私には好きな人がいる
カッコよくて優しくて
幼稚園からの幼なじみで
クラスの人気者でもある
蒼斗くん
小学生の頃から片思いしていて
中々告白できないでいたら
高校生になってしまった。
そんなある日
蒼斗くんから遊びに誘われた
告白できるチャンスだと思い、
今日までたくさん練習をした
これから会いに行く
断られたらどうしよう、
そんな気持ちがいっぱいあった。
─公園─
藍海
蒼斗
お!藍海!
蒼斗
久しぶりだな!
藍海
久しぶり〜!
蒼斗
最近全然会えてないよな...
藍海
そうだね
藍海
蒼斗くんに会えなくて寂しい
蒼斗
くん付けするなって!笑
藍海
どうしてもくんが付いちゃうの!笑笑
蒼斗
俺たち幼なじみだろ?
蒼斗
だから呼び捨てでいいって
藍海
無意識っていうのかな
藍海
なんか自然に出ちゃうっていうか...
蒼斗
まじ?笑
藍海
うん
蒼斗
藍海
藍海
あ、急にごめんね
蒼斗
ん?
藍海
あのね、私───
藍海
藍海
蒼斗くんの事が好きなの。
蒼斗
え、まじで?
藍海
うん...
藍海
だから、付き合ってください...
蒼斗
藍海
無理だったらいいんだよ?
藍海
私は蒼斗くんの気持ちを聞きたいだけだから...
蒼斗
蒼斗
ごめん。
蒼斗
蒼斗
俺、ほかに好きな人がいるんだ
藍海
そう、なんだ...
蒼斗
本当にごめん。
藍海
大丈夫だよ、
藍海
これからも友達としていよ!
蒼斗
おう、!
私は彼に振られてしまった
そうだよね、OKされるわけないよね
だって私は、私は...
もうすぐ死ぬんだから
藍海
蒼斗...くん
蒼斗
どうした?
藍海
明日、蒼斗のそばに居させてくれないかな...
蒼斗
蒼斗
予定空いてるし、大丈夫だよ
藍海
よかった
藍海
じゃあ明日、家に行ってもいい?
蒼斗
おう、待ってる
─次の日 蒼斗の部屋─
藍海
藍海
ここに来るのも久しぶりだな〜
蒼斗
笑笑
藍海
やっぱ蒼斗く...
藍海
いや、蒼斗の部屋って落ち着くね
蒼斗
そう?
藍海
ずっとここに居たいくらい
蒼斗
いやそれはさすがに無理だな笑笑
蒼斗
親に怒られる
藍海
冗談だよ〜笑
蒼斗
それだったらよかった...笑
蒼斗
蒼斗
ところでなんで俺の家に来たの?
藍海
え?それは...
藍海
藍海
蒼斗のとなりに居たかったから
藍海
かな。
蒼斗
そうなんだ
藍海
藍海
もう、満足したし
藍海
帰るね!
蒼斗
え、早くね?笑笑
藍海
いいのいいの!
藍海
じゃあね!またいつか!
蒼斗
蒼斗
...いつか?
蒼斗くんの家から帰った後、
私は肺がんで、亡くなった。
最後の最後に 蒼斗くんに会えてよかったな...
その想いと共に涙がこぼれ始めた
蒼斗くん
ずっとずっと、お幸せに...!
いつまでも、見守っているからね