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花牟礼さくら

てかお母さん?

花牟礼さくら

お爺ちゃんは?

白縫信愛

あ、確かにさっきから
姿が見えないね?

花牟礼秋穂

もしかしたら
茶摘みしてるのかしら?

花牟礼さくら

え?ひとりで
やってんのかな?

花牟礼美羽

全くもう!
お義父さんったら

美羽はやれやれと言った様子で 居間から走っていく

白縫信愛

なんかお爺ちゃんって

白縫信愛

さくらから聞いてた
通りの人みたいだね

花牟礼さくら

そうなんだよね

花牟礼さくら

色々心配だから
無理してほしく
なんだけどなぁ

花牟礼美羽

お義父さーん?

花牟礼美羽

お義父さーん?

美羽が声を張り上げながら 茶畑に走っていく

花牟礼勇

おう!美羽さんか!

花牟礼勇

どうかしたか?

茶畑には一人で摘採をしている さくらの祖父 勇(いさむ)姿があった

花牟礼美羽

どうしたじゃないですよ

花牟礼美羽

一人で摘採なんて・・

花牟礼勇

だから俺一人で
大丈夫だと言ったろ?

花牟礼勇

若い時は俺一人で──

花牟礼美羽

早くウチに
帰ってください

花牟礼美羽

さくらたちも
今着きましたから

花牟礼勇

なに?さくらが?
帰ってきたのか?

花牟礼美羽

そうですよ

花牟礼美羽

だから早く──

花牟礼勇

こうしちゃいれん

勇は茶畑から走って家に向かう

花牟礼美羽

全くもう!

花牟礼美羽

どこからなんな元気
湧いてくるのかしら?

花牟礼美羽

じっとしてて
欲しいんだけど

花牟礼秋穂

ごめんね美羽ちゃん

花牟礼秋穂

あんな分からずやを
任せっきりで

花牟礼美羽

まぁ、嫁いで来た時は

花牟礼美羽

この人と一緒に
生活していけるのかな?
って不安でしたけど

花牟礼美羽

もう慣れましたよ(笑)

花牟礼秋穂

あはは・・・

花牟礼秋穂

ホントごめんね・・・

花牟礼勇

さくらー?

花牟礼勇

さくらー?

花牟礼さくら

あ、お爺ちゃん!

花牟礼勇

いやぁさくら!
良く来たじゃないか!

花牟礼勇

お爺ちゃん
会いたかったぞ

勇は孫に会えた事が嬉しいのか 顔を見るやいなさくらを抱きしめる

花牟礼さくら

元気してた?

花牟礼勇

ああ!元気元気!

花牟礼勇

さくらはどうだ?

花牟礼勇

楽しくやっとるか?

花牟礼さくら

うん毎日楽しいよ

花牟礼勇

そうか!そうか!

花牟礼勇

それなら安心だ

花牟礼さくら

あ、あとそれから
私の友達紹介するね

花牟礼勇

さくらの友達?

花牟礼さくら

この女の子が
信愛と茜で──

白縫信愛

初めてまして

菅生茜

お邪魔しまーす

花牟礼さくら

そしてこの男子が
焔垂と朝陽くん

八乙女焔垂

八乙女です

浦添朝陽

力になりますんで
何でも仰って下さい!

花牟礼勇

力に?何の事だ?

浦添朝陽

あ、いや、それは

花牟礼秋穂

バカねお父さん!

花牟礼秋穂

お茶の摘採に
決まってるでしょ?

花牟礼勇

何を言っとるんだ!

花牟礼勇

お茶は俺一人で──

花牟礼さくら

そんなぁ危ないよ
お爺ちゃん

さくらは勇の手を握り 潤んだ瞳で訴えかける

花牟礼勇

危ないもんか

花牟礼勇

俺は茶農家を継いで
この道50年以上の──

花牟礼さくら

私・・お爺ちゃんには
ずっと元気でいて欲しいよ

花牟礼勇

さくら・・・

花牟礼秋穂

ほら!お父さん!

花牟礼秋穂

さくらもこう言ってるし

花牟礼秋穂

あっちで休んどいて

花牟礼秋穂

ほらほら!

秋穂は勇の背中を押して 奥の部屋に押しやる

花牟礼勇

分かった!分かった!

花牟礼勇

分かったから押すな!

花牟礼秋穂

はい!はい!
ゆっくりしてて!

花牟礼さくら

これでしばらく
大人しくしてくれれば
良いんだけどね・・

菅生茜

さすがは
孫の泣き落とし!

白縫信愛

うん!うん!

白縫信愛

なんか熟練の業!
って感じした

花牟礼さくら

ああでも言わなきゃ
絶対明日もお茶摘み
やるだろうからね

花牟礼さくら

お爺ちゃんには無理
してほしく無いからさ

浦添朝陽

休んでくれると
良いですね

花牟礼さくら

そうだね・・・

八乙女焔垂

でもあの爺ちゃん
見てると不安だよな

花牟礼さくら

そうなんだよね・・・

すると部屋から秋穂が出てくる

花牟礼秋穂

これでよし!

