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都市伝説調査隊

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都市伝説調査隊

1 - 第1話 口裂け女

2024年03月15日

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まこと

最近、校内で噂になってる赤い服着た女の話、知ってる?

若葉

何よそれ

優子

少しだけ知ってるかも、、

まこと

学校の帰り道、午後4時を過ぎたあたりにある路地を通ると

まこと

白いマスクを付けた、赤い服の女に話しかけられるんだって

まこと

それで、「私、きれい?」って聞いてきて、答えないと、、、

若葉

答えないと?

まこと

その先のことは、何も知らない

優子

その噂、聞いたことある、、

優子

怖いよ、、、

若葉

ふん、どうせそんなの噂でしかないでしょ

若葉

どうせいたずらよ

若葉

信じる方がばからしいわ

まこと

そこでさ、俺たちで調査しようよ

まこと

それが本当にただの噂ってんならさ

若葉

え?

優子

そういうのは、遊び半分でしちゃいけないと思う、、

まこと

でもさ、このままその女を放っておくほうが問題じゃない?

まこと

実際に、校内ではその女に会ったっていうやつも居るんだからさ

まこと

先生に言ったところで、鼻で笑われて終わり

まこと

だったら、俺たちでその正体を突き止めようよ!

若葉

あほらしいわ

若葉

付き合ってられない

優子

私もそういう怖いものには関わりたくない、、

まこと

えー

まこと

分かったよ

まこと

今日の帰り道、俺一人でその路地裏に行く

まこと

何か分かったことがあったら、後でまた話すよ

まこと

じゃあ今日はこの辺で、

若葉

待ちなさいよ!

若葉

一人で行くとかあんた正気なの?!

若葉

何かあったら、誰も助けてくれないわよ

優子

若葉ちゃんの言う通りだよ、危ないよ、、

まこと

それでも、俺はその女の正体が何なのか気になって仕方がないんだ!

まこと

もしこれが、かの有名な都市伝説の「口裂け女」だったとしたら

まこと

その都市伝説の張本人に会えるんだ!

まこと

こんな素晴らしいことはないよ!

若葉

何を言ってるのか理解できないわね

若葉

とにかく、一人で行くのは危なすぎるわ

若葉

しょうがないから、今日だけ、今日だけは付き合ってあげるわよ

若葉

ね?優子

優子

えー、、、

優子

私はどちらかというと、

若葉

よしっ、決まりね!

若葉

今日の帰り道、その路地に案内しなさい!まこと

優子

(勝手に決まっちゃった、、、)

まこと

思ってたより、乗り気じゃないか!

まこと

喜んで案内するよ!

若葉

私たち、これでも長い付き合いなんだから、一応心配なのよ

若葉

あんたは昔から、危険な噂話にばっかり首突っ込んでいくから

優子

それじゃあ、放課後校門前で待ってるね

まこと

ごめんお待たせ!

若葉

遅いわよ、何してたのよ

まこと

それは内緒、後で教えるよ

優子

本当に、あの路地裏に行くの...?

まこと

もちろん!

まこと

その場所ってのが、ここから歩いて10分くらいのところにある

まこと

少し遠いけど、帰り道の方向だし、きっと家族に心配される時間にはならないから大丈夫だよ

若葉

その路地裏で、万が一あの女に遭遇したら

若葉

どうするつもりなのよ

まこと

それはもちろん、その女の質問に答えるんだよ!

優子

でも、その先はどうなるのかは分からないんでしょ?

若葉

これで私たちが危険な目にあったら、責任とってあんたが守りなさいよね!

まこと

も、もちろんだよ!

まこと

大丈夫だよ、何とするからさ

若葉

ほんとに?

若葉

まあいいわ、さっさといきましょ

若葉

優子、私から離れたらだめよ

若葉

絶対に

優子

うん、、、

優子

すごい怖いけど、大丈夫

まこと

よし、それじゃあ向かおう!

若葉

ほんとにここで合ってるの?

優子

薄暗くて、気味が悪い、、

まこと

本当にここのはずだよ

まこと

えっとー

まこと

あ、あった!

まこと

ここにある公衆電話が目印!

まこと

この公衆電話を超えた先をしばらく歩くと、あの女が現れるはず

若葉

ほかになんか条件とかないわけ?

若葉

赤い物を身につけてるとか、口笛を吹くとか

優子

確かに、都市伝説の話って、そういう条件たくさんあるよね

まこと

条件は、なにもないよ!

まこと

ただ歩くだけ

まこと

簡単な話でしょ!

若葉

じゃあ私たちは、とりあえずここを歩けばいいのね

優子

(怖い、、)

まこと

俺が先頭を歩くから、2人は後を着いてきて!

