TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

📖恐怖図書館👻

一覧ページ

「📖恐怖図書館👻」のメインビジュアル

📖恐怖図書館👻

1 - doll(ドール)

♥

301

2019年07月02日

シェアするシェアする
報告する

私が7才の時

初めての学校、緊張したー

友達できると良いな。

ねぇ、デディ?

古びたくまのぬいぐるみを抱き抱えて言う。

いつから一緒に居るのだろうか?

物心ついた時から一緒なのは分かる。

いつから居るのか、母も知らないらしい

デディを私の妹と信じて過ごしてきた。

あれ縫い目が………

私はデディの手の辺りの縫い目がほどけていた。

おかあさん!

どうしたの?

デディの紐がほどけてるよ

もう捨てたらどう?

古いんだし

嫌だ、デディは妹だもん!

もう小学生でしょ?

人形遊びなんか辞めなさい。

酷いよ………

次の日

下校後

ただいま

おかえり

二階に行く前に宿題を終わらせなさい!

今日は宿題無いよ!

なによ、その言い方!

もうおかあさんの事なんて嫌い。

ちょっと………

私は部屋に入るとデディを探した。

しかし、どこにもその姿は無い

おかあさん!

なによ!

デディは?

捨てたわよ

そんな

最低!

そんな事言うなら明日からご飯を作りません。

私は部屋の隅々まで半べそで探しまくった。

やはりデディの姿は無い。

胸の奥におかあさんに対する怒りがこみあげてきた。

おかあさんなんて死んじまえ

そんな事を言いながら一時間ほど過ごした。

玄関の扉の開く音

多分、お父さんだと思う

しかし、そんなのは関係無い

私の頭はデディでいっぱいだったから

夜中

突然 静寂の中、皿の割れる音が家中に響いた。

次に聞こえたのは母の悲鳴と物にぶつかる音

私は怖くなって布団に潜りこんだ。

父が悲鳴を聞き付けてリビングに向かった。

最後に父の悲鳴が聞こえた。

次の日の朝

お父さん?お母さん?

返事は聞こえなかったがリビング一面が血の海と化していた。

「ひっ」

思わず声が漏れてしまった。

父も母も包丁で刺されて死んでいた。

その後警察が捜査したが一切手掛かりは掴めなかったらしい。

私の脳には今でもその時の恐怖が渦巻いている。

しかし最も恐怖を感じたのはデディがリビングに居た事

捨てたはずなのに………

それから数日後

何だろう?

見つけたのは一枚の紙

その内容は…………

「さぁ 私と遊ぼ?邪魔者は消えたし」

恐怖の余り尻もちをついてしまった。

その瞬間後ろに気配を感じた。

振り返って私は声を失った。

そこにいたのは………

デディ

ワタシトアソボ?

📖恐怖図書館👻

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

301

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