花牟礼さくら

お爺ちゃんは?

花牟礼秋穂

とりあえず今は
MeTube見せてる

菅生茜

MeTube?

花牟礼秋穂

将棋の動画が
好きだからね

菅生茜

ああ、なるほど

白縫信愛

それと、今日の
お茶摘みは
どうされるんです?

花牟礼美羽

それがね、今日の分は
もう終わったのよね

菅生茜

あ、終わったんですか?

花牟礼美羽

お茶の摘採ってね
大体その日の早朝から
正午にかけてやるのよ

白縫信愛

ああ、なるほど

白縫信愛

だから今日の分は
終わったんですね

八乙女焔垂

正午以降は
しないんですか?

花牟礼美羽

気温が低い早朝だと
朝露が残った茶葉を
摘み取れるのよ

白縫信愛

朝露が残ってると
何か違うんですか?

花牟礼さくら

朝露が残ってる方が
柔らかい茶葉を新鮮な
状態で取れるの

菅生茜

へぇ、そうなんだ

花牟礼美羽

あと日中だと
茶葉が酸化しやすいし
何より暑いじゃない

浦添朝陽

涼しい時間帯に
新鮮な茶葉を
摘み取る為なんですね

花牟礼美羽

その通り

白縫信愛

じゃあ今日は?

花牟礼美羽

そうねぇ今日は
もう終わったからね

美羽は少し考え込む

花牟礼美羽

学校はいつまで
休みなの?

白縫信愛

一応今日から
6日までです

花牟礼美羽

あら、だいぶ長いのね

花牟礼美羽

それだったら今日は
ゆっくりしてて

菅生茜

やったぁー♬

茜は畳の上に横たわる

白縫信愛

もう・・茜ったら

八乙女焔垂

でもいいんですか?

浦添朝陽

何があれば
お手伝いしますよ?

花牟礼美羽

ふふふ、良いのよ

花牟礼美羽

ゆっくりしてて

それから一同は部屋に通され 長旅を癒すようにくつろぐ

菅生茜

なんか嬉しい
サプライズだったね

白縫信愛

あはは、確かに

浦添朝陽

でもなんか
申し訳ないですね

浦添朝陽

手伝いのために
来たのに

浦添朝陽

こんなのんびりしちゃって

花牟礼さくら

いいの!いいの!
気にしないで!

白縫信愛

でもなんだろ・・

白縫信愛

くつろいだら急に
眠くなってきちゃった

白縫信愛

ふわぁ〜・・・

心地よい陽気が眠気を誘い 信愛は大きくあくびをする

菅生茜

確かに・・・
朝早かったからね

浦添朝陽

ふわぁ〜・・・

それからしばらく経過したころ

花牟礼美羽

みんな?今日の
晩御飯なんだけど

花牟礼美羽

すき焼──

美羽の言葉が途切れる

花牟礼秋穂

ん?どうしたの?

花牟礼美羽

ふふふ、みんな
疲れてるみたいね

部屋では一同が 寄り添い合いながら眠っていた

花牟礼秋穂

あらまぁ(笑)

花牟礼美羽

朝早かったんでしょ?

花牟礼秋穂

そうね、朝の5時からずっと電車移動だったからね

花牟礼美羽

ならそっとしといて
あげましょうか

花牟礼美羽

夕飯になったら
起こせばいいし

花牟礼秋穂

そうね

白縫信愛

・・・・・・

信愛は寝息を立てて眠る

白縫信愛

・・・・・

子供

オジロクオバサガ
啜リ泣ク♬

子供

重イ鎖ガ
コノ地ニ響ク♬

子供

子供ヲ縛ル
鎖ガ響ク♬

子供

ジャラジャラ♬

子供

ガシャガシャ♬

子供

鎖ヲ鳴ラシ♬

子供

オジロクオバサガ
来ルヨ♬

子供

来ルヨ♬

子供たちは歌を歌いながら 毱突きをして遊んでいる

子供

・・・・・

子供

・・・・・

しかしその子供たちには顔がなかった

目、鼻、口、眉、何ひとつ無かった

子供

何でこんな風に
言われなきゃ
いけないの?

子供

私たちはただ
言われた通りに
やってきただけ

子供

絶対に──

子供

許さない

子供

許さないっ!!

白縫信愛

はっ!

信愛は目を覚ます

白縫信愛

はぁ・・はぁ・・

白縫信愛

はぁ・・はぁ・・

白縫信愛

何だったんだろ・・

白縫信愛

今の夢・・・

白縫信愛

おじろくおばさ
って何だろ・・・

花牟礼さくら

あ!信愛!起きた?

白縫信愛

あ、さくら・・・

白縫信愛

今・・何時?

花牟礼さくら

もうすぐ17時だよ

白縫信愛

え!?私そんなに
寝ちゃってた?

