矢ヶ部
ケイのことを考えすぎたせいか、体調が悪化してホテルから出れなかった
矢ヶ部
想えば想うほど、ケイとの思い出が消えてしまいそうで怖くなった
矢ヶ部
体調が少し良くなったのでボルボガという島に向かっている
矢ヶ部
エアシューカは水面を滑るように進む船のような乗り物で、風が心地よい
矢ヶ部
虹色の波を切って進む爽快さはとても気持ちがいい
矢ヶ部
波の振動は全くなく、船酔いしやすい俺にとってはありがたかった
矢ヶ部
船に乗客は数十人程度いて、その中にいた老夫婦と仲良くなった
矢ヶ部
孫に似ているという理由で話しかけられ、昼飯をご馳走になってしまった
矢ヶ部
この年になって奢られるとは思っていなかったので、なんとも言えない気持ちになった
矢ヶ部
老夫婦にアンドロイドのことを奥さんですかと聞かれ、全否定した
矢ヶ部
今はアンドロイドと夫婦になる人も多くない
矢ヶ部
他の人にもそう見られていたのかと思うと虫唾が走る
矢ヶ部
そう言われてからアンドロイドには部屋に残るよう命令したが、容態が悪化すると困るからと命令を却下された
矢ヶ部
本当にイラつく
矢ヶ部
アンドロイドのせいで体調が悪化するんじゃないのかと思ってしまう
矢ヶ部
まもなくボルボガに着くとアナウンスが流れてきた
矢ヶ部
脳内シュミレーターでケイを呼び出す準備をしよう
矢ヶ部
目を輝かせて喜ぶケイに早く会いたい