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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

アクサス

おやおや?

アクサス

もう作戦タイムは終了ですか?

魔王

少し待たせてしまったな

アクサス

別に気にしてませんよ

アクサス

しかしまぁ、小石程度でガーディアンが倒されるのには驚きましたがね

魔王

あんなガラクタいくら出てきても余裕だ

アクサス

ほぉー……言ってくれるじゃねぇか?

魔王

話が脱線したな

魔王

結果を言う

魔王

私たちはお前を倒し仲間を救出する

アクサス

なるほど

アクサス

一応その理由を聞いておこうか?

魔王

色々あるな

魔王

まずひとつは仲間を救いたいという事だ

アクサス

それならば俺様が出した条件を飲んでくれるならば解放したんだがな?

魔王

確かにそれでも良かった

魔王

そうしなかった理由がある

魔王

その理由は大陸間の移動ができないということだ

魔王

隣の大陸に行くには橋を渡らないといけない

魔王

しかしその橋はあんたが潰してしまってる

魔王

では海路はどうか?

魔王

そもそも私達は自分用の船を持っていない

魔王

港町の客船に乗ろうかと考えたがその港町も橋を渡らないといけないとのこと

魔王

仮に私らが船を持っていたとして海に面している場所から出たとしよう

魔王

そうなった時出てくる魔物は不明である

魔王

環境不安定なので運が悪いと私らでは対処が難しい魔物に教わる可能性がある

魔王

比較的安全な海路は港町からのものしかない

魔王

なのであんたの条件を飲むことは出来なかった

アクサス

そーかい

魔王

あともうひとつはリーフフルールの街の人達と約束をした

魔王

世界樹を取り戻すと

魔王

その約束を破棄なんてできるわけがない

アクサス

使い犬だな

魔王

勇者なんてそんなものだろう

魔王

ともかく私はあんたを倒すことにした

アクサス

いいだろう

アクサス

だがその場合あんたらが戦闘態勢になった瞬間にこの娘の首が飛ぶ

魔王

………

アクサス

それでもいいってことなんだろ?

魔王

………

アクサス

覚悟が足りてねぇみたいだな?

魔王

………

アクサス

どうした?沈黙を貫いて?

アクサス

さっきまでの威勢はどうした?

魔王

(妖精さん頼む…)

アクサス

所詮口だけのようだな

アクサス

ここまで来た実力は認めてやる

アクサス

だが、それまでだ

アクサス

あんたら人間は情に弱い

アクサス

仲間を殺されるのを嫌うようだからな

アクサス

かんがえが甘いんだよ人間共はな

自分語りに夢中になってるすきに 世界樹のツルがサヤカを襲う

油断していたアクサスは反応が遅れ サヤカを手放してしまう

取り返そうとするも時すでに遅し そのツルは手の届こぬところまで行き

そしてサヤカを守るようにそのツルが サヤカ全体を覆う

アクサス

ど、どういうことだ!?

アクサス

世界樹が貴様らの味方をしただと!?

魔王

惜しいな

魔王

世界樹がでは無い

魔王

世界樹に住む妖精さんに手伝ってもらったのさ

アクサス

な、なんだと!?

妖精

アンタの好き勝手にはさせないよ!

アクサス

こ、小癪な……

アクサス

虫ごときが俺様の邪魔しやがって!!

魔王

そう興奮するな捨て駒

アクサス

なんだと?

アクサス

この俺様が捨て駒だと?

魔王

そんなんはどうでもいい

魔王

あんたはもう終わりなんだ

魔王

優しい私はここで見逃してやる

アクサス

ふざけるな!

アクサス

俺様は人魔だぞ?

アクサス

勇者と言えど所詮は人間!

アクサス

恐るるにたらぬわ!

魔王

残念だ…

魔王

ヴィゲル!ゼル!ジョニー!

ヴィゲル

ホントにやりますからね!?

ゼル

嬢ちゃんの事は信じてるからなぁ!?

ジョニー

ウルターニャ様は常に正しい

ジョニー

我はその命を淡々とこなすだけ

ジョニーが拘束魔法を使い自由を奪う ヴィゲルが強化魔法を唱えゼルに与える そしてゼルは紅蓮の炎をアクサスに与える

ゼル

身動き取れねぇ奴なんかそれこそ怖くねぇぜ!

アクサス

グッ!?

アクサス

動けないだと!?

ジョニー

我の部下を使い亜空間より貴様の四肢を拘束させてもらってる

ヴィゲル

そして僕はゼルの武器を強化する

ゼル

その強化してもらった状態で動けねぇお前をぶった斬る!

アクサス

こんなはずは……

アクサス

俺様の計画は…

アクサス

魔王様の計画は……完璧…だ……

ゼルの短刀がアクサスの体を引き裂く 紅蓮に燃えるその体は灰になり消え去った

魔王

おつかれさん

ヴィゲル

な、なんとかなったー

ゼル

俺ァもうダメかと

ジョニー

ウルターニャ様さすがですね

魔王

やめろやめろ恥ずかしい

妖精

ホントにあの技失敗してたら世界樹なくなってるからね?

