キーンコーンカーンコーン
授業の終了を告げるチャイムが鳴り響く
挨拶をし終えると再度席に着き疲れきった体で伸びをする
青
桃
青
青
赤
青
赤
青
黄
高校でも人と関わらない決心をしていたつもりがなんか...
赤
黄
赤
黄
赤
青
赤
橙
赤
橙
桃
すっかり馴れ合ってしまっているような...
桃
青
赤
黄
青
黄
橙
青
桃
赤
黄
橙
青
橙
赤
青
青
黄
ガチャンッ
みんなに背を向け足早に家へ向かい中に入る
今まであんなに拒絶していたのに、初めて友達ができたみたいで嬉しかった
自然と広角が上がっているのが分かる
青
バタンッ
青
青
リビングに入った途端にお腹の辺りに衝撃が走った
体が後ろに吹っ飛ぶ
青
背中が壁に打ち付けられ息が詰まる
母
ぼやけた視界に母親が映る
確かに今日はコンビニに寄ったりしていつもと比べれば帰りが遅なった
それでもたった数分の差だ
僕が学校にいる間に何か気に食わないことがあったんだろう
母
青
青
青
母
母
母
青
目を覚ますと自分の部屋の天井が目に入る
視線だけを動かし時計を見ると深夜の1時を回っていた
晩ご飯も食べずベッドに倒れ込んでしまったせいか空腹がひどい
青
とりあえず起き上がろうと体を動かすと体中に激痛が走った
青
あんたに友達なんているわけないじゃない
青
脳内で再生される母親の言葉
実際その通りだった
一緒に昼食を食べて一緒に帰ったくらいじゃ友達とは言わないのかもしれない
少し浮かれすぎていた
こんな僕に友達と呼べる人なんてできるわけないのに
青
橙
青
桃
桃
赤
橙
橙
青
本人の言う通り、ジェルくんは軽く体をぶつけてきたくらい
昨日に比べて僕の体が弱いだけだ
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
ガラガラガラガラッ
教室に入ると、昨日と同じく4人はクラスメイトに囲まれる
そしてこちらも昨日のように自分の席へ一直線
僕がいても邪魔なだけだ
やっぱりあの4人と僕では生きている世界が違う
昨日思い知らされたけれど、それを目の当たりにすると少し寂しかった
体育教師
体育教師
体育教師
モブ(使い回し)
モブ(使い回し)
説明を受け、男子の中から愚痴が湧き起こる
そりゃこの真夏の炎天下
だれだって持久走と聞けば気が引ける
赤
橙
黄
桃
黄
赤
赤
青
橙
赤
青
息が上がって苦しい
肺が痛い
足が疲れきって今にも縺れて転びそうだ
青
青
赤
バタッ
日光で熱せられた砂が顔に当たる
青
体力も疲れも限界で起き上がることができない
視界がぐらぐらして気持ちが悪い
耳が詰まったような感覚がして耳鳴りがひどかった
橙
黄
赤
桃
4人の心配する声が雑音をかき分けて耳に入る
すると急に体が持ち上がった
砂まみれの顔が温かな背中に当たる
桃
桃
青
保健室の先生
保健室の先生
赤
保健室の先生
保健室の先生
保健室の先生
青
保健室の先生
青
青
桃
青
また前みたいに...
気持ち悪いって思われちゃう
嫌われちゃう
殴られちゃう、離れていっちゃう
青
桃
桃
青
ズリッ
赤
青
黄
青
橙
橙
橙
桃
保健室の先生
保健室の先生
桃
桃
青
ピト...
青
何を心配していたんだろう
一緒に登校、下校してくれたこと、昼休みを過ごしてくれたこと
無愛想な僕と一緒にいてくれたこと
そんな暖かい人たちを疑っていた自分が馬鹿みたいで情けなかった
人を信じることも時には大切なのではないだろうか
青
赤
青
桃
桃
桃
青
そう言って抱き締めてくれるさとみくんの温もりは
今までに感じたことのないほどの幸せを僕に与えてくれた
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コメント
10件
毎回最後が幸せで終わるのが幸せです(?) ♡押しときますw! 続き待ってます✨
連載ブクマ失礼します🙇♀️
あれ、目から汗が…