テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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妖怪に恋ってありですか？

第7話 - これはこれでありなのかもしれない

2019年12月31日

#恋愛

#ファンタジー

#妖怪

#ほのぼの

#コメディ？

#一次創作

捨てられた消しカスの化身

未来

んー。なんでこんな事になってんのかなー

何故私が戸惑っているか

それは少し前にと遡る

海音

へー！未来ちゃんってこっちの方向なんだねお家

未来

まさか海音もこっちだったなんてね

未来

（やばいな〜…家に来ることになるともしかすると退治させられる可能性も）

海音

そー言えばさなんで未来ちゃんはこっちにやってきたの？

未来

（言えない。家が取り壊されるからやってきたとか言えない）

未来

う〜ん。ちょっと言いずらいかな

海音

そぉ？じゃあ聞かない事にするね

未来

う、うん。ありがとう

未来

（助かったー。これ以上深く聞かれると何も出来ないからなー）

海音

じゃあー

海音

未来ちゃんの家ってどの辺なの？

未来

もう少ししたら林が見えてくるんだけど

未来

その奥に家があるんだ

海音

そこって廃墟になってないの？

未来

そんなの聞いたことないよ？

未来

（そーいえば言われてたな）

海音

ただの噂だったのかー

海音

みんなは妖怪がでたとか言ってたけど

未来

まぁ、誰かが怖がらせるために言った言葉だし、私の家は廃墟でもなんでもないよ

海音

ちなみによ？

海音

親戚の人ってどんな人？

未来

うーん…ちょっと年の離れたお兄ちゃんがいるぐらいだよ

海音

イケメン？

未来

まぁカッコイイんじゃない？

海音

なら、行くしかなくなったわね

未来

なんでー？

海音

イケメンと言われたら食いつくのがオンナってものでしょ？

未来

私にはよく分からないわ

海音

ともかく〜行くんです〜♪

未来

（上機嫌になりやがったなこんにゃろ〜…）

未来

でもいきなりはたぶん困るんじゃないかな？

海音

その辺は未来ちゃん頼むよー

未来

まぁ……話すだけ話してみる

海音

着いたー！

海音

ホントにここに家あったんだー

未来

自然に囲まれていいと私は思うんだけどねー

海音

別に私は不気味とは言ってないけど？

未来

心の声が聞こえた

未来

じゃあ私はちょっと確認取ってくるから

未来

ちょっと待っててねー

海音

はーい

玄関を開けて家に入るその後すぐに戸を閉めて玉藻たちを呼ぶ

玉藻

なんだよ帰ってきて早々

葛葉

そーだよ。僕は夢の中に居たのに

天

学校帰りですぐ呼ぶなんて何かあったのかな？

未来

実はさー

未来

今日学校行って友達（仮）が出来てさ

未来

その人が今家前にいるんだよ

玉藻

それで？

未来

妖怪ってバレないように演じてくれない？

葛葉

まぁその程度ならいけるかなー

天

それで？俺たちはどう演じていればいいの？

未来

とりあえず葛葉以外は私のお兄ちゃんね

葛葉

なんでぇ！？

未来

身長的に

玉藻

仕方ない

天

そうだね。

葛葉

えー僕もお兄ちゃん扱いが良かったなー

未来

残念でしたー

未来

葛葉は子供扱いねー

葛葉

ひどい！

アラク

ねー？私は？

未来

アラクも私のお姉さんを演じてくれると助かる

アラク

やったねー

葛葉

僕が末っ子かよ〜

未来

仕方ないね〜

未来

じゃあ頼んだよ

外で待つ海音を呼び家にと招く

未来

上がってどうぞー

海音

お邪魔しマース

玉藻

んぁ？

天

やぁこんにちは

葛葉

おねぇーちゃんこんにちはー

未来

まぁ特に何も無いけどくつろいでってね

海音

おぉー！

海音

イケメンじゃん！！

未来

ハイハイ

未来

とりあえずリビング行こっか

リビング

海音

おー！和風てやつだー

未来

なんか飲み物欲しい？

海音

私ウーロン茶がいいー

未来

分かった

未来

お兄ちゃん達なんかいる？

玉藻

俺いいや

天

俺もウーロン茶で

アラク

私もー

葛葉

僕はいいやー

葛葉

玉藻お兄ちゃんと遊ぶからー

玉藻

はぁ！？てめぇふざけんなよ？

海音

なんか…賑やかだね未来ちゃんの家

未来

そ、そう？

天

ねぇ？君の名前は？

海音

わ、私ですか？

天

君以外に居ないだろ？

海音

えと〜……私は【城ヶ崎海音】です

天

海音ちゃんか…

天

いい名前だね

未来

（いいぞ天！そのまま適当に話して満足させて帰らせろ！）

海音

と、ところであなたのお名前は？

天

俺か？

玉藻

俺は【烏丸天】天狗だよ

海音

て、天狗？

未来

（バカ！？何してんだあのアホ！！）

未来

違うの天お兄ちゃんは妖怪が好きでその中で天狗が1番好きだって言いたかったの