若葉

優子、私の手を握ってなさい

優子

うん、、

若葉

路地の半分まで来たけど、まだ何も起きてないわよ

若葉

やっぱりあれはただの噂だったんじゃないかしら

優子

このまま何事もなく終わってくれれば良いけど、、

まこと

?!

まこと

しっ

まこと

静かに

若葉

な、なによ?

まこと

今気づいたんだけど、明らかに俺たちの後ろからもう1つの足音がする

若葉

足音、聞こえないわよ?そんなの

まこと

だめ!

まこと

振り返ったら絶対にダメ

まこと

あの女だ、、間違いない

若葉

どうして分かるのよ?

まこと

女の特徴、ヒールを履いているんだ

まこと

真っ赤なヒールをね

まこと

そんで、さっきから聞こえる足音、ヒールの音なんだ

若葉

?!

若葉

どうして私たちに音が聞こえないのよ

優子

私も聞こえない、、

若葉

あんただけ聞こえるの、おかしいわ

まこと

違うんだ、、

まこと

今は聞こえないかもしれないけど

まこと

確実にそれは近くに来てるんだ

若葉

まこと

俺たちがこうして立ち止まってる間は女も立ち止まってる

優子

私たちが歩いている間だけ、女も進んでるのね、、、

まこと

そうだ、あの女、バレないように俺たちに近づいてきてる

若葉

人間の仕業なら、趣味の悪いイタズラね

若葉

後をつけて驚かそうだなんて

まこと

いいか、俺が合図を出したら、2人は走ってここから離れて

まこと

俺があの女の質問に答える

まこと

2人は危険な目に合わせられない

まこと

万が一、あの女が何かしてきたら、家族でも誰でもいいから助けを呼んできてほしい

若葉

何よそれ

若葉

あんたが結局危ない目にあう羽目になるじゃないの

優子

そうよ、3人で逃げましょう

まこと

だめだ、それじゃここまで来た意味がない

まこと

俺があの女の正体をつきとめる

若葉

とにかく、面倒なことになりそうだったら私たちが助けるわ

若葉

任せなさい

若葉

運動神経は良いのよ、一応

若葉

その時、優子は隠れてなさい

優子

、、、

まこと

ありがとう、ほんとに助かるよ

まこと

よし

まこと

、、、

まこと

今だ!

まこと

走れ!

若葉

行くわよ!

優子

うん...!

???

ねぇ、

まこと

?!

まこと

(目の前に立たれた...!これじゃあの二人の様子が分からない...)

???

私、綺麗?

まこと

(やっぱり噂の通りマスクを付けてる...!)

まこと

(あまりの恐怖で体が強ばる、頭が回らない...)

???

ねぇ、

???

わたし、きれい?

まこと

(とにかく、今は何か答えないと...!)

???

ネェ、

???

ワタシ、キレイ?

まこと

う、

まこと

うん!

まこと

き、綺麗だよ!とってもね

???

、、、

???

コレデモ!?

まこと

うげっ!

まこと

(本当に口が、耳の根元まで裂けてる...)

まこと

(間違いない、口裂け女だ...!)

まこと

(よし、今こそあれを使うぞ...)

まこと

くらえ!

まこと

ポマードポマードポマード...!

まこと

俺の前から居なくなれ!

???

?!

???

ヴッ

???

ウハ

???

ウハハハハハハ

まこと

(効いてない...!?)

まこと

(この対策じゃ、流石に甘かったか...!)

若葉

...

若葉

まずいわね、優子

優子

あの女、本当に気味が悪い、、

若葉

よし、待ってなさい

若葉

私が後ろから蹴りを入れるわ!

若葉

ひるんだ隙に、まことを連れて一緒に逃げるわよ!

優子

!?

優子

あまりにも、力技すぎ、、

若葉

つめこめいってる暇ないの!

若葉

行くわ!

???

ウハハハハハハ

???

アハハハハ

まこと

(帰り道の方を防がれてる...このままじゃあの二人を置いて反対に逃げることになる...!)

???

アハハハハハハ

まこと

(近づいてくる...!)

まこと

(もうだめだ...2人を置いて逃げるしか...!)

???

アハハハハハハ

???

アハハハハハハハ

???

?!

???

ヴッ!

まこと

!?

若葉

こんな気味の悪い女、蹴りを食らうのなんて当然のさだめよ!!

まこと

若葉...!!

まこと

この女相手に、まさか蹴りを入れるとは、、

若葉

ほら

若葉

ぼーっとしてないで逃げるわよ...!

まこと

うん!!

まこと

助かった!

まこと

、、、

まこと

...

まこと

!!

