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妓夫太郎の血鎌が闇を切り裂き、りんねの刀と激突する。

火花が弾けるたび、音が耳を裂き、毒の匂いが周囲に満ちていく。

りんね

やっぱり……毒ッ、……

左腕に小さく傷を負ったりんねが苦々しく呟く。 それでも後退はしない

妓夫太郎

おまえ、強いなァ。でもよォ……俺ぁもっと強いんだよ!!

ドシュッ!

妓夫太郎の鎌がりんねの太刀筋をすり抜け、右肩を裂いた。

りんね

ぐっ……!

地に手をつくりんね。その肩から血が滴る。 追い打ちをかけるように、堕姫の帯が上空から襲いかかる。

だが――

ビィィン!!!

鮮やかな音とともに、その帯が一瞬で斬られた。

宇髄

――遅れて悪かったな

高い建物の上から軽やかに飛び降りたのは、腕に包帯を巻いた宇髄天元だった。

息は少し荒い。体も万全とは言いがたい。 だがその眼には、いつもの派手な輝きが戻っている。

りんね

師範……!

宇髄

しぶとく生き残って、派手に復活。これが俺様の流儀ってやつだ!

りんねが立ち上がり、肩の血を拭う。

りんね

間に合ってくれてよかったです

宇髄

おう、さっさと終わらせるぞ。背中は預ける

りんね

ハイ、、

二人は背中合わせに立つ。

妓夫太郎と堕姫の気配が、四方から迫る。 だが、恐れはない。

――一瞬。

堕姫の帯が宙を踊り、妓夫太郎の鎌が死角から襲いかかる。

だが、天元の双剣が火花を散らし、それを防ぐ。

りんねの太刀が月のように弧を描き、帯を斬り裂く。

妓夫太郎

この二人……!

妓夫太郎が顔をしかめた。

天元が豪快に笑う。

宇髄

どうした? “上弦”ってのはもっと派手に来るもんじゃねぇのか?

りんね

…(調子のりすぎでしょ)

妓夫太郎

調子に乗るな!!

怒号とともに血鎌が飛び、地面をえぐる。 りんねがその隙を突くように舞い上がる

りんね

これで……終わりにするよ。

りんね

(月の呼吸・肆ノ型──「月霞の斬閃」!!)

その刃が妓夫太郎の首筋へと迫る。

妓夫太郎

ッ!!!

が、刹那――

りんね

がっ……!

妓夫太郎の血が爆ぜた瞬間、爆発的な毒霧が辺りを包んだ。

視界を奪われ、りんねは呼吸を乱し、次の瞬間には――

炭治郎

りんねッ!!!

遠くへ吹き飛ばされ、建物の屋根をいくつも突き破り、りんねはそのまま倒れ伏した。

宇髄

チッ……あいつ無理しすぎだ

宇髄が奥歯を噛む。

その間にも妓夫太郎は笑い、血鎌を舐める。

妓夫太郎

クク……あのガキ、もう戦えねェだろ……さて、残りはお前だけだなァ、“音柱”よォ!

宇髄

言ってくれるじゃねぇか。だったら派手に付き合ってやるよ

宇髄の双剣が地面にめり込む

宇髄

炭治郎、立てるか!

炭治郎

はい!

炭治郎がりんねがいた場所を見つめ、拳を握る

炭治郎

(りんねが命懸けで作った隙を、絶対に無駄にしない)

炭治郎

(絶対勝つから。大丈夫だよ、りんね。)

二人は背中を合わせる。

刀を構えたまま、宇髄が不敵に笑う。

宇髄

背中合わせの戦いってのも、悪くねぇな。派手にいくぞ、竈門

炭治郎

はい!!

夜の闘いはまだ終わらない。

“上弦の陸”、妓夫太郎と堕姫―― そして鬼殺隊の音柱、宇髄天元と炭治郎。

りんねの命をかけた一撃は、確かに火を灯した。

残る勝機を掴むため、4人の剣士が、闇の中を切り裂く――。

妓夫太郎と堕姫の攻撃が止むことはなかった

だが、その中で、奇跡のように咲いた反撃の連携。

炭治郎

今しかない……!!

宇髄の双剣が火花を散らし、妓夫太郎の動きを封じる。

炭治郎がその一瞬の隙に、己の限界を超えて走る――!

同時刻。

倒れていた善逸と伊之助が、全身に深い傷を負いながらも立ち上がる。

善逸

……今しかない…雷の呼吸、壱ノ型 霹靂一閃

伊之助

獣の呼吸・肆ノ牙──“切細裂きぃいぃぃ!!”

堕姫の首が、一閃の光に包まれて斬り飛ばされた。

そして。

炭治郎の刃が妓夫太郎の首へと届く。

炭治郎

うああああああああ!!

宇髄の剣と炭治郎の刃が重なり、最後の一撃を放つ。

──刹那。

首が宙を舞い、鬼の体が崩れ落ちる。 長かった死闘が、ついに終わった。

俺 の 継 子 に な っ た 少 女 .

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コメント

9

ユーザー

なんで7の型使ってるんだぁ!!!w

ユーザー
ユーザー

追記:みみずが新作出したら見てくれますか⁉️😢❤︎

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