ザーザーザーザー
ボチャンッボチャンッ
ザーザーザーザー
バサッ…!
深月
あっ…!
土砂降りの雨の中 1本の傘が地面に落ちた
その傘は、汚れ1つない透明な傘だ
佳菜子
深月、どうしたの?
深月
どうしたって…、今傘が地面に落ちて…
佳菜子
え?何言ってんの?
佳菜子
地面に落ちた傘なんて1本もないよ?
深月
え…?嘘…
佳菜子
疲れてて幻覚でも見たんじゃないの?
深月
そうなのかな…?
たしかにはっきりと見えていたのに
佳菜子は全く気付いていなかった
周りの人も その傘を気にする様子は全くなかった
深月
誰が落としちゃったんだろう…?
佳菜子
何言ってんの?
深月
だって、傘落とした人困ってるかもしれないし…
佳菜子
そんな傘ないんだってば!
佳菜子
ただの幻覚だよ!
深月
なんで!
深月
信じてくれないの…?
佳菜子
それは…
深月
ほら、何も言えないじゃん
佳菜子
とにかく、あの傘に近づいちゃだめだよ!
深月
うーん、、
深月
でもやっぱり気になるし…
佳菜子
だめだって!!
深月
行ってくるね!
佳菜子
行っちゃだめ!!
佳菜子
あっ…
佳菜子がそう言った時にはもう遅く
深月は傘に向かって走っていった
佳菜子
深月、どこー!?
佳菜子
ねえ、深月!!
佳菜子は必死で深月を探した
しかし、人混みの中で1人を見つけるのは 至難の業だ
なかなか見つからない
一方深月は
深月
ふぅー、着いたー
深月
でもおかしいな
深月
持ち主がいない
深月
捨てていったのかな?
深月
まっ、拾うかー
深月
深月
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
深月
傘
私を拾おうとしてくれたのね
傘
ありがとう
傘
でもね、無意味なの
傘
貴方みたいな偽善者なんて大嫌いだわ
傘
さてと、次はどこに行こうかしらー?
結局、深月は1ヶ月経っても 帰ってこなかったため
行方不明者として、捜索願いが出された
佳菜子
深月、ごめんね…
佳菜子
私は何もできなかった…
佳菜子
都市伝説知ってたのに
うまく防げなかった…
うまく防げなかった…
雨が降っている時に人混みを歩いていると
突然、1本の透明な傘が 地面に落ちることがある
その傘に触れてしまったら最期
傘に吸い込まれて消えてしまう
しかし、傘が落ちるのを見た人に 都市伝説の内容を教えてもいけない
教えたら最期
佳菜子
その人は一瞬で消えてしまう…
佳菜子
なら、どうすれば良かった!?
佳菜子
深月、深月、深月…
佳菜子
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!






