泣いて泣いて泣いて泣いて
泣いて泣いて声が枯れて
泣いて泣いて泣いて泣いて…
涙も枯れるくらい季節が流れた。
陽毬
あいつの口癖が耳から離れない。
朱鷺
朱鷺
陽毬
陽毬
朱鷺
陽毬
陽毬
陽毬
陽毬
朱鷺
陽毬
そんなことないよ…
どんなにいい天気でも
どんなに平和に世界が回っていても
朱鷺
朱鷺
朱鷺
朱鷺
朱鷺
朱鷺
朱鷺
陽毬
朱鷺
陽毬
朱鷺
陽毬
朱鷺
陽毬
陽毬
陽毬
朱鷺
朱鷺
朱鷺
朱鷺
俺はまた大声で泣いた。
どんなに枯れようと、次から次へと溢れだしてくる。
そして、俺はある言葉を思い出す。
陽毬
陽毬
朱鷺
朱鷺
俺は取り憑かれたように
あの日
最高に幸せだったあの日の桜の樹の下へと辿り着いた。
その桜の樹は
あの日と同じように輝かしく
桃源郷のように沢山の花びらを
舞い踊らせていた。
朱鷺
朱鷺
朱鷺
朱鷺
朱鷺
俺は花びらを掴もうと必死になった。
もて遊ぶかのように花びらはひるがえり
くすくす笑うかのように樹は花を揺らした。
朱鷺
朱鷺
何度やっても花びらは手をすり抜ける
朱鷺
朱鷺
陽毬
朱鷺
陽毬
朱鷺
朱鷺
俺の頭の中に陽毬との思い出が一気に駆け巡った。
朱鷺
朱鷺
そして一枚の花びらが手の中に残った。
〜病室〜
朱鷺
朱鷺
陽毬
朱鷺
陽毬
朱鷺
朱鷺
陽毬
朱鷺
朱鷺
陽毬
朱鷺
朱鷺
陽毬
朱鷺
朱鷺
陽毬
朱鷺
朱鷺
朱鷺
輝きを失い、
瑞々しさをなくした花びらを
俺はじっと見つめた。
朱鷺
朱鷺
朱鷺
朱鷺
朱鷺
俺はぎゅっと花びらを握りしめた。
陽毬
朱鷺
陽毬
朱鷺
俺はギュッと陽毬を抱きしめた。
陽毬
朱鷺
涙が止まらない
陽毬
陽毬
陽毬
陽毬
陽毬
朱鷺
陽毬
陽毬
朱鷺
俺はずっとずっと陽毬を抱きしめ続けた。
この幸せが現実であるかを確かめるよう。
ずっとずっと…
もう、離しはしないと…
〜一年後、桜の樹の下〜
陽毬
朱鷺
陽毬
朱鷺
桜の花びらと共に舞い踊る君に
俺はこう言う。
朱鷺
朱鷺
陽毬
朱鷺
朱鷺
朱鷺
E
N
D
コメント
2件
感動した。
最高です❤️