教師
颯
ダン!!と大きな音を立てて俺は一気に階段を飛び降りた。
教師
颯
その下を通せんぼするように担任が待ち構える。
俺は慌てて急ブレーキをかけた
颯
逃げ場がない
どうする、考えろ
颯
颯
俺はそう呟きながら、背中を壁に押し当てた
いつもと同じ部活の時間だったはずだった
そう、一週間前までは
律
律
アオハル部
律
アオハル部
蒼
律
夏希
瑛太
ひまり
颯
申し訳なさそうな、残念そうな顔をして律部長と蒼先輩が教室を出て行く
二人の姿が見えなくなった瞬間に、女子二人がグイッと顔を近づけた
夏希
ひまり
瑛太
颯
颯
夏希
夏希
夏希
颯
逆にその糖尿病まっしぐらな飲み物、飲んだヤツいるのか?
ひまり
ひまり
瑛太
夏希
夏希
颯
颯
夏希
律
アオハル部
ドアがぶっ壊れるかと思うほどの威力で、律部長が教室に駆け込んできた
まさかこんな早く律部長の慌てた顔が見れるとは……。
瑛太
ひまり
蒼
蒼
蒼
アオハル部
アオハル部
颯
颯
蒼
颯
そういえば、自己紹介したとき……
颯
瑛太
それと部が無くなるのと、一体なんの関係が……
律
律
律
颯
どういうことだ? 話が全く見えてこない
律
律
律
二年の頃に一回留年してる
アオハル部
アオハル部
蒼
律
律
律
アオハル部
この学校は30点以下で赤点だ
それを全教科?狙って?!
颯
夏希
律
瑛太
ひまり
一斉に蒼先輩の批判が湧き起こる
話の内容がようやっと見えてきたぞ
颯
颯
颯
蒼
蒼
律
律
律
颯
律
律
律
律
律
アオハル部
全員が息をのむ
これは……いつも以上に負けられない!
颯
ひまり
夏希
蒼
蒼
颯
瑛太
律
律
律
颯
颯
蒼
蒼
律
律
律
律
アオハル部
そして、待ちに待った当日
例のアイツがマイクを持って、体育館にいる全校生徒に向けて叫んでいた
大和
大和
大和
大和
大和
律
コイツサッカー部だし、一年だよな
律
瑛太
蒼
瑛太
瑛太
颯
瑛太
颯
そういうのは言わなくていいぞ、瑛太
大和
大和
大和
大和
大和
夏希
大和
教師
教師
生徒
生徒
分かってたけど、すっごいブーイングだ
大和
蒼
蒼先輩のその一言を待っていた俺たちは、一斉に円陣を組む
蒼
アオハル部
アオハル部
アオハル部
アオハル部
蒼
アオハル部
律
律
部長の合図で俺たちアオハル部は一斉に体育館から出て、左右に散った
それぞれバラバラの場所に逃げることで一網打尽にされるのを防ぐためだ
教師
教師
いざ、勝負だ!!
注意 大和の実況と生徒の声はアオハル部及び教師たちには聞こえていません
大和
大和
大和
教師
教師
夏希
夏希
夏希
バッとウチは直ぐ隣の教室に逃げ込む
夏希
夏希
大和
大和
教師
教師
教師
教師
大和
ドンッ、と大きな音が後ろから聞こえた
こーゆーのを袋の鼠言うんやろな
教師
教師
ここが一階で、相手がウチやなかったら、やけどな!
大和
教師
教師
教師
バタバタと足音が遠ざかっていく
先生二人が窓から外へ出て行ったのを確認して数秒後
ウチはストンとロッカーの上に着地した
大和
大和
きっと驚いているんやろな、と思いウチはカメラ目線で笑ってみせた
夏希
夏希
夏希
夏希
大和
大和
大和
夏希
大和
大和
大和
大和
ひまり
はぁ。面倒くさい
教師
ひまり
ひまり
教師
教師
たしかに、と思ってしまった
ただの授業なら速攻で捕まりに行く
けれど……
ひまり
ひまり
ひまり
教師
私は水鉄砲を構えて、乱射を始めた
白濁色の粘り気のある水弾が辺り一面に広がる
教師
ひまり
一週間あればこれくらいの用意は出来る
大和
生徒
生徒
大和
生徒
大和
ひまり
私は屋上のフェンスを躊躇なく蹴って宙に浮く
教師
大和
大和
大和
ひまり
教師
大和
大和
ひまり
教師
教師
私はそう喚いている校舎の方をチラリと見る
そこで私はあるものを見てしまった
ひまり
ひまり