燎煉地方
恋
恋
恵麻
恵麻
菊花
菊花
読者さん
読者さん
そう言うと3人はどこかへと歩いては姿を消してゆく
大いに不安はあるだろうが
ここまで来たのなら引き返すことはもはや不可能
読者さん
頬を2度3度叩いて気合を充填する
天音
天音
天音
2人は歩き出す
蒸気と歯車が引っ切り無しに音を出す建物へ
そう……燎煉火力発電へ
天音
天音
読者さん
心の拠り所がないのは大きな不安だ
読者さん
読者さん
天音
天音
天音
天音は微笑んだ
その笑顔の眩しさにどれだけ勇気を与えられただろう
門を潜る足取りは軽くもあり……重くもあった
燎煉火力発電所
読者さん
読者さん
至るところに張り巡らされた灼熱の配管
視界を遮り容赦なく吹き出す熱風の蒸気
新人を歓迎するかのような視線なき威圧感
読者さん
読者さん
一度に半分もの水を飲み干してしまった
生命が水を欲する
それを容赦なく奪うこの地
読者さん
天音
天音
読者さん
現に天音の言葉に嘘はないだろう
まるで暑さを感じてないかの余裕っぷり
笑顔を絶やすことなかれ
天音
天音
眼の前に立ちはだかるは鋼鉄の扉
相当な重圧を誇り
生半可な覚悟を持つものなら開けることは適わないだろう
読者さん
天音
天音
天音
先程の言葉とは打って変わって冷たいものだ
しかしそれでいい
時には甘えから抜け出さなくては……
天音
天音
読者さん
何故だ?
無意識に脚が震える……
これは紛れもなく恐怖と畏怖を感じている
読者さん
この奥に居るッ!!
獲物を今かと待つ捕食者が……
天音
読者さん
触れないほどでは無いにしろ
第一の関門の金属の扉が熱の門番を仕向ける
我慢して扉をノックした
読者さん
礼儀として軽くだったのか
失礼ながらも重くなのか
どんなノックをしたのか一瞬で忘れるほどの緊張が走る
??
艶やかな声が招く
ギィイイと音を立てて重く開く扉
その奥には絶対強者が居た
コメント
13件
初投稿に良いねしてくれてありがとうございます!
いっつもいいねしてくれてありがとう😊