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主。
主。
主。
主。
At
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Mz
Mz
At
俺は現在、俺の家の近所のファミレスでMzからの 質問を受け終わったところだった
At
やはり講義後の約束にしておいて正解だったようだ
At
At
まあ解散の流れになるだろうなと思ってMzにそう声をかけると、 Mzから返ってきたのは意外な返答だった
Mz
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At
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彼は口ではそういうが、その表情は少し寂しそうだった
At
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Mz
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そこまで考えて、俺は名案を思いついた
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At
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Atに案内された彼の家にお邪魔すると、 そこにはきれいに片付いた空間があった
入った時玄関に靴はなかったので、本当にAtと2人きりなんだと 思うと心臓がドキドキして落ちつかない
Mz
家に招待してくれるほど仲がいいと思ってくれているのは嬉しいが、 それと同時にAtがあまりにもさらっと家に入れるものだから 全く意識されてないんだろうなと感じる
Mz
At
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At
数分後、ペットボトルに入ったオレンジジュースと二つのコップ、 お菓子を持ったAtがやってきた
At
Mz
At
Mz
At
Mz
Atが階段を登って自分の部屋に向かって行き、 オレはその彼を大人しく待ちながら家を見渡す
先ほど換気のためにAtが窓を開けたのかひらひらと風に揺れるカーテン、 きれいに片付いたテレビ周りにキッチン
しっかり掃除が行き届いている家に不満なんて全くないし 逆に尊敬するレベルだが、なんだか妙に寂しい空間である気がした
Mz
Mz
失礼なことを考えている自分に少し反省していると、 ゲーム機とカセットを持ったAtが部屋から戻ってきた
At
At
Mz
At
しばらくAtと2人でゲームをしてふと時間を見ると、 時刻はとうに夜の7時を回っていた
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At
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Mz
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At
オレは、スマホの天気予報の画面をAtに見せる
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At
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2人でどうしようと話している間にざーっ、と雨音がして、 それなりに強い雨が降り始める
Mz
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At
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Mz
ついさっきまで何も考えずに楽しくAtと遊んでいたから すっかり忘れていたが、目の前にいるこの男はオレの片想い中の好きな子で、 今は家に2人きりである
多分オレのことを全く意識していないであろうAtにとっては 困っている友人を一日家に泊めてあげようという優しさなのだろう
しかし、Atに恋心を寄せるオレとしては、 この提案はあーはいそうですね、とすぐ頷けるような簡単なものではない
Mz
Mz
At
At
そう言ってKtyに向けるような優しい笑顔で笑いかけてくるAtに、 胸がドキリと高鳴ったのはいうまでもない
Mz
Mz
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At
At
Mz
At
At
そんな思わせぶりなことをいうAtに、 オレは振り回されっぱなしだ
Mz
Mz
Mz
母親に友人の家に泊まる旨を連絡して来るというMzを待ちながら、 俺はMzと過ごす時間が増えたことに上機嫌になって 夕飯用の作り置きを温めていた
At
“最高の友達”を歓迎するにはおそらく不十分な俺が週末に作った 作り置きだが、まあまずくはなかったので大丈夫だろう
At
最近は自炊することも少なくないのでカップラーメンも ちょうど在庫がなかった
At
作り置きのおかずやらなんやらを温め終えたところで、 連絡を終えたのであろうMzが居間に戻ってきた
Mz
At
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At
俺が素直に思ったことをいうと、 Mzは顔を真っ赤にして固まってしまった
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At
At
At
名前どころか性別すら知らないMzの好きなやつに 想像で勝手にイライラしてる自分に呆れる俺を、 Mzは不思議そうに見つめていた
Mz
At
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Mz
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俺たちはいただきます、と食前の挨拶をして、 箸を手に取って食事をとる
At
Mz
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何やらMzは顔を真っ赤にしてもじもじしている
At
At
At
心に芽生えた真っ黒な嫉妬の情を表に出さないように努力しながら 食事をしていると、満足げに笑いながらMzが箸を置く
Mz
At
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Mz
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At
At
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しばらく部屋で作業をしていると、お風呂からMzが上がってきた
Mz
At
俺が了承の返事をすると、ほこほこと湯気を立てたMzが部屋に入ってくる
Mz
Mz
そう言ってMzはぽすんと俺のベッドに座る
At
At
そう言いながら俺は机から立ち上がってMzの方に向き直る
と、そこで俺は大事なことに気がついた
At
Mz
今、目の前の俺のベッドの上にちょこんと座りながら じぃっと上目遣いでこちらを見ているMzは俺が絶賛片想い中の好きな子で
Mz
同じ石鹸を使ったのだから当たり前だが、俺と似たような匂いをまとっていて
Mz
彼は現在、俺が貸した俺の服を着ていて
Mz
少しオーバーサイズな布のすきまからのぞく肌は 風呂上がりだからなのか普段よりも赤く色づいている
At
At
Mz
At
At
Mz
クローゼットから自分が着る予定の服を取り出しながら、 俺は今しがた気づいた自分の行動について文句を垂れていた
At
Mz