「つぼみ、よく聞いて」
「なあにお母さん」
「この世で一番大切なものはなんだか知ってる?」
「ううん。知らなぁーい」
「この世で一番大切なもの。それは命だよ」
「いのちー?」
「そう。だからねこれから先どんなことが起きても命を見捨てたり粗末にしてはダメよ」
「うん!わかった!どんな命も大切にする!」
遠い日のお母さんとの会話
私はこの時のことを今まで一度も忘れたことはない
そして、これからも…
*これは私の妄想のものがたりです。 苦手な方は、ここで画面をきってもらって構いません。 もととなる本家様とは何も関係ないしもちろん本家様が一番です。 私の夢物語でもいいという方はこのままお付き合いください。
まゆ
まゆ
つぼみ
放課後の学校帰り
親友のまゆに引っ張られて目的地まで走る
でもそんなとき赤信号を渡ろうとする白い猫が目に留まった
つぼみ
猫が渡っている道路をものすごいスピードで走ってくるトラック
まゆ
まゆの声掛けを無視して猫のところへ向かう
つぼみ
助けなきゃ、そんな思いで猫のことを守るようにして抱えて
キキッーーー!
まゆ
まゆの声が聞こえた気がして横を見るとトラックが目の前まで来ていて
ドンっ
きずいたら視界が赤く染まっていて
通りすがりの人
まゆ
つぼみ
つぼみ
涙でぐちゃぐちゃなまゆは驚いた顔して
まゆ
まゆ
まゆ
まゆの指をさした先にいた猫はこちらに駆け寄ってきて
私の顔をなめてくれていた
つぼみ
つぼみ
つぼみ
まゆ
まゆの私の名前を呼ぶ声と誰かの悲鳴を最後に
いきなりプツンと音がして
フッと体の力が抜けたような感覚がして
意識はそこでなくなった
お母さん、自分の命を身代わりにしてごめんなさい
でも、そのおかげであのきれいな猫が助かったんだから許してね
何だろう、遠くで誰かに声をかけられている気がする
??
大丈夫なわけないでしょ
トラックにひかれて全身打ってるんだから
??
つぼみ
つぼみ
目を開けてあたりを見渡すと、都会の景色とは程遠い…森?
そして目の前には今時着そうにない地味な着物を着ている私と同じくらいの年の女の子
??
??
つぼみ
何が起こっているのかわからないし
そもそも私ひかれて死んだんじゃないの!?
てかここどこ!?
その前になんで私もきものなんて着てるの!?
??
つぼみ
??
つぼみ
ある意味、魂が冥界についてないから迷子って言うのかな…
つぼみ
??
つぼみ
手を引っ張ってもらって立ち上がる
つぼみ
??
つぼみ
??
そのまま手を引かれて私たちは走り出した
それにしてもこの子は一体何に焦っているのだろう
つぼみ
??
つぼみ
何を言い出すかと思えば鬼だなんて
鬼滅の刃か!って突っ込みたい
でもこの子の様子からしてすごく怯えてるみたいだから
通り魔とかそんな類のやつでもいるのかな?
ここら辺では変質者を鬼と呼ぶとか?
それなら納得かも
だって…
だいぶ後ろの方だけどなんかの気配がずっとする
つぼみ
??
つぼみ
??
師範?なにそれ、この子柔道でもしてんのかな
だったら逃げないで倒せばいいのに
なんて思っていると明かりがついた建物がだんだんと見えてきた
でもそれと同時に後ろにいた気配が急に消えて
??
わたしたちが目指しているであろう建物の前に立ちはだかった
でも普通の人間がこんなことできるはずがない
私がそんなことを考えていると月光に当たってその姿がはっきりと見えた
??
そこには人間みたいだけど人間じゃないそんな生き物がいた
でも、私はそんな生き物に心当たりがある
つぼみ
それは本当に鬼滅の刃で見るようなそんな奴だった
コメント
1件
大好きになってしまいました…