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「聖女」の家系!?って思ったらまさかの事実が……!?しかも16歳で神になるの!?凄い……!! 物語としては王族とか上流貴族とかって「聖女」の力を求めて婚約するけどその後破棄する、なんて自分勝手な行動する人多いイメージある……でも、「聖女」様にとって幸せならそれでいいかな……😊💭 どんな状況でもお母様と同じように運命の人を見つけられるといいな……
ザワつく城内
痛いほど刺さる視線
その全てを超える答えを
私は言った
私の家系は俗に言う「聖女」というものだった
私の御先祖様である方は
代々神に仕えており時が来たら神にその身体を捧げるという生贄だった
しかし、ある代の生贄は神に気に入られ婿入りを果たした
それ以降、我らの家系は神の血を継ぐ者として「聖女」と呼ばれている
我らの家系は神に気に入られた者が男だった影響なのか
産まれてくる人は皆女である
そして我らの家系は16歳になると神へと"昇華"される
これは御先祖様が婿入りを果たしたのが16だからと言われている
要は時期神様である
私の母上も運命の人を見つけ無事に神へと昇華された
そして今代の聖女である私は…
何故か王子に目をつけられ婚約までされてしまった
聖女の血が欲しいのか理由はよく分からなかったが
結果はさっきの通り
婚約破棄である
だが、王は王子と違い頭の回転が早く聖女の血を欲していた
このままではまた婚約されるかもしれない
私は王位なんかに興味は無い
なぜならもう暫くすると神へと昇華されるからだ
私は今15になったばかりであり人間としての余命はあと1年である
その1年の間に
私も母のように運命の人を探すのだ
私の御先祖様に惚れ込んだ神は
御先祖様を手に入れる為に相当の苦労をしたと聞いている
それほど身と心を焦がす恋を
私だってしてみたい
そうして、私の運命の人を探す旅が始まった
この時はまだ、呑気だったな…なんて思い返す
旅を続けていくと知ってしまうのだ
御先祖様とその神について
この家系は「聖女」なんかじゃない
そんな物ではなく
気が向けば世界すら滅ぼせる力を持った
そんな存在だったのだ