ー流星sideー
この人を楽しませるって、満足させるって、どうすればいいん? 何したら殺してくれるん?煽っても殺してはくれなさそうやし...
流星
今の体勢からしてもあれやし、ベッドやし...
大吾
流星
大吾
これで満足してもらえる。早く殺してもらえる。 これだけ耐えれば、すぐ死ねる。 顔が近づいてきて、あ、キスされるんやなって察した。 でも、触れる直前で、この人は止まった。
大吾
そう言って、頭を撫でると、部屋を出ていった。
流星
意味分からへん。は?は?? あの人俺の事殺そうとしてましたよね?というか殺すんですよね? なのに体大事に?矛盾してるやろ。どの口が言うてんねん。 そう、イラついてんのに、怒ってんのに、 勝手に涙が出て止まらんかった。
流星
なんで、そんな優しく頭撫でてくるん?優しくするん? こんな事されたの、初めてで、よく分からなかった。 頭なんか、叩かれたことしかなかったから。 そもそも、会話が続くのだってほぼ初めて... 僕が話しかけてもガン無視やし、相手は一方的に話すだけで、 会話もこんな風に成り立ったのは初めてやった。
大吾
流星
おいで?
手招きされて、ベッドから降りてリビングに顔を出した。
大吾
って、机の横を指さされて、大人しく座った。 すると、その人は2人分の料理を運んできた。
流星
大吾
流星
大吾
流星
大吾
流星
大吾
流星
この人、頭イカれてる。僕の分まで用意してるとか、 そんなことされたことない。一緒に食べるとか、したことない。
大吾
流星
それはそれであれやけど...
大吾
流星
大吾
流星
美味しい...... 人とご飯食べるって、こんなに美味しいんやな。 優しくてあったかくて...
大吾
流星
大吾
流星
どうやって?そんなこと聞かれても......
流星
大吾
そう、無表情で言われた。そう言えば、 この人の顔、全然変わらない。ずっとフードしてるから 顔の半分は見えへんけど、声色の変化もないし、 感情が何もこもってない。
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