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うちの学校私立樹立学院では、少し変わったいじめがあっている。その名も『強い者いじめ』。積極的にいじめをすればするほどいじめられるという正義感漂ういじめなのだが…おっと、今日も誰かがいじめられているようだ。
愛梨
百合奈
私は、そのいじめをしようともしないが、止めようとも思わない。
愛梨
愛梨が声を潜めて言う。愛梨こと瀬戸内 愛梨は私の幼なじみで大切な親友だ。
愛梨
百合奈
愛梨
愛梨がなんか言っているうちに今回の中心、丸山 弥莉愛が来た。最近はコイツがこのいじめを仕切っている。いついじめられるのか分かんないのに危険を犯してまでいじめをする意味が私には分からない。
杏菜
弥莉愛
杏菜
この丸山 弥莉愛は理事長の娘で、山本 杏菜という取り巻きがいる。
弥莉愛
まだ、今回の強い者いじめは始まっていない。だから、丸山 弥莉愛は、日々普通のいじめをしている。
優良
皆
優良
菜乃花
優良
弥莉愛
弥莉愛
弥莉愛
そう言って、丸山 弥莉愛は優良さんに水をかけようとした。だが、かかったのは、愛梨だった。
弥莉愛
すると、愛梨は珍しく声を荒がせた。
愛梨
弥莉愛
愛梨
杏菜
弥莉愛
この時、私は何も言えなかった。
次の日から、愛梨いじめは始まった。私は、弥莉愛達に挑発するような事は言わなかった。だって、言っていじめが止まる訳でもないし、もし私がいじめられたら、愛梨に迷惑がかかるし。でも、愛梨に水がかからないようにしたり、上履きの中に入れられた土を掻き出してキレイにしたり、愛梨に出来るだけ被害が及ばないように出来るだけフォローした。だけども、愛梨の傷は癒えなかったらしい。愛梨は、その2ヵ月後に…
自殺した。
愛梨は遺書を書いていた。家族に、愛する人に、そして親友の私に。そこには、こうあった。
『百合奈へ 出会って16年、私達は産まれた頃から一緒にいたね。こんな形で別れるのは凄く悲しいな。百合奈は、ツンとして、冷たい感じがするけど、本当は、優しくて、最後まで私を守ってくれたね。ありがとう。私は、いじめられて、耐えられなくなったから死んだ。でも、百合奈に迷惑かけたくないからでもあるの。私のせいだ、なんて思わないで。一生、いや、死んでも親友だよ。』私は泣いた。さんざん泣いた。
百合奈
私は気付いた。その遺書の最後に、ある文が書かれて消されている跡が残っているのを。ある文とは、これだ。『迷惑にならなければでいいんだけど、私の…復讐をしてほしいな。』
私は涙でぐちゃぐちゃになった顔を歪ませて言った。
百合奈