ビ ー 玉 の 落 ち る 音

昼は眩しく

日差しが強く

夜は星が眩しく

涼しさが私の髪を撫でる

そして、私は息を吸う

夏はこれの繰り返し

私は夜が好き

日差しも強くなくて

過ごしやすいから

あなたが静かな森を駆け抜けるなら

私は静かに跡をつける

けど、

あなたが愛を待つ隣に

私はそっと腰おろす

そう言われると帰りたくなくなる

いつかは帰らないと行けないのに

愛を向けられるのが怖い

私をわからないでいてほしい

水琴さんは不思議な匂いのする方だ

悪くもないし、良くもない

不思議な感じ

“人間じゃないみたい”

道にラムネ瓶が落ちていた

転がったのか少し亀裂が入っていた

瓶の破片が一欠片無くなったみたいだ

瓶は、月夜に照らされ

きらきらと星のように輝いていた

嫌な予感がする

不穏な空気が流れ

1つ、何かの欠片が黒沼に 落ちたような気がした

冷たい風が私の髪を撫でた

花が咲いた

花が枯れた

私という茎から

赤い花弁が舞い降りた

手を伸ばした

手を伸ばして

帰りたくないと願う

死なんて怖くなかった

死が来てもいいと思ってた

でも

キミのせいだよ

竈門炭治郎君

キミせいで

鬼なんかならなければ良かったって

後悔したんだよ

日が差して

水琴さんは

塵となり

花となり

ひとつの欠片として

空へ散っていった

あの日一緒飲んだラムネの味が

今も忘れられない

“ビー玉の落ちる音”が聞こえるだけで

水琴さんとの思い出が

頭の中でぐるぐると流れるんだ

カランッ

カランッ

ニヒルと笑うその顔は

鬼じゃなくて

ちゃんと人間のような顔だった

いつか一緒に日の光で輝く

窓を見てみたいな

どうか

人を喰らっていても

鬼の居ない平和な世界で

暮らせますように

『ビ ー 玉 の 落 ち る 音』

f i n .

𝘛𝘩𝘢𝘯𝘬 𝘺𝘰𝘶 𝘧𝘰𝘳 𝘸𝘢𝘵𝘤𝘩𝘪𝘯𝘨.

profile

青代 水琴 (あおしろ みこと) 鬼殺隊士 肉体年齢 18歳程

翠嵐 (すいらん) 水琴の鬼の名前 推定 江戸時代後半〜明治時代前半

るなコン 鬼滅の刃 感動部門

あとがき ↺ ．

るなコン2作品目を書かせて貰いました💖

まじで意味わかんないのは許してほしいです😿 雰囲気だけでも楽しんでください✋🏻✋🏻 翠嵐ちゃんは 朱紗丸や矢琶羽のような地位？です！ 鼻の効く炭治郎が人間じゃないみたいと 言っていましたが、それは翠嵐ちゃんが 人間になりたいと強く願っていたからです🕊️

おわり