くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
Let’s go↓
帰路について、時刻を見る
16:00
戦争が近づいていると自覚させられる
日めくりカレンダーの日付は2日を指している
ナチス
できればずっとこうして、イタ王と過ごしていたい
戦争なんてしてまで生きたくない
ナチス
ナチス
俺が、ちゃんと守れるなら
ガシャンッッ‼
料理中のイタ王がいるキッチンから、
嫌な音が聞こえた
急いでキッチンのほうへと駆け込んでいく
ナチス
駆け込んだキッチンには、その場にへたり込むイタ王と
目の前で割れている1枚の皿
ナチス
その顔にある二つの大きな目は
ナチス
先ほどの出来事が嘘のように黒く
イタ王
涙が溢れている
ナチス
イタ王
イタ王
戦争が始まる恐怖か。
今までの重荷によるストレスか。
それとも申し訳なさか。
罪悪感によるものか。
こうなるとイタ王は止められない
言うことを聞かなくなる
ナチス
渋々戻る選択をとることにした
ナチス
その後のことは、あんまり覚えていない
現在の時刻は朝の5:00
隣で眠るイタ王を車に乗せて、
ベルリンへと向かう
イタ王
イタ王
不思議そうに目をこすっている彼
ナチス
イタ王
ナチス
ナチス
イタ王
イタ王
ナチス
俺なんか変なこと言ったか……?
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
精一杯感謝を伝えてくれるイタ王
その姿と顔も愛おしくて、美しくて。
イタ王
ナチス
イタ王と一緒に居たいという俺のエゴもあるしな
イタ王
ナチス
ナチス
そう言うと、
イタ王
イタ王の目が少しだけ輝く
ナチス
イタ王
イタ王
ナチス
確かに………な、
なぜ…だろう、?
イタ王の笑顔が見れるのは今日が最後な気がする
ナチス
「裏切るつもりなのか?」
そう聞こうとした最中、ベルリンが見えてくる
イタ王
ナチス
横目で車窓に映る光景を見ながら答える
そうしていると、目的地が現れる
ナチス
ナチス
イタ王
ベルリンの会議室について、イタ王に再度問う
ナチス
白い軍服にせっせと着替えるイタ王
垣間見えるその手足は細く…嫌、細すぎる
イタ王
質問の意図をようやく理解したようにイタ王が言う
イタ王
イタ王
ナチス
その言葉が聞けて、嬉しかった
正直聞けることはないと思っていたから
ナチス
イタ王
ナチス
でも、その後すぐに理解した
イタ王の目には光がなくなっていた
ナチス
そのようすから絞り出した声は、
ナチス
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
バタン
そうしてはたりといなくなったイタ王
「準備」?とはなんだろうか……
ナチス
そんなことを思っていると、イタ王と入れ違いで
フィンランド
日帝
同じく味方の二人が入ってくる
フィンランド
ナチス
ナチス
日帝
日帝
ナチス
二人が軍服に着替え始める
その姿を見て、
ナチス
改めて甘くない現実を理解する
イタ王
そこにイタ王が帰ってくる
ナチス
日帝
フィンランド
イタ王
ナチス
…また作り笑いなのだろうか?
また偽ったままなのだろうか?
ナチス
ナチス
日帝
イタ王
フィンランド
自我がなくなるような感覚がする
駄目だな、もう
戦争なんだから、仕方ないよな
ナチス
日帝
日帝
フィンランド
ナチス
イタ王
イタ王
フィンランド
日帝
ナチス
日帝
ナチス
イタ王
フィンランド
ナチス
フィンランド
日帝
イタ王
日帝
ナチス
ナチス
フィンランド
フィンランド
日帝
ナチス
日帝
フィンランド
フィンランド
ナチス
日帝
フィンランド
日帝
ナチス
ナチス
フィンランド
ナチス
日帝
日帝のその言葉にふと、イタ王に目をやる
そういえば後半のほうから話していなかったな
ナチス
イタ王
虚ろな目でボーッとしているイタ王
フィンランド
話しかけても反応しないその目に光はない
イタ王
ナチス
心配になって思わず叫んでしまっていた
イタ王
彼の肩が思ったより跳ねる
それと共に彼の目にも光が戻った
イタ王
イタ王
フィンランド
日帝
日帝
そう言い日帝がイタ王を下からのぞく
イタ王
イタ王の返答とその行動に耐えられず
ナチス
気付けば低い声でそう告げていた
イタ王
ナチス
ナチス
そう言って手を強引に引っ張っていく
イタ王
折れそうなほど細い手が肌に触れる
日帝
フィンランド
その声を皮切りに扉を開け、部屋を出た
防空壕代わりにもなるホテル
イタ王を連れてその一室に入り込む
イタ王
涙目でこっちに上目遣いを見せるイタ王
ほぼ強引に連れてきてしまった罪悪感が、今来る
ナチス
内心ではそう思いつつも、口にはできない
ナチス
だから取り繕うように、いつも違う話題を口にする
ナチス
ナチス
イタ王
イタ王
イタ王の動機が一瞬にしておかしくなる
イタ王
ナチス
その姿はまるで、見られたくないものが体にあるようで
ナチス
イタ王
イタ王
さっきよりも涙目になったイタ王が言う
ナチス
そんな彼にハーブティーを渡す
イタ王
ナチス
ナチス
ナチス
勿論、イタ王のことを思ってな
イタ王
少しだけ嬉しそうな顔をして笑う彼
紅い頬をしつつ躊躇なくハーブティーを飲んでくれる
イタ王
その姿もまた、
ナチス
イタ王
一息ついているイタ王からカップを取る
イタ王
ナチス
ナチス
カタン、と金属音を立ててカップが部屋に同化した
それを見届け、イタ王に目をやる
ナチス
イタ王
大きな瞳を閉じて、横たわる彼
ナチス
一見すれば息がないようにも見える
ナチス
彼の為とはいえ、強力な「睡眠薬」だもんな……
ナチス
ナチス
………♡
コメント
1件
ああああああああ待ってまじヤバイんだがもう好き過ぎるうわあああああああああああ