若葉

何してんのよあんた

若葉

早くしないとあの女に捕まるわよ

まこと

待って、

まこと

今蹴りを受けた時にあの女が何か落とした!

まこと

、、、

まこと

これって、、、

若葉

名刺...?

若葉

、、、

若葉

!!

若葉

私たちの隣のクラスの、副担任の先生じゃないの...!!

まこと

え?!

まこと

どうしてこんな名刺を、この女は持ってるんだ?!

若葉

ばかなの?!

若葉

この女の正体こそ、隣のクラスの副担任、宮沢先生なのよ...!!

まこと

!!

まこと

でかした若葉!

???

、、、

まこと

お前の正体、見破ったり!

まこと

お前の正体は、俺たちの学校の副担任、宮沢先生だ...!

若葉

(私が気づいたのに...!)

???

、、、

???

...

???

ケホッケホッ...

宮沢先生

そうよ...私がいわゆる口裂け女をしていた

宮沢先生

あなたたちの学校の副担任よ

まこと

どうしてそんなことを!

若葉

私たちに嫌がらせでもしたかったんですか?!

宮沢先生

いや、、

宮沢先生

違うのよ

宮沢先生

ここ最近、私たちの学生の帰りが遅いと、保護者からのクレームが学校に絶えなくてね、

宮沢先生

それは、学生の皆だって、少しくらいお友達と遊んでから帰る子だっているし

宮沢先生

帰りが遅くなっていることなんて、私たちにクレームを入れられても困るのよ

まこと

それで、、あんな真似をしていたんですか?

宮沢先生

仕方なかったのよ、、こうするしか

宮沢先生

学生たちには、いくら注意しても聞かない子もいるし、、、

若葉

難しい話ですけど、このやり方は間違ってると思いますよ先生

若葉

学校内で、口裂け女が出たと噂になれば

若葉

良くも悪くも、私たちみたいなのが興味本位で、この路地に来て時間を使ってしまいます

若葉

そうすれば、帰る時間だって遅くなるし、逆効果な気がします

宮沢先生

そうね...

宮沢先生

もっと他の方法で、生徒たちの帰宅時間の問題を解決するべきだったわ

宮沢先生

明日にでも、職員会議で先生たちに問題を再度検討して貰えるように言ってみるわ

若葉

それと先生、、

若葉

さっきのこと、ほんとうにごめんなさい

宮沢先生

宮沢先生

...

宮沢先生

いいのよ笑

宮沢先生

おかげで、私のやり方が間違ってることに気づけたのだから

宮沢先生

むしろ、感謝したいわ

若葉

よかった...!

まこと

よしっ、それじゃ、俺達も先生のもとにクレームが行かないように、すぐに帰ろう!

まこと

...

まこと

!!

優子

、、、

若葉

あっ

若葉

優子!

若葉

そんなに近くで隠れていたのね!

優子

うん、、

優子

口裂け女の正体、先生だったんだね

優子

なんか、ほっとした、、

宮沢先生

優子ちゃん、驚かせてごめんなさいね

優子

全然です、いつもお仕事お疲れ様です

宮沢先生

ありがとう

若葉

それじゃ、日が暮れる前にいそいで帰りましょ

まこと

うん!

まこと

先生、またね!

若葉

さようなら!

優子

さようなら

宮沢先生

気をつけて帰ってね!皆

まこと

それにしても、ほんとに驚いたな

若葉

まさか先生だったなんて、誰が予想出来たでしょうね

優子

このこと、学校のみんなには隠しておく?

まこと

そうしよう

まこと

この一件で、もう口裂け女が出ることは絶対にないし

まこと

今後その噂は学校内からは消えていくと思うよ

若葉

そうね、私たちだけのひみつにしておきましょうか

優子

うん!

優子

じゃ、私の家あっちだから行くね

優子

皆またね

若葉

またね!優子!

まこと

気をつけてね!

若葉

、、、

若葉

私たちもそろそろ別れ道ね、

まこと

そうだね

若葉

あんた

若葉

気をつけなさいよほんとに

若葉

もしあれがほんとに口裂け女だったら、大変なことになってたからね

まこと

うん...

まこと

確かに、その通りだった

まこと

次からは、こういう危険が伴う行動をするときはほんとに気をつけるよ

若葉

気をつける、、

若葉

というかもう首を突っ込むのを辞めた方がいいわよ...!

まこと

でも、結果的にいい方向に物事は進んだし、

まこと

やっぱり都市伝説なんてただの噂に過ぎないってことを証明できた!

若葉

ふん...

若葉

まあ、今日はこのへんでさよならね

まこと

そうだね、また!明日学校でね!

若葉

さよなら

まこと

じゃーね!

???

...

???

...イッヒッヒ

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