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この手にだけは出たく無くなかったのだがな…
これしかないんだ
これしか納得させられぬ
零を幸せにすることが出来ぬ
だから、妾は…
翡翠
殺気を充満させ
殺気で人を殺せるほどの殺気を出した
これは…
妾からの宣戦布告だ。
これ以上、余計なことをするのであれば
翡翠
殺すしか無くなってしまう
これだけは避けたかったのだがな
零の知人
兄
推し
沢山零に関わった人間達が居る
だからこそ殺しはしたくなかったのだが
諦めが悪いからな
しょうがないだろう
諦めてくれないのだから
妾は決して悪いことをしているわけではない
いいことをしているわけでもない
ただ零の幸せを守る行為をするだけ
妾はなにも悪くない
これは全て
零の幸せのため
だから失敗はしない
ダレも邪魔をするな
零を幸せにするんだ
今度こそ
もう二度と失わないと決めたから
妾が守るから
そう、決めたから
零は″私″が守る
翡翠
翡翠
翡翠
翡翠
翡翠
翡翠
消すのもありだ
いたぶるのもありだ
妾は元は人間をいたぶるのが大好きな呪いだからな
人間の悪から産まれた呪いだ
翡翠
翡翠
五条 悟
翡翠
翡翠
嗚呼、鬱陶しくて仕方が無い
妾は最終手段に出た
翡翠
術式を唱える途中
遮られた
何者かに
ダレだ
妾の邪魔をするものは
翡翠
◦
声がした
妾が一番知っている声
大好きな声だ
だが、何故…
零
翡翠
何故貴様が此処におるのだ
五条 悟
???
フェイタン
ゴン
キルア
翡翠
皆が混乱する中
零は淡々と喋る
零
零
零
零
零
翡翠
零
翡翠
零に嫌われた
拒まれた
無理
無理
無理無理無理無理無理
無理だってば!!!
零に拒まれ嫌われたら″私″の生きる意味は?!
私が此処まで強くなった理由は!?
全部無駄になっちゃう
無駄になるから
翡翠
零
零
零
零
零
零の笑顔は可愛く
綺麗で
美しく
尊かった
好き
大好き
愛してる
私がこの世で一番、零を愛してる
だから、居なくならないでね
消えないでね
拒まないでね
嫌いにならないでね
私の生き甲斐なんだから
翡翠
五条 悟
翡翠
翡翠
翡翠
幼い子供を見ているようだった
親に忠実な子供
今の様子はまさにそれだった
五条 悟
思わず口からこぼれてしまった
でも、それほどまでに意外だったのだ
翡翠
翡翠
口調が戻っていた
いつも零と喋る口調になっていた
なんと言うことだ
妾の威厳が…
最悪だ。
翡翠
これ以上の騒ぎになる前に帰るとするか
零を連れて
翡翠
零
翡翠
五条 悟
翡翠
邪魔が入る
本当に邪魔だ。
本当に