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僕の嘘は君の過去だった

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僕の嘘は君の過去だった

12 - 僕の生きたい気持ち

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2019年11月11日

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点滴の音...絢也くんの顔...絢也くんの手...ドキドキと鳴る心臓の音...

その全てが私を慰めている

絢也くん...なぜ私を庇って傷を負ったりするの...

なぜいつも私を守ってくれるの...

『もっと自分に自信持っていいんだよ?』

『自信なんて持てない』

そんな会話をしたのを私は覚えてる

絢也くんは自信を持っていい人なのに

私、自信のない絢也くんが不思議でたまらなかった

それに、絢也くんを見ていると、いつも自分がすごく汚い人間に思えるくらい絢也くんはいい人だ

私なんかを守っても意味無いよ。

私は...何も出来ないゴミみたいな娘だし...

お母さんのこと、嫌いになれなかったけど今回ははっきり言える

私はお母さんが嫌い。絢也くんに傷を負わせたお母さんが大嫌い

坂本愛花

ごめんね...絢也くん...巻き込んで...

私は絢也くんのお母さんやお父さん、そしてクラスメイトと共に何日も絢也くんのそばにいたけど、絢也くんはもう目覚めることはなかった

岡崎絢也

...んんん...体が...軽い...?

天使

お目覚めですか、絢也様

岡崎絢也

...はっ!誰...?

天使

私は天使。あなたは今、生死の境目にいます

岡崎絢也

生死の...境目...?

天使

はい。あなた次第で、死ぬか生きるか決まる場所です

岡崎絢也

僕次第...

天使

あなたの生きたいという気持ちが大切です。そして、もし生きたいのなら、誰のために一生懸命生きようと思いますか

岡崎絢也

誰のために...

僕は坂本を思い出した

いや、愛花を思い出した

笑っている顔、泣きそうな顔、寂しそうな顔

僕は色んな愛花の顔をまたみたい

愛花のそばで笑いたい

母さんと...みんなと...話したい...!

そのために僕は生きたい...!!

天使

...少年よ。あなたの生きたい気持ちは本物ですね...愛は素晴らしいです。あなたをここまで変えたのですから...

僕は眩しいくらいに輝く光に包まれた

岡崎絢也

...あ...

坂本愛花

...絢也...!!絢也!!目が覚めた?!

岡崎絢也

愛...花...

お母さん

絢也...!!よかった...あなた、1ヶ月も目を覚まさなかったのよ...!!

お父さん

待ってたよ...絢也...よかった...

クラスメイトC

岡崎ぃ...遅いんだよォ目が冷めるの...!

クラスメイトA

よかった

クラスメイトB

死ななくてよかったよ...

クラスメイトD

おせーぞ、岡崎

クラスメイトE

良がっだぁ...

みんな...僕を待ってたの...?

岡崎絢也

...僕、生きてもいいの...?

坂本愛花

何を言ってるの...?良いに決まってるでしょ...!!

ガラガラ...

その時、病室のドアが小さく音をたてた

岡崎絢也

...ゆりか先生...!

坂本愛花

お母さん...?!もうやめて!!

ゆりか先生

...この度は、誠に申し訳ございませんでしたァっ!!

僕と愛花が警戒していると、ゆりか先生は勢いよく頭を下げた

岡崎絢也

...?!

坂本愛花

...お母さん...?!

ゆりか先生

反省しました...愛花...そして絢也さん...謝っても許してもらえる事じゃないけど本当にごめんなさい...もう二度とこのようなことは致しません...愛花...あなたには小さい頃から色々な辛い思いをさせてしまってすみません...

ゆりか先生は長い間頭を下げ続けた

坂本愛花

...お母さん、もういいよ

ゆりか先生

...え、でも私は酷いことを...

坂本愛花

今までのお母さんは大嫌い。けど...もし本当に反省してるなら、私に正しい姿のお母さんを見せてよ。普通のお母さんを...見せてよ...

ゆりか先生

愛花...

岡崎絢也

僕も...そうして欲しいです...。それに、僕も悪いことをしました。確かにあの夜の僕の口調は、不適切なものでした。すみません

ゆりか先生

絢也...さん...

ゆりか先生の目から大粒の涙が溢れ出た

ゆりか先生

こんな先生を...受け入れてくれるの...?

坂本愛花

うん。お母さん次第でね

岡崎絢也

はい!!

僕らは泣いて笑って成長する

どんなに難しい道のりでも、どんなに複雑でも

失敗や間違いや経験が僕らを大きくしていく

僕らは

これからもまだ成長し続けるだろう

僕はいつでもこの人たちと

成長し続けたい

僕の嘘は君の過去だった

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