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転入生は無口(5)

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転入生は無口(5)

1 - 転入生は無口(5)

♥

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2018年08月16日

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それは

突然の事だった。

私達のクラスに

転入生が来たのだ。

秋本晃太

秋本晃太

東京から来ました。

秋本晃太

秋本晃太(あきもとこうた)です。

秋本晃太

よろしくお願いします。

城波結香

城波結香

(ふ~ん)

転入生には、興味がない。

何故なら、顔も性格も知らないから。

坂上達也

坂上達也

秋本君は何が好きなの?

秋本晃太

秋本晃太

えっ…

こいつ

空気が読めないんだから。

まあ、でも、いいか。

8年前

小学校入学式

彼と出会ったのは、その日からだった。

初めは、クラスが一緒になった。

彼は、そのお調子者の性格で私を救ってくれたのだ。

私は小学生の時、いじめを受けていた。

城波結香

城波結香

っ____……

城波結香

城波結香

い…痛い❗

城波結香

やめて❗

川崎武

川崎武

やーだね❗

城鐘結愛

城鐘結愛

あんた、私と名前がにててむかつくんだよ❗

夢川七美

夢川七美

そうよ❗

夢川七美

何で、あんたの言うこと聞かなきゃいけないのよ❗

仲嶋裕介

川崎武

くそが❗

城鐘結愛

死ねよ❗

夢川七美

そうよ❗

夢川七美

死ねよ❗

クラスの大半は、私を可哀想と思っていたらしい。

でもほとんどの人が、見て見ぬふりをする。

辛かった。

悲しかった。

誰も助けてくれなくて。

でも…

アイツだけは、

達也だけは、私を

救ってくれた。

城波結香

城波結香

いやあぁぁぁぁーー……

坂上達也

坂上達也

おいっ❗

坂上達也

お前ら、なにやってんだよ❗

城鐘結愛

城鐘結愛

えぇ~たつやくぅ~ん❤

城鐘結愛

わたしたちぃ~なにもしてないよぉ~❤

夢川七美

そうだよ❗

夢川七美

達也くんが気にすることじゃないよ❗

仲嶋裕介

川崎武

達也それより、あっちで遊ぼうぜ❗

坂上達也

…………………な❗

川崎武

川崎武

はっ!?

坂上達也

ふざけるな❗

坂上達也

お前ら、結香をいじめてただろ❗

城鐘結愛

城鐘結愛

うっ…

城鐘結愛

そ、それは…

夢川七美

夢川七美

だってこいつの名前が、結愛の名前と似てるから…

坂上達也

だからなんだよ❗

夢川七美

えっ…?

坂上達也

名前が似てるだけだろ?

坂上達也

それだけで、いじめていい理由にはならねぇーだろ?

川崎武

もういい。

川崎武

行こう❗

夢川七美

うん…

城鐘結愛

えぇ…

坂上達也

坂上達也

大丈夫か?

彼は、私に手をさしのべてくれたのだ。

私の言いたかった気持ち、全部を言ってくれた。

いじめも、この日からなくなった。

言いたいことが言えるようになりたい。

私の気持ちが、どんどん膨らんだ。

この日からだ。

この日から無理をしてでも、友達を作ろうと思った。

その時に、きずいた。

この世界には

いじめる側と

いじめられる側

そして、傍観者。

それしかいないのだと。

皆、自分が良ければ

それでいいのだ。

可哀想と思っても、自分が守れればそれでいい。

人間は、そういう生き物だ。

だから

私は

自分を変えることにした。

今の自分は

暗くて

引っ込み思案で

無口だ。

その性格を、全て真逆にした。

明るく

乗りがよく

お喋りになった。

現在

私は

中学3年生になった。

私の周りには、友達がたくさんいる。

秋本晃太

秋本晃太

バスケをすることです。

城波結香

城波結香

(バスケねえ…)

転入生の彼が

少し気になった。

ルックスも悪くないし、性格は至って真面目そうだ。

(晃太だっけ?)

少し気に入った気がした。

休み時間

源真理亜

源真理亜

やほ❗

野花夢

野花夢

ねぇ~❗

野花夢

あの転入生、いい感じじゃない?

松城悠美

松城悠美

私のタイプだわ❗

城波結香

そ、そうなんだ…😅

どうやら、晃太が好きらしい。

城波結香

城波結香

じゃあさ、゙告白"

城波結香

してみたら?

野花夢

野花夢

負けないからね😉

松城悠美

松城悠美

私こそ❗

二人は晃太に告白したらしい。

でも、晃太は

秋本晃太

秋本晃太

うん…。

秋本晃太

そうなんだ。

そんな薄い反応しかしなかったらしい。

こうなったら、晃太を仲間にしよう。

そう思って、晃太が来てから

挨拶をした。

城波結香

城波結香

おはよー

なのに、晃太は無視をした。

酷い。

酷すぎる。

城波結香

城波結香

ねぇちょっと、

城波結香

無視?

秋本晃太

城波結香

聞いてるの?

なにも答えようとしない。

こんな奴を好きになる人の気持ちが、分からなかった。

つまらない奴

彼にはそんな印象をいだいた。

達也がこちらを見ているのに気が付いた。

達也は私が好きらしい。

でも、私は…

正直

今の達也は苦手だ。

私は、昔の達也のほうが好みだった。

中学生になって

髪を茶髪にして、チャラつき始めた。

本当は、元の達也に戻って欲しい。

そんなこと、言えないけど。

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