花牟礼さくら

もうぐっすり(笑)

白縫信愛

ごめーん!

花牟礼さくら

いいの!いいの!

花牟礼さくら

てかもうすぐ
夕飯の準備終わるから

花牟礼さくら

早くおいでよ

信愛が慌てた様子で居間に向かうと

すでにテーブルの上には すき焼きが準備されていた

白縫信愛

すいません

白縫信愛

寝ちゃってました

花牟礼美羽

あはは、いいのよ

花牟礼秋穂

今日は朝早かったからね

菅生茜

あ!起きたね信愛

そこに台所から 茜が食器を持って来る

白縫信愛

ごめんねみんな

白縫信愛

なんか手伝う事ある?

浦添朝陽

あ、もう終わりますから
ゆっくりしてて下さい

それから皆は 賑やかに食卓を囲む

八乙女焔垂

随分疲れてた
みたいだな?

八乙女焔垂

大丈夫か?

白縫信愛

ううん・・平気

信愛は何やら 思い詰めた表情をしている

菅生茜

ホント大丈夫?

菅生茜

元気ないよ?

花牟礼美羽

そうね・・・

花牟礼美羽

何かあった?

白縫信愛

あ、いや大した事
じゃないんです

白縫信愛

ただ変な夢を
見ただけで

花牟礼さくら

変な夢って?

白縫信愛

なんて言ったら
良いのかな・・

白縫信愛

顔が無い子供が
毱突きしながら
歌を歌ってる夢

菅生茜

なにそれ

浦添朝陽

気味悪い夢ですね

花牟礼秋穂

でもその歌って?

白縫信愛

私も聞いた事ない
歌だったんですけど

白縫信愛

おじろくおばさが
どうのこうのみたいな

花牟礼勇

!!!!!!

花牟礼秋穂

!!!!!!

花牟礼美羽

!!!!!!

信愛の言葉を聞いた勇 秋穂、美羽の顔が強張る

浦添朝陽

おじろくおばさ?

菅生茜

なに?その
おじろくおばさって

白縫信愛

いや、私にも
分からないんだよね

八乙女焔垂

なんかの
呪(まじな)いかな?

白縫信愛

私にも分からな──

花牟礼勇

その話はするな!

勇は信愛の言葉を遮るように テーブルを力強く叩いて立ち上がる

白縫信愛

え?

花牟礼さくら

お、お爺ちゃん?

花牟礼勇

いいか?

花牟礼勇

その話はするな!

白縫信愛

あ、は、はい・・

白縫信愛

す、すいませんでした

信愛は勇の気迫に圧倒される

花牟礼勇

俺は部屋に戻る

白縫信愛

ど、どうしたんだろ?

花牟礼さくら

さ、さぁ・・・

花牟礼秋穂

ごめんねみんな

花牟礼秋穂

びっくりさせちゃって

白縫信愛

い、いえ、良いんです

菅生茜

何であんなに
怒ってたんだろうね?

浦添朝陽

やっぱり先輩が口にした
おじろくおばさに何か
原因があるんですかね?

浦添朝陽

それを聞いた瞬間に
怒り出しましたよね?

八乙女焔垂

だな・・・

八乙女焔垂

何なんだ?

八乙女焔垂

おじろくおばさって

花牟礼美羽

その事については
もう忘れなさい

花牟礼美羽

いい?

花牟礼美羽

忘れるのよ?

白縫信愛

は、はい・・・

花牟礼秋穂

今日はもうお風呂に
入って寝なさい

花牟礼秋穂

明日は朝から
お茶摘みだから

白縫信愛

はい・・・

白縫信愛

分かりました・・・

それから信愛、茜、さくらは 露天風呂で疲れを癒していた

菅生茜

あぁあぁあ〜〜❤︎

菅生茜

きもちぃぃ〜〜❤︎

茜は露天風呂に大の字で浮かぶ

花牟礼さくら

ちょ(笑)茜(笑)

白縫信愛

もう何やってんの(笑)

菅生茜

だって気持ち
いいんだもん

白縫信愛

でも本当に
おじろくおばさって
何なんだろうね

菅生茜

確かにね

菅生茜

あの剣幕だもんね

花牟礼さくら

お爺ちゃんが
あんな怒ってるの
初めて見た

白縫信愛

あれだけ怒るって事は

白縫信愛

相当聞かれたくない
って事なのかな

花牟礼さくら

どうなんだろ・・・

菅生茜

でもさ?お爺ちゃん
だけじゃなくて

菅生茜

さくらのお母さんとか
美羽さんの表情も
変わってなかった?

白縫信愛

確かに・・・

白縫信愛

何かありそうだよね

菅生茜

でも忘れろ!
って言われちゃったら

菅生茜

無理に聞き出す事も
出来ないよね・・・

白縫信愛

そうだよね・・・

信愛は湯船に首まで沈み ぶくぶくと気泡を 吐き出しながら考え込む

白縫信愛

(何なんだろ・・・)

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