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千絵

どうして…?

千絵

どうして、おじさんが生首を!?

千絵

なんでカバンに入れてるのよ!!

サクラコ

ちー、落ち着け!

そう言うサクラコもさすがに声が慌てていました。

人間、真空パックされた女の生首を見て、

落ち着いていられるはずがないのです。

サクラコ

さては、このおじさん

サクラコ

ただの変質者のホームレスじゃないな…

サクラコ

逃亡中の猟奇殺人犯か?

おじさん

むぐぅ…ふ

おじさん

ふふ、ふ…

乳首ニッパーはやりすぎかと思っていましたが、

ちっとも、そうではなかったようです。

千絵

どうする?警察呼ぶ?

サクラコ

いや…

サクラコ

警察呼んだら、ちーも捕まる

千絵

なんでよ!おじさん殺人犯なのよ!

サクラコ

けど、ちーが頭カチ割った事実は変わらないだろ

サクラコ

それに乳首も切った

サクラコ

殺人未遂と傷害だ

千絵

乳首は、あんたがやれって言ったくせに…

千絵

あんたも共犯なんだからね!あんたも逮捕よ!

サクラコ

わかってる。だから考えさせてくれ

サクラコ

あと、ちー、さっきから声デカすぎ

サクラコ

『下』に聞こえるぞ

…と、その時です。

──ぺたん、ぺたん、ぺたん、ぺたん

階段を上がってくるスリッパの足音が!

おばあちゃん

千絵や、どうしたんだい?

おばあちゃん

何やら騒いでるみたいだけど

千絵

おばあちゃん…

そういえば説明がまだでした。

この家はあたしのおばあちゃんの家で、 2階の部屋を、

あたしとサクラコで使わせてもらっているのです。

耳が悪いし、だいぶ年寄りだから、

ちょっとのことでは気づかないと思ってたのですが…。

サクラコ

さすが年寄り。早起きだ

サクラコ

まだ暗いのに、もう起きてたんだな

しかも2階まで上がってくるなんて珍しいことでした。

おばあちゃんは最近、膝が痛いとかで、

めったに階段を上がろうとしなかったのに…。

サクラコ

ちー、ごまかしてこい

サクラコ

アタシはおじさん押さえて静かにさせてる

千絵

わかった!

ドアの外に出ると、おばあちゃんがお盆を持って立っていました。

千絵

おばあちゃん、どうしたの?

おばあちゃんの耳の近くで、うんとハッキリした声を出します。

おばあちゃん

いえね、2階がドタドタ揺れてたから

おばあちゃん

お客さんでも来て、遊んでるのかと思って

千絵

(そっか、振動のせいか…)

おばあちゃん

だから麦茶とお菓子を持ってきたよ

千絵

ありがと…。でも客なんて来てないの

千絵

サクラコが騒いでただけだから

おばあちゃん

おや、そうだったのかい

千絵

うん。起こしてごめんね。寝室に戻りなよ

千絵

階段下りるの手伝ってあげる。手、つかまって

おばあちゃん

ありがたいねえ。なんて優しい孫だろう

おばあちゃん

でも平気だよ、膝なら整骨院の薬が効いて…

おばあちゃん

…おや?

おばあちゃん

…………

千絵

ん?どうしたの?

おばあちゃん

いえ…

おばあちゃん

あとでサクラコちゃんに言っとくよ

千絵

サクラコ

終わったか?

千絵

うん。揺れで気がついたみたい

サクラコ

そっか…

サクラコ

だったら、おじさん

サクラコ

もっとグッタリさせといた方がいいな

サクラコ

ちー、薬箱取って

サクラコ

薬、一気飲みさせよう。あと酒も

サクラコ

ほら、おじさん飲め!

サクラコ

ゴクッと飲み込むんだ!

おじさん

むぶぅ…んぶぅ…

サクラコ

早く!左乳首も切られたいか!

おじさん

むぶぅ…っ、ゴクッ

おじさんは怪我の痛みもあってか、薬を焼酎で飲み込むと…

おじさん

んぶ…んぅ…

おじさん

…………

すっかり動かなくなりました。

サクラコ

はは、静かになった

千絵

死んでない?

サクラコ

この量なら平気さ

サクラコ

ヤク中の友達がいつもこのくらい飲んでたし

おじさん

すぅ…すぅ…

サクラコ

ほらな。眠ってるよ

サクラコ

カワイイねえ。
本物のペットみたいだ

千絵

それ本気で言ってる?

サクラコ

はは
さあ、どうだろ

サクラコ

けど、だいぶ飼い方のコツわかってきたぞ

サクラコ

ふだんはグッタリさせておいて

サクラコ

起きたら『しつけ』をすればいいんだ

サクラコ

これを繰り返せば、ばあちゃんにバレずに飼える

千絵

…………

千絵

…やっぱり、おじさん飼わなきゃダメ?

サクラコ

ちー、今さらなこと言うんだな

サクラコ

じゃあ自首するか?

千絵

それは…

警察に捕まりたくはないですが、

かといって、殺人犯の全裸おじさんを家で飼うのも嫌でした。

千絵

(どうしよう…)

千絵

(もう、なんにも考えたくない…)

気がつけば、もう夜も明けて、

午前7時を過ぎていました。

千絵

あ…。あたし仕事行かなきゃ

サクラコ

マジか?こんな時に?

千絵

けど忙しい時期で休めないし

千絵

急に休んだら怪しまれるかもしれないから…

サクラコ

そっか…。わかった

本当は、ウソです。

ただの現実逃避です。

この家を離れて、 ちょっとでもおじさんの存在を忘れたかっただけでした。

サクラコ

じゃあアタシがおじさん見といてやるよ

サクラコ

ちょうど家で仕事する予定だったしな

千絵

うん、ありがと…

あたしは着替えて、お化粧すると──

サクラコと殺人犯のおじさんを残し、仕事に行きます。

千絵

(なんで、こんなことになったんだろ…)

千絵

(あたしはただ、変質者に襲われただけなのに)

千絵

(あたしは何も悪くないのに…)

全てを忘れて、職場に行きます。

今となっては退屈な事務仕事や、意地悪な上司さえも、

心の安らぎでありました。

千絵

(そういやサクラコ、家で仕事とか言ってたわね…)

千絵

(あいつ、いつから仕事なんてしてたのかな?)

千絵

(仕事、何してるんだろ?)

サクラコ

よしっ。部屋の片付け、終わり

サクラコ

おじさんも完全に寝てるな?

おじさん

すぅ…すぅ…

サクラコ

念のため布団かぶせて、外から見えないようにして、と…

サクラコ

うん、よし。これで『仕事』ができる

──コンコン

サクラコ

(…?ノック?)

おばあちゃん

サクラコちゃん、いいかい?

サクラコ

!!

サクラコ

ドア開けないで!そのまま、ドアに耳くっつけて聞いて

サクラコ

…ばあちゃん、どうした?

おばあちゃん

ええ、あのね…

おばあちゃん

全部お見通しだからね

サクラコ

!?

サクラコ

お、お見通しって…何をだよ?

おばあちゃん

ほら、今ドキッとした。間違いない

おばあちゃん

年寄りを甘く見ちゃあダメよ

おばあちゃん

部屋に何を隠してるか

おばあちゃん

全部わかってるんだから

レイプ魔のおじさんを家で飼うことになりました

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コメント

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ユーザー

ばあちゃんまじWWWWW

ユーザー

ばあちゃん、、?

ユーザー

ばあちゃん天才、、!

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