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丈太郎
明日夢
明日夢
丈太郎
明日夢
明日夢
丈太郎
明日夢
やっぱり寂しそうだ
母ちゃんに会うのが辛いのかな？
明日夢
昔は一緒に行っていたのに
俺が一人で電車に乗れるようになった頃から
父ちゃんが一緒に行く回数が減っていった
今となってはほぼゼロに近く
担当医の先生から連絡がある時、以外は行かなくなった
明日夢
まるで何かを予見しているような空模様
母ちゃんに会いに行く日は決まって空が曇る
空がどんどん雲に覆われ
どんよりとした空気が流れ始めていた
電車に揺られ
隣町組が利用する柳駅に停車
ドアが開いた瞬間
みなみ
明日夢
柳駅からクラス委員長の坂井さんが乗車してきた
こんなところで会うとは思っていなかったから
ほんの少し驚いたけど
何故かホッとしたような……
安心した気持ちになった
私服姿の委員長はいつもと違う雰囲気があって
明日夢
そう思った
みなみ
みなみ
明日夢
みなみ
みなみ
明日夢
明日夢
みなみ
明日夢
明日夢
みなみ
みなみ
明日夢
みなみ
明日夢
俺が自主的に帰宅部のようなことをしていて
それをきちんと確認もせずに
一方的にサボりと決めつけた生活指導に委員長が注意され
委員長は俺に直接文句を言ってきた
その後きちんと誤解を解いて生活指導にも納得して貰い
俺も委員長も言いすぎたことをお互いに謝罪した
でもそれ以降あまり話すこともなく
学校外でこんな風にバッタリ出くわすとは思わなかった
みなみ
明日夢
みなみ
みなみ
明日夢
普段、誰かに聞かれてもあまり話してこなかった
でも何故か今日は話したくなって
母ちゃんに会いに行くと伝えた
委員長は驚いて少し言葉に詰まった
何か言わなければ
そう思って咄嗟に出た言葉は
明日夢
明日夢
何でこんなことを言ってしまったのだろう
ただ何となく一人になりたくなかった
誰かについてきて欲しいと思った
みなみ
その直後に委員長のスマホが震え
委員長はしばらく画面を見た後
みなみ
明日夢
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
驚いて固まる俺に委員長は照れたように笑った
みなみ
明日夢
委員長のその言葉に
ほんの少しだけ救われた気がした
病院までの道中、殆ど会話はなかったけど
委員長がいてくれるだけで気持ちが楽になっていく
沼田さん
明日夢
みなみ
沼田さん
明日夢
明日夢
明日夢
明日夢
みなみ
沼田さん
沼田さん
明日夢
沼田さんと別れ病室へ
母ちゃんはいつもの様にベッドの上にいた
心電図の音が響くこの部屋で
ずっと眠り続けている
みなみ
みなみ
そう聞かれて少し返答に困ったけど
全てを話すことにした
母ちゃんの身に起きたこと
物心がついた頃から父ちゃんとここに通っていたこと
その時の父ちゃんの寂しそうな顔が忘れられないこと
そして
そのことで俺はどうしても自分を責めてしまっていること
みなみ
明日夢
みなみ
みなみ
委員長は少しショックを受けたみたいだったけど
最後まで俺の話を聞いて寄り添ってくれた
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