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主。

みなさんこんにちは!!

主。

こちら、『青春ドロボーの、“最高の友達”。』の第七話になります!!

⚠️ Atのことが好きな嫌なモブが出てきます!!⚠️

主。

苦手な方は閲覧をお控えください!!

主。

その他の注意事項等は第一話を確認

主。

それでは、いってらっしゃいませ!!

先日自分はMzのことが好きらしいと自覚してから、 Mzがさらにキラキラして見えるようになった俺は、Ktyに投げかけられた 質問について考えていた

At

(Mzの好きな子がMzと両想いになって、応援できるのか、、、)

その答え自体は、意外と早く出た

At

(直感的に考えると、間違いなく“NO”なんだけど、、、)

それが恋からくるものだと、断言できない

At

(そもそも俺は友達としてもMzに異常に執着していて)

At

(その“NO”が執着心からくるものなのか
恋心からくるものなのかわからないんだよな)

At

(この恋心だって執着が生み出したニセモノだって可能性もなくはないし)

俺がKtyのことを好きになった時は、自覚なんてとても簡単で、 自分がKtyのことを好きかどうかはすぐにわかった

あの頃はまだ純粋で、彼に焦がれる気持ちには、 Mzに感じているような過度な執着が混ざっていなかったからだ

At

(愛の重さ、でいったら多分Mzのほうが強いんだよな)

この気持ちに辿り着くまでに、いろいろな気持ちが 混ざりすぎてしまったからだろう

At

(どれもMzを大切にしたい、っていう感情なのは変わらないけど)

At

(告白がどう、とか真剣に考えるなら)

At

(この“NO”がどれからくるものなのかはっきりさせないと、、、)

と、そこまで考えて、俺は道の先にMzとAkPrを見つけて、 考えていたことを後回しにして大好きな親友と大事な友人達(リア充)に 声をかけることにした

At

3人とも、おはよー

Ak

あ、Atおはよ!!

Pr

えらいご機嫌やな、なんかいいことあったん?

At

え、特にいいことはないけど、、、

At

あ、Mzの姿を見つけたからかな?

Mz

はぁ!?///

Ak

え、At

Pr

それ、意図的にやっとるん、?

At

思ったこと言っただけだけど、、、

Mz

はああああああ!?///

Ak

(天然、こわ)

Pr

(Mzの心臓大変なことになってそうやな、、、)

Mz

おっ前流石にそれは思わせぶりすぎだろ、、、(小声)

At

なんか言った?

Mz

べ・つ・に!!

Ak

(どっちかがあとちょっと勇気を出すだけなのに、、、)

Pr

(先はまだまだ長そうやな、、、)

Mz

あ、そういえば今日Atに聞きたいことがあるんだけど

At

どうしたの?

Mz

大学のレポートなんだけど、変なところないかみて欲しくて

Mz

ちょうどAtの専門のとこだから確認して欲しいんだよな

At

わかった

At

じゃあ講義終わりにファミレス寄って話すか

Mz

時間もらっちゃって大丈夫?

At

Mzのためなら大丈夫だよ

Mz

まじ?ありがと!!

Ak

お互いこんなに好きがあふれてんのに気づかないんだ、、、

Pr

AtもMzも鈍感やからなぁ、、、

Mz

お前らなんか余計なこと言っただろ

Ak

いや、Prーのすけがかわいいって言っただけ!!

Pr

そう、Akにかわいいって言われただけや!!

Mz

絶対嘘だけどまあいーや

At

www

At

ふぅ、講義疲れた、、、

今日は俺もMzも普段と比べて講義の数が少なかったので、 お昼前に集合して一緒にファミレスで昼食をとったあと Mzの質問に対応することにした

At

(服装とか大丈夫かな、寝癖とかついてないよね、、、?)

