俺は勉強が好き
自分の世界には入れるから
なのに…
佐倉 雛実
ここはどうするんですか?
なのになぜ俺は佐倉さんに勉強を教えているんだろう
佐倉 雛実
──ですよね
佐倉 雛実
ちょっと?東くん聞いていますか?
東 陽翔
あ、いや…考え事してました
東 陽翔
んで、何ですか?
佐倉 雛実
ここですけど
東 陽翔
あぁ、ここは
東 陽翔
──で───なんですけど
佐倉 雛実
……
東 陽翔
分かりますか?
佐倉 雛実
分かるわけ無いじゃないですか?!
もっと簡単に教えてください!
もっと簡単に教えてください!
東 陽翔
えぇ…これでも簡単にしてるんですよ?
佐倉 雛実
むむむむむ…...!
佐倉さんが顔を真っ赤にさせてほっぺたをぷくっと膨らませる
佐倉 雛実
馬鹿にしていますね?!
東 陽翔
そ、そんな事は...
南さん
あ!雛実先輩!
佐倉 雛実
あ、南さんこんにちは
何かご用ですか?
何かご用ですか?
南さん
いえ、挨拶です!
佐倉 雛実
そうですか、有難うございます
あれ?
香月さん
佐倉先輩じゃないですか!お勉強ですか?
佐倉 雛実
そうですね
次のテストに備えて東くんに教えてもらっているのですよ。
次のテストに備えて東くんに教えてもらっているのですよ。
香月さん
偉いですね~、それでは!
佐倉 雛実
はい、さようなら。
ニコニコしている...?!
もしや
佐倉 雛実
さ、気を取り直して勉強しますよ。
佐倉さんは人気者なのでは?!
確かに
思い返してみれば結構話しかけられてたかも?
佐倉 雛実
何見てるんです?
東 陽翔
あ、いや何でもない
佐倉 雛実
ここなんですけど…
東 陽翔
ここは…こうなって
佐倉 雛実
成る程…なら、こっちは…
佐倉 雛実
東 陽翔
ふふ
佐倉 雛実
?何ですか東くん
東 陽翔
いえ、これからも宜しくお願いします
佐倉 雛実
勿論ですよ、東くん
第1話 佐倉さんは教えられたい