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ギギギギィ……
少し重たい木製の扉を開けると、中には男女数人が集まっていた
おそらくこのホテルの客なのだろう、椅子に座って飲み物を飲んだり、談話している
「現代遠征」として未来からやってきた青年(正しくは青年ではないが)─────日向正宗は、早速チェックインをしようとフロントへ向かった
日向正宗
STAFF
スタッフがメモ帳にチェックを入れ、無線に向かって「揃いました」と呟く
そして、疑問に感じている日向のほうを向き、笑顔で話した
STAFF
メニュー表を見ると普通のホテルと変わりはない
日向正宗
STAFF
スタッフは奥の部屋へ行き、緑茶を注いでいる
不審な点がないか、日向は目を凝らして作業している姿を見た
日向正宗
日向正宗
STAFF
淹れたての香りの際立つ緑茶を片手に、空いている席を探す
しかし、1人になれる席は無かった
仕方なく窓際の席で景色を見ながら何か飲んでいる紫髪の高校生のような大学生のような女性のいる席へ行った
日向正宗
鈴仙
異性の隣は気まずいが、他にロビーにいる客は談話していたりなにかしらの作業をしているため、邪魔にならないようここに座るしかなかった
そう自分に言い聞かせ、緑茶を少しずつ飲みながら景色を眺めていると、隣に座っていた女性から話しかけられた
鈴仙
ホテルだから当たり前だろう、と思ったが何か事情があるかもしれないと思い、静かに頷いた
鈴仙
鈴仙
日向正宗
その言葉を聞いた瞬間、悪寒がした
残念ながらその嫌な予感は的中してしまったようで、ロビー備え付けのモニターが突如砂嵐になった
何だ?異変か?
奇襲か!?
なんだなんだ?
ざわつく中しばらくモニターを見ていると、前身が真っ黒な衣装で包まれた人物が映った
GM
GM
日向正宗
日向がそう呟くと、マスターはこちらを向き話した
GM
GM
さ、殺人鬼!?
GM
GM
鈴仙
GM
ロビーが一気にどよめいた
混乱している客をたしなめるように、マスターは続けた
GM
GM
GM
GM
GM
GM
GM
GM
そう言うとモニターの電源は切れた
日向正宗
STAFF
指示に従いロビー中央のテーブルへと行くと、他の客も集まっていた
UK
なぜ命の危機が迫っている状態でここまで冷静になれるか日向には不思議でしかなかったが、身の安全を優先し大人しく従うことにした
UK
UK
Ita.
鳩
ルカ
鈴仙
イヴァン
日向正宗
一通り自己紹介を終えると、スタッフから部屋の鍵を渡された
STAFF
STAFF
渡された鍵で解錠しドアを開けると、さっぱりとした洋室が出迎えた
日向正宗
午前中の疲れが一気に出たのか、ベッドを見つけると布団の上から一気にダイブした
日向正宗
瞼がゆっくりと落ちてきたが、まだ夕方ということを思い出し立ち上がる
目覚ましに部屋の中を軽く散策していると、机に紙切れが置いてあった
何か伝言かもしれないと思い見てみると、「【あなたの役職】」と書かれていた
日向正宗
折りたたまれているのを開くと、そこには「騎士」と書かれていた
日向正宗
日向正宗
日向正宗
日向正宗
紙切れの横には前身を覆えるような白いマントが置かれており、「守る際には騎士が自分だとバレないよう、これを身に着けること」とメモが残されている
日向は早速今日起こったことを報告書に記入し、そして自分の「騎士」という任務を全うするために刀や防具の準備を始めた