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それは
突然の事だった。
私達のクラスに
転入生が来たのだ。
秋本晃太
秋本晃太
秋本晃太
秋本晃太
城波結香
城波結香
転入生には、興味がない。
何故なら、顔も性格も知らないから。
坂上達也
坂上達也
秋本晃太
秋本晃太
こいつ
空気が読めないんだから。
まあ、でも、いいか。
8年前
小学校入学式
彼と出会ったのは、その日からだった。
初めは、クラスが一緒になった。
彼は、そのお調子者の性格で私を救ってくれたのだ。
私は小学生の時、いじめを受けていた。
城波結香
城波結香
城波結香
城波結香
城波結香
川崎武
川崎武
城鐘結愛
城鐘結愛
夢川七美
夢川七美
夢川七美
仲嶋裕介
川崎武
城鐘結愛
夢川七美
夢川七美
クラスの大半は、私を可哀想と思っていたらしい。
でもほとんどの人が、見て見ぬふりをする。
辛かった。
悲しかった。
誰も助けてくれなくて。
でも…
アイツだけは、
達也だけは、私を
救ってくれた。
城波結香
城波結香
坂上達也
坂上達也
坂上達也
城鐘結愛
城鐘結愛
城鐘結愛
夢川七美
夢川七美
仲嶋裕介
川崎武
坂上達也
川崎武
川崎武
坂上達也
坂上達也
城鐘結愛
城鐘結愛
城鐘結愛
夢川七美
夢川七美
坂上達也
夢川七美
坂上達也
坂上達也
川崎武
川崎武
夢川七美
城鐘結愛
坂上達也
坂上達也
彼は、私に手をさしのべてくれたのだ。
私の言いたかった気持ち、全部を言ってくれた。
いじめも、この日からなくなった。
言いたいことが言えるようになりたい。
私の気持ちが、どんどん膨らんだ。
この日からだ。
この日から無理をしてでも、友達を作ろうと思った。
その時に、きずいた。
この世界には
いじめる側と
いじめられる側
そして、傍観者。
それしかいないのだと。
皆、自分が良ければ
それでいいのだ。
可哀想と思っても、自分が守れればそれでいい。
人間は、そういう生き物だ。
だから
私は
自分を変えることにした。
今の自分は
暗くて
引っ込み思案で
無口だ。
その性格を、全て真逆にした。
明るく
乗りがよく
お喋りになった。
現在
私は
中学3年生になった。
私の周りには、友達がたくさんいる。
秋本晃太
秋本晃太
城波結香
城波結香
転入生の彼が
少し気になった。
ルックスも悪くないし、性格は至って真面目そうだ。
(晃太だっけ?)
少し気に入った気がした。
休み時間
源真理亜
源真理亜
野花夢
野花夢
野花夢
松城悠美
松城悠美
城波結香
どうやら、晃太が好きらしい。
城波結香
城波結香
城波結香
野花夢
野花夢
松城悠美
松城悠美
二人は晃太に告白したらしい。
でも、晃太は
秋本晃太
秋本晃太
秋本晃太
そんな薄い反応しかしなかったらしい。
こうなったら、晃太を仲間にしよう。
そう思って、晃太が来てから
挨拶をした。
城波結香
城波結香
なのに、晃太は無視をした。
酷い。
酷すぎる。
城波結香
城波結香
城波結香
秋本晃太
城波結香
なにも答えようとしない。
こんな奴を好きになる人の気持ちが、分からなかった。
つまらない奴
彼にはそんな印象をいだいた。
達也がこちらを見ているのに気が付いた。
達也は私が好きらしい。
でも、私は…
正直
今の達也は苦手だ。
私は、昔の達也のほうが好みだった。
中学生になって
髪を茶髪にして、チャラつき始めた。
本当は、元の達也に戻って欲しい。
そんなこと、言えないけど。