海音

あ、あー。そゆことね

未来

はい。ウーロン茶だよ

海音

あ、ありがとう〜

未来

ちょっと天いい？

天

ん？

未来

（馬鹿じゃないの？）

天

（なんでよ？）

天

（名前言えって言われたから言っただけやん）

未来

（あの子の家系はなんか妖怪を退治するみたいな家系なの）

天

（ふーん。いたんだ今の世の中にそんな奴）

天

（で？心配してくれたと？）

未来

（当たり前じゃない！あなた達が居なくなったら私つまらないもん）

天

（大した理由じゃなかった）

未来

（ともかくボロを出さないように気をつけて）

海音

あのー？

アラク

あら？私を呼んだ？

海音

はい

海音

ちょっと気になる事がありまして

アラク

なにが気になるの？

海音

その背中辺りから出てる物は

アラク

あーこれ？

アラク

これは私のあs……

海音

あ？

アラク

あ……れよアレ！コスプレってやつよ

海音

なんのコスプレなんですか？

アラク

女郎蜘蛛ね！

海音

おぉーー！！

海音

蜘蛛って気持ち悪いイメージありますけどお姉さんなら可愛いってなります！

アラク

あら？嬉しいこと言ってくれるじゃない

アラク

（危なかった…）

アラク

（危うく私もボロを出すとこだった）

玉藻

未来ー？飯

未来

早いわよ

葛葉

未来姉ちゃんご飯食べたいー

海音

未来ちゃんがご飯作ってるの？

未来

まぁ、作るの苦じゃないから

未来

もちろんみんなにも手伝って貰ってるけどね

玉藻

何言ってんだお前？

玉藻

いつもお前ひとr…

玉藻が言葉を発する前に未来の【ラ〇ダーキック】が入った

玉藻

( ﾟ∀ﾟ):∵ｸﾞﾊｯ!!

海音

！？

海音

未来ちゃんなにしてんの！？

未来

いつも私を小馬鹿にしてくる度にこうやって対処してるの

海音

お兄さんは大丈夫なの？

未来

あの程度じゃ死なないだろうし

葛葉

未来姉ちゃん玉藻お兄ちゃん泡吹いてるよ？

未来

知らなーい

海音

（ん？あの玉藻って人…）

海音

（もしかして……）

海音

ねー？未来ちゃん

未来

ん？どしたの海音

海音

あの玉藻って人

海音

妖怪よね？

未来

！？

未来

な、何言ってんの海音

海音

だって玉藻って名前この辺りだと有名な名前よ？

未来

ど、どう有名なの？

海音

【高等妖怪水無月玉藻】妖狐の化け物って

未来

た、たまたまじゃないかな〜？

未来

（なんでここでバレるのよ！）

未来

ね、ねぇ？玉藻お兄ちゃん？

玉藻

うぇ……。

玉藻

そうだよ。妖狐玉藻ってのは俺の事よ

未来

（あー！言いやがったなこのアホ！！）

海音

やっぱり妖怪居たみたいね

海音

未来ちゃん隠してたのね？この事

未来

(💧・3・)ﾅ､ﾅﾝﾉｺﾄ?

海音

しらばくれても無駄よ！

海音

まぁ今は未来ちゃんより目の前の化け物をやっつける事が優先されるわ！

玉藻

バレちったから、好きにやらせて貰うよ未来？

未来

はぁ……もう好きにしなよ

玉藻

許可取れたんでやるからな？

海音

うっ……！？

海音

（プレッシャーが違う！？）

海音

（これが高等妖怪っていうものなの！？）

玉藻

アラク…コイツ動けなくして

アラク

許可出たんだもんね

アラク

りょうかーい

後ろにいたアラクが糸を出し海音をグルグル巻にする

海音

う、動けない！？

玉藻

さて……小娘？

玉藻

俺を退治したいんだろ？

海音

卑怯だぞ！！

海音

これを外せ！！

玉藻

無理だな〜

玉藻

とにかく君にはお仕置が必要だ

海音

え？

海音

（やばい…殺される！）

玉藻

おら顔見せな？

玉藻が近づき海音の前に立つ

その後海音の顎に手をかけ無理やり上にと向かせる

玉藻

今日のことは忘れてくれ

玉藻のその言葉に海音はやられてしまった

未来

あー。やっちゃった

それから数分後

玉藻

だから今日の事は忘れろいいな！？

海音

あんたの事なんて忘れるわけないじゃん！

海音

絶対に私が退治するから！

玉藻

なら俺をやる前に他の3人を退治してからだな

海音

ふぇ？

海音

3人？

玉藻

天と葛葉とアラクの3人

海音

う、嘘でしょ？

未来

ごめんねー海音

未来

妖怪退治とか言うから隠してたの

未来

私の家には妖怪しか居ないから

海音

ま、まぁいいわ

海音

今日はこの程度で勘弁してあげるわ！

海音

次はこうはいかないから！

そう言って足早に家を出ていった

数日後

海音

葛葉ちゃんそんなことできるの！？

葛葉

まぁお裁縫得意ですから僕

玉藻

お前最近ずっと家に来るな

海音

それは！あんたをぶっ倒すために…

玉藻

その癖して葛葉と遊んでるだろ

葛葉

海音さんお裁縫上手だよー玉藻

玉藻

そんな事は聞いてない

天

………

天

なんか、面倒事増えたね