燎煉火力発電所・食堂
読者さん
読者さん
読者さん
普段からは想像もつかぬ量の白米
溢れんばかりの肉
全ては我が血肉へ
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
静かに手を合わせて合掌
それは古来より伝わる弔い
ごちそうさまでした
読者さん
菊花
菊花
菊花
菊花
彼女の丼も空になる
米粒一つも残さずに
肉の一つも遺さずに
菊花
菊花
菊花
両手を交差しバツの字を
自らの戒めなのは良いとは思うものの……
多分今日も食べても太らない……と伝えるのは野暮だろう
読者さん
読者さん
読者さん
お盆に大きな丼と小さな丼を重ねる
カウンターへと返却すれば食事は完了だ
満たされたエネルギーは休憩後の活力へと繋がる
読者さん
読者さん
スマホの時計を見てもまだまだ余裕はある
だからといって何をする気にもなれない
満腹というのは至福という身体の柵かもしれない
読者さん
読者さん
偶然食堂で会った彼女に手を振る
彼女もまた然り
小さな手を全力で
菊花
菊花
いつだって彼女は全力だ
食事も挨拶も
全てにおいて悉く
菊花
菊花
細かく書かれた手帳には
やるべきことを見出した箇条書きのスケジュール
次を目指し去る彼女
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
座って休みを終えるのもいいけれど
休憩時間という自由とは素晴らしきかな
僅かな時間だが小さな冒険をしに行こう
コメント
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