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レオン
なんであんな過去のこと知ってんだ
アルファ
ん？知るわけないが
レオン
いやあんなに話噛み合ってたし
アルファ
それは勘だ
アルファ
私のこと好きに〜って感じからそういう系かな、と
レオン
ああ！？
レオン
嘘だろ…
アルファ
本当だ
レオン
じゃあどうしてここがわかったんだよ
アルファ
あの少女が走ってきたのはこっち側だっただろ
アルファ
それに少女の体内に異常な魔力を感じたから何か飲まされただろうなと
レオン
探偵かなにかかよ
アルファ
誰にでもわかることだぞ
いつの間にどういう状況なの！？
アルファ
ああ、お前の憎むべき相手だ
アルファ
一応…とどめ刺すか？
え？
アルファ
まだ死んでない
アルファ
（と言っても…この体は━━━）
刺すの♡
アルファ
…ああ
レオン
こいつサイコパスじゃねーの
あ？お前なんか言ったの？
レオン
こえー
…ありがとうなの
私の方を向いてお礼を言ったあと
なんの躊躇もなくとどめを思いっきり刺した
うーん、快感なの♡
…ね、あなたの名前はなんなんですの？
アルファ
名乗るまじいぞ、それは必要か？
えー？でもじゃなきゃ私あなたのこと探し調べ尽くしちゃうかも…
世に言う…ストーカーみたいな？
アルファ
…アルファだ
レオン
こいつ絶対ぇやべーって
ふんふんアルファって言うのですね！
エマ
あたしはエマなの！
アルファ
そうか
エマ
あたしも…アルファ様の仲間になりたいの！
アルファ
いや遠慮する
エマ
どーして？こいつよりは役に立つと思うの！
レオン
あ？お前今なんつった
アルファ
別にもう仲間は━━━━
エマ
承認がなくてもついてくなの！
アルファ
嘘だろ…
エマ
この暗い雰囲気を変えるの！
アルファ
面倒くさい…
エマ
2人とも全然笑わないからなの！
エマ
ヤンキーの族みたいなの
レオン
お前さっきからなんなんだ
アルファ
レオン、余計に牙を剥くな
エマ
そういうとこなの！
なんだかんだ仲良い(?)2人は置いておき
さらに面倒になった旅が始まりました…
アルファ
（…まあ、魔力のことはまだ言わなくてもいい…よな）
レオン
にしてもほぼずっと砂漠だな
レオン
どっかに抜け道ねーのか？
アルファ
あったら苦労しない
エマ
そうだぞ、レオンはバカなの！
レオン
おい勝手に呼び捨てするな！
エマ
いやなの！無駄口叩く暇があったら早く来なさいなの！
レオン
何様だよ！口の利き方悪すぎだろ！
アルファ
ちなみに口の利き方ならエマの方がマシだぞ
レオン
は！？どこがだよこんな変な語尾！！
アルファ
それは私もなんだろ
レオン
…
エマ
残念なのー！レオンの負けなの！
レオン
うるせえ黙れ！
エマ
レオンもアルファ様に助けてもらったんでしょ？
エマ
レオンは助けてもらった相手に敬語も使えないの？
レオン
ぐ…
レオン
いーんだよ俺は強いから！
エマ
アルファ様には劣るだろっ！
レオン
そーだけどお前よりも先に出会ったし！
エマ
関係ないじゃんそんなの！
アルファ
うるさいもうなんでもいいから行くぞ
エマ
はーい！！
レオン
それがうるせんだよ
エマ
返事は大事って習わなかったのー！？
アルファ
はいはい2人ともうるさい
そして
勇者になった目的も
そのゴールも分からぬまま
私たちは今日も砂漠を彷徨うのだった
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