ただ2人でお昼を食べに行くだけだというのに 変に自分の見た目やらなんやらが気になってしまっている自分に呆れるが、 こういうところも恋の一面であると俺は知っている

At

(もうこれ、Mzのこと好きなのは確定だな、、、)

しばらくMzを待つが、集合時間から数分経っても Mzは現れないし、メッセージの既読もつかない

At

いつも集合時間より確実に早くくるはずなのにおかしいな、、、

At

集合場所は間違ってないし、講義が長引いているのかな、、、

At

(……。)

At

(なんか、嫌な予感がするな)

At

探しに行くから、ってメッセージを送った後様子見に行くか、、、

Mz

ーーー♪

このあと大好きなAtとの約束があるオレは、 上機嫌に鼻歌を歌いながら筆記用具を片付けて帰る準備をしていた

Mz

(頑張ってレポートをAtの専門に関連づけて書いた甲斐があったなー♪)

そのおかげでAtと2人で過ごす時間を増やすことができたと思うと、 努力してレポートを書いた自分を褒めてやりたくなる

Mz

(えーっと、これをここにしまって、、、)

Mz

(準備完了、そろそろAtのとこ行くか、、、)

いつもオレの心を揺さぶってくる初恋の男のもとへ行こうと オレが講義室をあとにしようとすると、 いつも隣の席に座る美人な陽キャが声をかけてきた

モブ女

ねぇねぇ君さ、Mzくんだよね?

これから少しでも早くAtに会いたいというのに 今日に限って声をかけられて、オレは内心イラっとしながらも 一応笑って対応する

Mz

そうですけど、どうかしましたか?

用件なら手早く済ませてくれ、というニュアンスを 少し込めながらそう返すも、向こうはそれをわかっていないようだ

モブ女

ちょっと話したいことがあるんだけど、今時間いい?

Mz

このあと約束があるのであまり長時間は無理ですが、少しなら

モブ女

それでいーよ、私についてきてくれない?

Mz

じゃあ一応Atに連絡、、、

少し待たせてしまうかもしれない、という旨を Atに連絡しようとしたが、なぜかこいつに止められてしまった

Mz

え、、、何?

モブ女

本当にちょっとだから、連絡とかいらないと思う!!

Mz

はぁ、まあわかりました、、、

その女についていくと、連れてこられたのは人気の少ない 大学の中庭、もといAtがKtyに告白した場所だった

Mz

(ここならAtとの集合場所も近いしまあいいか、、、)

Mz

(手早く用件を済ませてもらおう)

Mz

で、話ってなんですか?

モブ女

ねぇねぇMzくんさぁ、、、

モブ女

Atくんにベタベタくっつくの、やめてくんない?

Mz

え、

モブ女

好きな子とくっつきたいのはわかるけどさぁ

モブ女

正直言ってキモイよ?w

Mz

……。

モブ女

AtくんってKtyくんのこと大好きじゃん?

Mz

ま、まあそうですけど、、、

モブ女

好きな子や女の子ならまだしもさぁ、別に好きでもない同性の友人に
恋されてるとか気持ち悪くない?w

モブ女

Atくんかわいそうだよwww

Mz

!!

痛いところを突かれてオレが言葉に詰まっていると、 目の前の女はヘラヘラと笑って続ける

モブ女

男の子でもKtyくんとかTgくんならまだ嬉しいかもしれないけどさ

モブ女

あんた別に可愛くもなんともないしwww

モブ女

私みたいなかわいい子とかに好かれたほうが
Atくんも幸せなんじゃない?w

Mz

(確かに、オレはKtyとかTgみたいにかわいいわけでも)

Mz

(Atに好かれるような愛らしい性格でもない)

きっとオレが何をしてもAtはドキドキなんてしてくれないだろうし、 努力はしてもオレの方を見てくれる確率は限りなく低いだろう

Mz

(まあ、普通に考えればキモいよな、、、)

今まで、Atに執着してもらうためにいろいろな手を尽くしてきた

KtyとTgに、「2人が付き合ってみればいい」と言って2人を誘導したり

恋心が叶わなくて苦しむAtの弱みにつけ込んで、彼の心を堕としたり

かなり大胆なことをしてきたことは自分でもわかっている

でも、オレには堂々とそういうことができるほど自分に自信がなくて

Atに甘いワナを仕掛けるたびに、自信のない自分が顔を出した

オレはどうしてもAtの執着が欲しかったから自信のない自分を 無視して大胆なことをしてきたが、こういうものは無自覚のうちに 自分の心にたまっていくものであるということを失念していた

