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ー流星sideー

この人を楽しませるって、満足させるって、どうすればいいん? 何したら殺してくれるん?煽っても殺してはくれなさそうやし...

流星

あの、満足って、
そっちですか

今の体勢からしてもあれやし、ベッドやし...

大吾

そっち?

流星

いいですよ。もう、
何回かやられてるんで。
好きに使ってください

大吾

あー、、、
結構溜まってるし、
丁度いいかもな

これで満足してもらえる。早く殺してもらえる。 これだけ耐えれば、すぐ死ねる。 顔が近づいてきて、あ、キスされるんやなって察した。 でも、触れる直前で、この人は止まった。

大吾

なんてな。
もっと体大事にし

そう言って、頭を撫でると、部屋を出ていった。

流星

は?

意味分からへん。は?は?? あの人俺の事殺そうとしてましたよね?というか殺すんですよね? なのに体大事に?矛盾してるやろ。どの口が言うてんねん。 そう、イラついてんのに、怒ってんのに、 勝手に涙が出て止まらんかった。

流星

なんでっ

なんで、そんな優しく頭撫でてくるん?優しくするん? こんな事されたの、初めてで、よく分からなかった。 頭なんか、叩かれたことしかなかったから。 そもそも、会話が続くのだってほぼ初めて... 僕が話しかけてもガン無視やし、相手は一方的に話すだけで、 会話もこんな風に成り立ったのは初めてやった。

大吾

なぁ、いつまで
そこにおるん?はよおいで

流星

え?

おいで?

手招きされて、ベッドから降りてリビングに顔を出した。

大吾

座って

って、机の横を指さされて、大人しく座った。 すると、その人は2人分の料理を運んできた。

流星

え?

大吾

え?って?

流星

なんで、僕の分も

大吾

はぁ?

流星

あ、なわけないですよね。
別に人が居るんですよね

大吾

いやおらんし。
これ君の分やって

流星

だからなんで?

大吾

なんで2人居んのに
1人で食べなあかんの?

流星

は?

この人、頭イカれてる。僕の分まで用意してるとか、 そんなことされたことない。一緒に食べるとか、したことない。

大吾

毒なんか入ってへんよ。
俺は痛め付けるのが
好きやから

流星

はあ、、

それはそれであれやけど...

大吾

もう、冷めるから
はよ食べよ

流星

じゃあ、いただきます

大吾

ど?口に合う?

流星

...っ、んっ

美味しい...... 人とご飯食べるって、こんなに美味しいんやな。 優しくてあったかくて...

大吾

泣いたら味分からんやろ

流星

すいませっ、、
美味しいです

大吾

涙なんてどうやって
出してるん?

流星

え、、

どうやって?そんなこと聞かれても......

流星

そんなこと聞くなんて、
変わってますね笑

大吾

変わりもんは
あんたもやろ?

そう、無表情で言われた。そう言えば、 この人の顔、全然変わらない。ずっとフードしてるから 顔の半分は見えへんけど、声色の変化もないし、 感情が何もこもってない。

死にたがりの僕と、サイコパスな誘拐犯

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