魔王

無くならなかったからいいじゃん

妖精

良くない!

妖精

見てた私はずっとヒヤヒヤしてたんだから

魔王

ハイハイごめんなさーい

妖精

ツルで首締めるわよ?

魔王

それはほんとに死ぬからやめて?

妖精

それよりほら、あんたの仲間だよ

ツルが降りてきて中にいたサヤカを ウルターニャは抱き上げる

魔王

命に別状はないな

魔王

だが、腕が大変なことになってるな…

妖精

ちょっと見してみなさい

妖精

…………

妖精

このくらい私達が治してあげわ

魔王

本当か!?

妖精

世界樹を取り戻してくれたしね

妖精

あいつが消えたことで世界樹の栄養吸収率も元に戻ったわ

妖精

溢れていたその栄養はこの子のために使ってあげる

魔王

助かる

そういい妖精は手を前に出し何か唱え出すするとサヤカは光に包まれていき 詠唱が終わるとサヤカ腕は元に戻っていた

妖精

ホントはこんなことしちゃいけないんだけどね

妖精

あんたらには助けられたし

妖精

今回きりだけどね

魔王

今回だけでも助かる

サヤカ

うぅ…

サヤカ

あれ?アクサスは?

魔王

おはようさん

魔王

アクサスはとっくに消えたよ

サヤカ

まじ!?

サヤカ

私が1発入れたかったんだけど…

サヤカ

てか、私の腕大丈夫!?

魔王

それは大丈夫だ

魔王

妖精さんに治してもらった

サヤカ

なんかよくわからないけどありがとう

妖精

いいって別に…

妖精はちょっと照れくさそうだった

魔王

それじゃあ私らはここに長居してないで次の大陸に行くよ

妖精

気をつけてねー

妖精

あ!

妖精

ついでにこれ持ってきな

魔王

これって…心?

妖精

なんか相談とかしたくなったらそれ使いな

妖精

植物なんかには詳しいから力になれるよ

魔王

何から何まで助かる

魔王

今度こそまたな

妖精

ハイハイ…

魔王

さて、と

ヴィゲル

ようやく終わりましたねー

ゼル

意外と長く感じたな

サヤカ

私は寝てたみたいでそれほど長く感じないけど…

魔王

とりあえず世界樹取り戻したことをギルドに報告だ

ギルドマスター

その必要はありません

魔王

んぁ?

魔王

ギルドマスターさんじゃないですか

ギルドマスター

世界樹を無事に取り戻していただきありがとうございます

ギルドマスター

お疲れでしょうから今日は我がギルドの方で寝泊まりして行ってくれませんか?

魔王

まぁ疲れてるしいいかな

ギルドマスター

ありがとうございます

ギルドマスター

部下たちにこの事を報告して街中に知れ渡るよう手配しておきます

魔王

そんな大々的にやらなくても…

ギルドマスター

いえいえ!

ギルドマスター

街を救っていただいたのですから

ギルドマスター

それにあなた方はいまだ追われる身でしょう?

ギルドマスター

この街だけでもあなた方は本物の勇者という事を知らせておかなくては

ヴィゲル

まぁいんじゃないですか?

ゼル

称えられても減るもんじゃねぇしな!

魔王

別にいいけどさ…

ギルドマスター

立ち話も少しお辛いでしょうからお部屋にと案内させていただきます

ギルド客間

ギルドマスター

この部屋で今晩はお過ごしください

ギルドマスター

では……

サヤカ

………

サヤカ

ちょっと私さ思ったことがあるんだけど

ジョニー

我もだな

魔王

まぁ私もあるな

ヴィゲル

??

ゼル

俺ァ寝みぃから先寝るぜ…

サヤカ

あいつなんで急にここまで対応してくれるんの?

ジョニー

入ってきた時は邪険にされましたからね

魔王

部下たちがとは言ってたがもしかするとギルマスの命令の可能性もあるからな

サヤカ

私らってまだ魔物と繋がりを持ってる疑いがかかってるんでしょ?

魔王

そうだな…

サヤカ

私らこんなとこにいたら突き出させるんじゃ…

魔王

だとしてもまだそれは可能性の話だから断言は…

ヴィゲル

僕も眠いので少し寝ますね

サヤカ

考えるのは後でにしよっか

ジョニー

そうですね

ジョニー

戦闘後ですから少し休憩しましょう

魔王

そうだな…

魔王

私もなんだが眠いし…

サヤカ

それじゃあ起きてからまた色々考えましょ

ジョニー

おやすみなさい……

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

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コメント

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ユーザー

長かったリーフフルール編やっと終わりました〜次回からは新章となります(*^^*)

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