宅配少女

俺は、この春から新社会人デビューを 果たした若者だ

それに伴って、一人暮らしを始めることになったわけだが……

昨日は、俺の門出を祝う会が身内で行われたのだが

俺は、そこで飲みすぎてしまい、 会の後半の記憶は全くない……

ピンポーン

両手に収まるくらいの大きさの箱を 受け取る

その荷物は人1人入ってるんじゃないかと 疑うほどに重かった

なんとか部屋まで箱を持ってこれたが……

俺は、昨日酔っ払った勢いで注文してしまった商品かもしれないと思い

メッセージアプリで、 友人に聞いてみることにした

俺は思い切って開けてみることにした

だが、箱はなぜか開けられなかった

結局、その日はそのまま寝ることにした

しかし……

その夜

ねぇ

開けてよ

お兄ちゃん

俺はなにかを思い出したように 飛び起きた

翔子は、俺の妹だ

5年前、トラックに轢かれ死亡したが……

翔太お兄ちゃん？

本当にお兄ちゃん？

なら、ここから……

俺は昼間は使えなかったカッターを もう一度使ってみた

数ヶ月後

部屋には、別の人が入居していた

ピンポーン

両手に収まるくらいの箱を受け取る

終