雪花
よ・・・
雪花
要件は、何?
滝谷
・・・先輩
滝谷
雪花先輩
滝谷
僕、好きです
雪花
な、何が?
滝谷
いつも一生懸命で誰にも負けない強い意志を持っていてなんでも努力し続ける、そんな雪花先輩のことが・・・
『好きです』
雪花
・・・はっ?!
滝谷
好きなんです
滝谷
先輩のことが。
滝谷
で、その・・・
『僕と、付き合ってもらえませんか』
雪花
え、えぇ、え?
滝谷
やっぱりだめ・・・ですか?
雪花
え、い、いや、え?
雪花
ちょっとまって
雪花
それは・・・ほんとに?
突然の告白に、私は動揺してしまった
滝谷
はい
滝谷
嘘じゃ、ないです
滝谷
僕は嘘で好きとか付き合ってくださいとか言いません
雪花
わ、私・・・告白、っとか、されたの初めてで・・・その・・・あの・・・
雪花
なんて答えたらいいか分からない、から・・・
雪花
お、お試しで、付き合って・・・みる?
これが、分からないなりに私が出した答えだった
私が放った言葉を聞いた滝谷は、 ものすごく小さい子供みたいに目をキラキラさせた
滝谷
いいんですか、先輩?!
雪花
あ、うん
雪花
だって・・・私あんたのこと嫌いでは・・・
ない・・・から・・・
ない・・・から・・・
滝谷
やったぁっ!
滝谷
雪花先輩、これからよろしくお願いします!
雪花
お、お試しで1ヶ月だけよ?!
雪花
そのどうするかは・・・私が1ヶ月後に決めるから
滝谷
はい!ほんとにほんとにありがとうございます!嬉しいです!!
こうして私は
人生初の彼氏(?)が出来たのだった
滝谷との話を終えて、私はリビングに戻った
雪花
はぁ・・・なぁんてこった・・・
母
あら、おかえり雪花
母
・・・顔が赤いけど、どうかしたの?
雪花
え、顔赤いの、私?
母
赤いどころじゃないわよ
母
真っ赤っか。
母
熱中症じゃないわよねぇ?
雪花
違う、と思うよ・・・
だって頭痛くないし
原因は・・・もうわかってるし