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丈一郎side
和也
今日も和也の大声が響き渡る。
謙杜
駿佑
丈一郎
駿＆謙
丈一郎
駿＆謙
和也
また和也の大声が響き、苦笑をひとつ落として 俺も仕事の準備を始めた。
・・・
大吾side
コンコン。
流星の部屋をノックするも、いつも通り返事はない。
大吾
そっとドアを開けるとブランケットに包まって ちょうどこちら側を向いて寝ていた。
大吾
思わずパシャリと１枚写真を撮る。 毎朝撮ってるせいで流星の寝顔フォルダができてしまっている。 ちなみに、笑顔フォルダ、不意打ちフォルダ、 その他たくさんのフォルダがあることは秘密だ。 今日も流星のかわいさに対して神様にちゃんと感謝し、 流星に近づき肩口をトントンと軽く叩く。
流星
大吾
流星
恭平と違ってめちゃくちゃ目覚めがいいから 軽く４、５回叩いただけで起きてくれる。 「おはよう」と伝えると、唇の動きで読み取ったみたいで 「大にぃおはよう」と口パクで返してくれた。 いつものように補聴器をカチャリとつけ、にこりと微笑んで もう１回、今度は声に出して「おはよう」と伝えてくれた。
・・・
流星side
謙杜
流星
謙杜
流星
駿佑
流星
駿＆謙
流星
嵐のように去って行った双子とは １歳しか変わらないはずなのに元気さが全然違う気がする。 駿たちの中学校は自転車で通う距離やけど、 僕ときょへにぃが通ってる高校は歩きやから 中学生組の方が家出るのが早いねんな。
和也
流星
和也
流星
いつも朝はゆったりしとる和にぃやけど、 今日は１講義から取っとるみたいでピューッと これまた嵐みたいに去ってった。
朝ごはんも食べて、着替えてかばんを持って１階に降りると まだパジャマ姿で もぐもぐとご飯を食べとるきょへにぃがおった。
流星
恭平
丈一郎
いっつも時間ギリギリまでバタバタしとる きょへにぃを見とるからか、僕がきょへにぃを待って 一緒に学校に行くことが信じられんみたい笑
流星
恭平
流星
・・・
大吾side
ドタバタと階段を駆け降りる音がしたなーと思ったら 大きな声でふたつ、「行ってきまーす！」と 気持ちのいい挨拶が聞こえた。
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