テラーノベル
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大売り出しで、にぎやかな商店街を抜けた先に、忘れ去られたような小さな公園がある。
ユイ
ユイが当然のように、細い路地へ曲がった。
俺
ユイ
俺
並んだ二つのブランコ。
ユイは迷いのない足取りでその一つに座った。
ユイ
俺
ユイ
俺は、やれやれと溜息をつきながら、軽く背中を押す。
ギィ、と古びた金属が、夕暮れの空気に鳴いた。
ユイ
俺
ユイ
俺
ユイ
言い返そうとしてやめた。もう一度、今度は慎重に押し出す。
風が、二人の頬を静かにかすめていった。
ユイ
俺
ユイ
ユイが空を見上げたまま、唐突に問いかけてくる。
俺
ユイ
ブランコが、前後にゆっくりと弧を描く。
空を蹴り、地面へ戻り、また空へ。
俺
ユイ
俺
ユイ
夕焼けが、影を長く伸ばし、鉄棒を夕日のような赤に染めていく。
振り子のようなリズムだけが、この場所を支配していた。
俺
ユイ
俺
ユイ
しばらくして、ユイは不意に足を地面につけ、靴の裏で砂を巻き上げて止まった。
ユイ
俺
ユイ
ユイ
公園を後にする。
振り返ると、誰もいなくなったブランコが、まだ小さく名残惜しそうに揺れていた。
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