らんは、叫んだ。
ℒ
飛び起きる。
呼吸が荒い。
額に、冷たい汗。
ℒ
部屋は暗い。
静かだ。
でも、胸の震えが止まらない。
ℒ
ℒ
神として、“見てしまった”感覚。
らんは、無意識に手を握った。
――何も、感じない。
ℒ
いつもなら、糸の感触がある。
なのに。
ℒ
運命の糸が、見えなかった。
翌朝。
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朝食の席で、みことが声をかける。
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ℒ
らんは、笑おうとして失敗した。
なつが眉を寄せる。
𝒩
𝒩
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曖昧に返す。
こさめが、じっとらんを見る。
𝒦
𝒦
ℒ
𝒦
らんは、一瞬だけ黙った。
ℒ
そう言って、席を立った。
昼。
境内の奥。
らんは、一人で立っていた。
本来なら、ここで運命の微調整をする。
けれど。
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何も、見えない。
力を使おうとすると、指先が震える。
ℒ
ℒ
怖かった。
自分の力が、大切な存在を消してしまうことが。
ℒ
らんは、その場に座り込んだ。
夕方。
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すちの声。
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なつも来る。
𝒩
𝒩
らんは、しばらく黙っていた。
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ぽつりと、言う。
ℒ
ℒ
空気が、少し張り詰めた。
ℒ
ℒ
正直な言葉だった。
こさめが、小さく笑う。
𝒦
ℒ
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みことが続ける。
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ℳ
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なつが腕を組む。
𝒩
𝒩
すちが、静かに言う。
𝒮
𝒮
黙っていたいるまが、口を開く。
ℐ
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らんは、目を見開いた。
ℒ
𝒩
なつが笑う。
𝒩
𝒩
𝒩
夜。
縁側に、六柱が並んで座る。
風が吹き、鈴が鳴る。
らんは、そっと目を閉じた。
――糸が、見える。
絡み合い、支え合う、六本の糸。
ℒ
ℒ
震えが、止まる。
力は、まだ完全には戻らない。
でも。
ℒ
らんは、小さく息を吐いた。
運命の神は、今日、糸を握らない選択をした。
それもまた、運命だった。
番外編 リクエスト