地図に記されている【孤独の鍵】に向かって歩く
さっきまであった花や緑が徐々に失っていく
悠馬
悠馬
悠馬
悠馬
風は止み、足音も消えた
消えたと言うより音が吸い込まれていく感じだった
悠馬
歩いて行くとそこには小さな岩があった
犬
悠馬
悠馬
悠馬
空は灰色に染まり、雲は低く垂れ込めている
悠馬
犬は岩の周りを嗅ぎつける
すると岩の上に古びた布で包まれた小さな物体があった
悠馬
悠馬が布を広げるとそこから鍵が現れた
第二の鍵 “孤独の鍵”
悠馬
鍵は黒色で細かいひび割れ 模様が刻まれている。
先端は 寂しく座っている少年の形をしていた。
その姿は、まるで 誰かを待ち続けていたようだった。
悠馬
悠馬
犬が悠馬を見つめる。その瞳は、静かに語りかけてくるようだった。
悠馬は鍵をそっと胸元に抱き寄せた。
冷たさはまだ残っていたが、不思議と心は落ち着いていた。
悠馬
悠馬
悠馬は鍵をしっかりと握りしめた。その瞬間、風が一瞬だけ吹き抜けた。
岩の周囲に、かすかな光が差し込む。
まるで鍵が、孤独から解き放たれたようだった。
悠馬は鍵をしまい、犬とともにその場を離れた。
悠馬
地図を広げると、次なる目的地が記されていた。
森の奥にある【太陽の広場】
そこには“時間の鍵”が眠っているという。
悠馬は地図を見つめながら、深く息を吸った。
犬が立ち、森の奥へと歩き出す。悠馬もそのあとを追い、足を踏み出す。
こうして、悠馬と導きの犬は次なる鍵を求めて歩き出した。
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