だからだろうか、今まで置き去りにしてきた劣等感が あふれてきて、泣きたくないのに勝手に涙が出てくる

モブ女

なんで泣いてんの?キモすぎw

モブ女

あんたみたいなのが泣いても可愛くないよw

Mz

っ、

おそらくAtやKtyなら、 ここで気丈に振る舞ってにっこり笑って言い切るのだろう

Mz

(「誰が何と言おうが、相手に恋する気持ちを曲げることはない」って)

でも、オレにはそんなことを告げる勇気はなかった

Mz

(ほんと、あいつらには敵わないよな、、、)

言い返さなければいけないのに、 最近勇気を使いすぎてしまって何も言えない自分に腹が立つ

それが悔しくて、また涙が出てくる

どうしよう、と思って下をうつむいたとき、 いつもオレのことを助けてくれる大好きなあいつの声が鼓膜を揺らした

At

あのさぁ、何泣かせてんの?

Mz

!!

モブ女

あ、Atくん、、、!

モブ女

わ、私じゃないよ!!

モブ女

こいつが勝手に泣いてるの!!

At

お前がさっきMzに罵詈雑言ぶつけてるの、
声が大きすぎて丸聞こえだったよ

At

そのおかげで俺は想定より早くMzを見つけられたけど

モブ女

っ、

At

俺のことが好きだかなんだか知らないけど、Mzを傷つけたのは悪手だね

At

俺の“最高の友達”であるMzをこんなに泣かせて、
俺が怒らないとでも思った?

そう言いながらAtはオレの前に立ちはだかって、 相手の方をキッと睨みつける

At

俺、今お前にめちゃくちゃキレてる

モブ女

ご、ごめんなさいっ、、

At

謝罪なら俺じゃなくてMzにしてよ

At

まあ心のこもってない謝罪なんてされても、Mzが「いいよ」って
言わなきゃいけなくなるだけだからやめてほしいけど

At

あ、そういえば結構大事なこと
気付いてないみたいだから教えてあげるね

何かを言おうとするAtにすっと優しく耳を塞がれて、 オレの聴覚は完全に封じられる

Mz

???

At

さっきお前、Mzに対して「好きでもない子」とか言ってたけどさ

At

俺、大好きすぎて狂いそうなくらいこいつのこと愛してるから

At

余計なこと言わないでくれる?

モブ女

!!

At

まぁ、そういうことだから俺のことは諦めてよ

Mz

At?聞こえない、、、

オレがそう言うと、Atは優しく微笑んで手を離してくれた

それに対して少し寂しいな、と思うが、 流石に聴覚が封じられているのは困る

At

ごめんね、Mz

At

それじゃあMz、約束のファミレス行こっか?

Mz

お、おう

オレの返事を聞いて嬉しそうに笑ったAtは、オレの背中に腕を添えながら 回れ右をしたあと、後ろで立ち尽くす彼女に向かって 少し圧のある笑顔を向けた

Mz

(そこまで怒ってくれるのは嬉しいけど、ちょっと怖いな、、、)

Mzの腕を引きながらファミレスへ向かう道を歩いている俺は、 先ほど見つけた答えを再確認していた

At

(俺、やっぱりMzのこと本当に好きなんだ)

あの女がMzに「好きでもない子」って言ったのが聞こえた時、 違和感とその言葉を否定する気持ちが心の中で吹き荒れていた

気がついたら、「大好きすぎて狂いそうなほど愛してる」と口走っていた

Mzを傷つけたあの女に対して、とめどない憎しみがあふれてきた

At

(もう一度、Ktyが言っていたことについて考えてみよう)

もし、Mzの好きな子がMzと両思いになって、 Mzに応援してくれと頼まれたら。

At

(“最高の友達”としてなら、きっと俺は応援したいと思う)

でもそれ以上に、俺以外にMzが心を奪われるのは嫌だと思った

誰にも、譲りたくない

At

(Ktyのときみたいなことは、絶対にできない)

逆にMzが俺のことを好きになってくれたら、と考えると、 もしそうなら自分はなんて幸せ者なんだろうと直感的に感じた

At

(ちょっと前はわからなかったこと、今なら断言できる)

あの日感じた“NO”は、恋心と執着心が混ざってできている。

At

(それに、Ktyの言うとおりだ)

俺はMzに異常なまでに狂って、溺れている。

At

(それこそ、Ktyに恋していたあの時よりもずっと激しく。)

青春ドロボーの、“最高の友達”。

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