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鬼殺隊の柱となった二人は、 戦場で幾度となく共闘した
しかし、
幼い頃のように笑い合うことはなくなった
陽
陽
戦いの後、陽は 安堵の表情で義勇に駆け寄る
だが、
義勇は短く「問題ない」とだけ答え、 そっと距離を取った
陽
陽
義勇の冷たい態度に、胸が締めつけられる
彼が人との関わりを苦手にしていることは知っている
それでも、
なぜか彼は自分に対して特に 距離を置くように思えた
ある日、共に任務に出た帰り道
静かな夜風の中、陽は意を決して尋ねた
陽
陽
義勇の足が、ぴたりと止まる
義勇
陽
陽
義勇は何かを言いかけて、唇を噛みしめた
義勇
陽
義勇
義勇
義勇
義勇の声は低く、どこか苦しげだった
義勇
義勇
義勇
彼の拳が震えていた
義勇
陽
陽は義勇の背にそっと手を伸ばした
陽
陽
義勇が、驚いたように目を見開く
陽
陽
涙をこらえながら微笑む陽に、 義勇は何も言えなかった