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高嶺
暁樟葉
暁樟葉
高嶺
高嶺
俺と暁は、未だ刃を向け合っていた
力の強さは男の俺の方が優勢…やけど
暁樟葉
高嶺
暁樟葉
高嶺
暁樟葉
高嶺
高嶺
高嶺
暁樟葉
高嶺
こいつは男と女の埋まらん差を別のとこで埋めてきよる
速さ、不意打ち、チャカの標準性
全てが完璧言うてもおかしくないほど洗礼されとる
あいつについとる傷は擦り傷程度ばっかやけど、俺は下手すれば致命傷になるもんが多い
高嶺
そんなことを考えとると
プルルルルルル、プルルルルルル
高嶺
急に俺のスマホが震えた
高嶺
そう思って切ろう思ったとき
相手の名前見て気が変わった
桜井朱音
高嶺
相手は朱音やった
朱音は滅多に連絡なんかしてこうへん
するとしても緊急時だけや
高嶺
俺は咄嗟に物陰に体を隠した
暁樟葉
高嶺
俺は即座に暁の手を撃って、チャカを離した
暁樟葉
高嶺
暁がチャカを取りに行っとる間に、俺は電話に出る
高嶺
朱音
朱音は切迫詰まったみたいな声で言うた
高嶺
高嶺
俺はそう言うと、暁から見えへんよう覗いた
暁樟葉
暁は必死な顔して俺に照準合わせようとしとる
撃たれんのも時間の問題や
朱音
朱音
高嶺
俺は嫌な予感がした
戸狩は今こいつの襲撃受けて、生死を彷徨っとる状態…
高嶺
朱音
高嶺
ツー、ツー…
高嶺
高嶺
俺はそう呟いた
高嶺
高嶺
俺には既に5発程の銃傷
そして、体には細かな切り傷が並んどる
このまま戦闘戻っても、戸狩のとこ行く前に俺がお陀仏や
高嶺
高嶺
俺は物陰から暁の目の前に出る
暁樟葉
高嶺
高嶺
暁樟葉
俺の言葉に、暁の雰囲気が変わったんが分かった
高嶺
俺はそう叫んで、懐から閃光弾を取り出した
暁樟葉
暁は咄嗟に両目を腕で覆った
高嶺
俺はその間に素早くその場から離脱した
高嶺
俺は勢い良く病室の扉を開けた
そして、俺の目に飛び込んできたんは…
朱音
安堵したような表情を浮かべる朱音と
高嶺
戸狩
目が覚め、いつもの優しい表情を浮かべた戸狩の姿やった
高嶺
俺は安堵と動揺でそんな乙女ゲーみたいな台詞しか出てこうへんかった
戸狩
高嶺
俺は戸狩に言われて、涙で視界が霞んどる状態で改めて自分の姿を見た
複数の銃傷や刺し傷に切り傷
その中には、傷が下手に開けば重症となるのもあった
朱音
朱音
そう言うと、朱音はどこかへ走ってった
高嶺
俺は泣きすぎてあんま喋れんようなってもうとった
戸狩
高嶺
俺は掠れた声でそう言うたら
戸狩
高嶺
なんとなく言われること、もしくはやられることが分かった
朱音から俺のことは聞いとるやろう
やけど、戸狩が俺にしたんは…
戸狩
高嶺
戸狩
戸狩
戸狩
高嶺
戸狩から出る言葉は、怒りの言葉やなくて
謝罪みたいな言葉と、慰めみたいな言葉
ちょいと前までの俺やったら、んな言葉は一切届かんやろう
やけど、今やったら…そして
戸狩からやったら、ありえんくらいぶっ刺さってくる
そのせいで、めちゃくちゃ涙腺崩壊させてきよる
ウズメ
朱音が部屋を出てから数分もせんうちに、ウズメが息を切らせながら俺の名前を呼んだ
高嶺
俺はウズメの方は見んかった
ウズメ
ウズメ
ウズメ
ウズメ
ウズメ
ウズメ
高嶺
俺はゆっくりと、ウズメの方に向かって振り返った
戸狩
後ろから戸狩の声がした
戸狩
高嶺
高嶺
高嶺