テラーノベル
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翔太と俺は 生まれた病院が同じで
それからずっと 一緒に育ってきた
小さい頃は毎日のように 一緒に遊んでいた
涼太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
涼太
花冠を翔太の頭に 乗せてやると
翔太は可愛い口角を きゅっと上げて
翔太
とはにかんで笑うのだった
そのまま俺達は 同じ幼稚園、同じ小学校に上がった
奇跡的に クラスはずっと一緒
小学校最後の春、 クラスが同じになったときには
2人で大爆笑した
涼太
翔太
翔太は今までより 素直じゃなくなったけど
やっぱり根っこは 変わっていなかった
そして季節は流れ 冬になった
その日の予報は雪 みんなそわそわして 窓の外を見ていた
涼太
翔太
涼太
そして 2時間目が終わって
お手洗いから帰ってくると 教室が何やら騒がしかった
涼太
涼太
中に入ると 泣きじゃくる女子のクラスメイトと
棒立ちの翔太
その周りを 他のクラスメイトが囲んでいる
涼太
涼太
翔太
翔太は俯いていた
男子生徒
男子生徒
涼太
涼太
確かにぶっきらぼうな 翔太ではあるけれど
手を出したりとか そういうことは無かった
女子生徒
女子生徒
確かに彼女の腕には 赤い跡が出来ていた
男子生徒
男子生徒
女子生徒
煙…がどんなのか よく分からなかったけど
とにかく傷つけたのは 本当らしかった
男子生徒
男子生徒
クラスのあちこちで 笑いが起きた
俺は久しぶりに 苛立ちを覚えていた
涼太
涼太
涼太
翔太
俺が話しかけようとしたのと 翔太が俺の横を抜けていったのは ほぼ同時だった
慌てて廊下に出ると 翔太は走って逃げている
涼太
翔太は俺の大事な幼馴染だから 追いかけないと、という 使命感があった
涼太
涼太
翔太は足が速くて ついていくのがやっと
曲がり角で何度も 見失いそうになりながら
俺は翔太を追いかけた
翔太が入っていったのは 近くの山だった
涼太
なんでこんなところに…
涼太
涼太
さっきから呼びかけているのに 翔太は全然反応してくれない
無視して 細い山道に入っていく
涼太
植物が生えっ放しで すごく歩きにくい
どのくらい歩いただろうか
少し開けた場所に出た
涼太
涼太
いつしか 雪が降り始めていた
翔太は俺に背を向けたまま
涼太
涼太
涼太
俺が翔太へと 一歩踏み出すと
翔太
翔太がようやく 振り向いた
翔太
翔太
翔太
翔太
涼太
翔太
翔太
すると 辺りの風当たりが強くなる
涼太
雪の強さも増して 一帯が雪吹雪に包まれた
涼太
涼太
翔太
翔太
目の前が真っ白になる
涼太
涼太
俺はそのまま 意識が遠のいていった
翔太
涼太
涼太
翔太
翔太
翔太
どうやら 思い出しているうちに
寝落ちしてしまったようだ
翔太
涼太
涼太
涼太
翔太
涼太
涼太
俺はなんとなく 重い空気になってしまったのを 誤魔化そうとして
背を向けて 目を閉じた
それで寝付ける はずだったのだけれど──
翔太
翔太
突然 俺の胴回りに腕が回ってきた
涼太
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
コメント
2件
翔太っていいながら寝てるの尊い まあ、舘さんは苦し(?)んでるけど許してくれし ゆり組がゆりゆり(⸝⸝⸝ ᷇𖥦 ᷆ ⸝⸝⸝)フヘヘ まじ最高