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イジワルお兄ちゃん

第1話 - イジワルお兄ちゃん　─出会い─

127

2020年01月14日

#兄妹

#イジワル

#同居

#中学生

#アイドル

#青春恋愛

Miko♡高校生

夏美

ほら、挨拶しなさい

惠介

…橋本惠介(けいすけ)です

惠介

これから、よろしくお願いします

お父さん

こちらこそ。よろしく

蘭々

白石蘭々(しらいし　らら)です

蘭々

中学一年生です

夏美

惠介は中学二年生よ。これからよろしくね

蘭々

よろしくです！夏美さん

今は、新しい家族になる、夏美さんと、惠介くんに挨拶をしているところ

（ちなみにここは恵介くんの家！）

つまり、お父さんの再婚で新しい家族ができるという事だ

夏美

今から私達、買い物に行ってくるから

夏美

二人で留守番、よろしくね

蘭々

へっ！？

お父さん

よろしくなー

ガチャン

蘭々

(行っちゃった…)

蘭々

(会うの始めてなのに、いきなり二人きり、って…)

もしかして、この時間で仲良くさせようとしている？

何その気遣い‼

蘭々

(でも、惠介くんけっこう顔カッコいいな…どんな人なんだろ！)

蘭々

(ん？惠介くんがこっちに来る)

蘭々

(わっ、頭に手おかれた！)

惠介

…このチビが、オレの妹？

蘭々

・・・。

蘭々

はぁーっ！？

蘭々

チ、チビッ！？

惠介

チビじゃん。お前

蘭々

た、たしかに身長は低めだけど…

蘭々

これから一緒に生活するのに、態度悪くないですかっ！？

惠介

オレは事実を言ってるだけだけど？

蘭々

(ニヤっと笑ってる…からかわれてる⁉)

蘭々

もー！イジワル！

惠介

まぁまぁ仲良くしようぜ。なっ？

蘭々

…っ、うん…

蘭々

(笑顔、カッコいいかも…)

蘭々

(って、騙されちゃダメダメ！この人イジワルなんだ！)

蘭々

（…ていうか、こんな感じで大丈夫なの！？）

お父さん

ただいまー

夏美

ただいま〜

蘭々

お帰りなさいっ！

お父さん

惠介くんとは上手くやれそう？

蘭々

えぇっと…

惠介

コイツ面白そうだし、大丈夫そうっす

お父さん

そうかそうか。ならよかった

蘭々

(よくないっ！)

蘭々

惠介くん、面白そうって、どーゆー意味⁉

惠介

別に〜？

蘭々

な、なんかムカつく！

お父さん

お、ちゃんと仲良くなってるじゃないか

夏美

安心したわ〜

蘭々

どこが仲良くなってるのーっ！

蘭々

（こんなイジワルな人が、蘭々のお兄ちゃんになるのー⁉）

一週間後

今日はいよいよ引っ越しの日

蘭々

（自分のお部屋ができるの楽しみ～！）

蘭々

ねえねえお父さんっ！蘭々の部屋ってどこ！？

お父さん

あぁそれがな

お父さん

部屋が少なくて、惠介くんと同じ部屋なんだ

蘭々

え・・・

蘭々

(お、同じ部屋…？)

蘭々

(寝るときとか着替えるときとか、どーするの⁉)

お父さん

まあ心配するな

お父さん

広さは十分にあるし

お父さん

真ん中をカーテンで仕切っといたから

蘭々

え、ええぇ…

お父さん

じゃあな！

蘭々

お、お父さんっ！

蘭々

(逃げたな！)

惠介

何騒いでんだ、チビ

蘭々

け、惠介くん！

蘭々

って、チビ言うなっ！

惠介

笑笑

蘭々

あ、笑ってる場合じゃないよ。蘭々達、同じ部屋になるみたい

惠介

…はぁー⁉

惠介

何だよそれ、どーゆー事だよ

蘭々

なんかね…部屋が少ないみたい

蘭々

でも、真ん中をカーテンで仕切るみたい

惠介

いきなり言われても…

蘭々

だよね…

惠介

…まっ、いいか

蘭々

へ？

惠介

部屋が足りないんじゃ仕方ねぇし

蘭々

・・・。

蘭々

(意外とあっさり…もっと嫌がられるかと思った…)

惠介

…何だよ。お前はイヤなのか？

蘭々

あっ、いや、蘭々もいいよ。べつに

惠介

そっか…

惠介

…じゃあ、荷物移動しねぇと

蘭々

そうだね。蘭々もしないと

蘭々

(お、重い…重すぎてまっすぐ歩けないんだけど〜)

惠介

何フラフラしてんだよ

惠介

…持ってやろうか？

蘭々

あ、じゃあ…お願い

蘭々

(持ってくれた…意外と優しいとこ、あるのかな…？)

蘭々

(…荷物移動完了っと)

蘭々

(今日から同じ部屋なのかぁ。惠介くんと)

蘭々

(大丈夫なのかなぁ…)

ちょっと不安ではあったけど

不思議と、嫌では無かった

蘭々

ふぁ…

蘭々

おはよー…

惠介

はよ

蘭々

惠介くん、早いなぁ…

惠介

お前が遅すぎ

蘭々

そんなに遅かったかな？

蘭々

って、え？もうこんな時間⁉

惠介

いちお、起こしたぞ？

蘭々

全っ然気づかなかった！

惠介

いっとくけどお前……白目だったぞ？

蘭々

えええええ！？

蘭々

えっ！えっ！？

蘭々

(白目ぇ⁉そんな姿を、惠介くんに‼)

惠介

プッ

惠介

バーカ。冗談だよ

蘭々

へ？

蘭々

…な、なぁんだ…。焦った…

惠介

お前の慌てよう、まじで面白いな

蘭々

こっちは本気で焦ったんだけど…

蘭々

あ、そのテーブルに乗ってる料理！美味しそうっ

こんがり焼けたトースト、ふっくらした目玉焼き、野菜もシャッキリしてて

すごく美味しそう…！

蘭々

…もしかしてこれ、惠介くんが作ったの？

惠介

そうだけど

蘭々

…すごい！惠介くんって、料理上手なんだねっ

惠介

んな事ねぇよ

蘭々

いやいや、すっごい美味しそうじゃん！

惠介

ま、俺料理するの好きだからさ

蘭々

へぇ…

蘭々

(すごいなぁ…)

蘭々

(イジワルな性格上、料理好きには見えないけど)

蘭々

あっ！このスープも美味しそう！

蘭々

…わっ！

蘭々

(スープが入ってる鍋に手が当たって、スープが溢れる！)

惠介

危ねっ！

蘭々

(惠介くんに引き寄せられて…)

惠介

…大丈夫か？

蘭々

う、うん。手にはかからなかったよ

蘭々

(恵介くん、スープのお鍋と、蘭々のことも支えてくれた)

惠介

そっか

惠介

よかった…

蘭々

…っ！

蘭々

（何その優しい笑顔…）

蘭々

（思わず、ドキッとしちゃったじゃん…）

続く

イジワルお兄ちゃん

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やばいやばいやばいキュン死キュン死キュン死

…お兄ちゃん、優しいですね…！！！それと、読むの遅くなってごめんなさい…。

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