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橘靖竜
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どれだけ尾崎のことを待っただろうか。
尾崎はまだ帰ってこない。
桜も目を覚まさずに、下手にここを離れてはいけないと、縁は自分に言い聞かせる。
尾崎はまだ戻らない。
縁
本来なら、ここでずっと待っているべきなのであろうが、状況が状況である。
もしかして、尾崎が助けを必要としている場面に直面しているかもしれないし、ここで待っていたところで事態が好転するとは思えない。
下手に解放軍も食堂以外を出歩いたりしないようだし、とりあえずここに桜を置いていっても、すぐにどうこうなるわけではないだろう。
縁
まだ目を覚まさぬ桜に向かって断りを入れると、縁は装備を確認して詰め所を出た。
拳銃を構えつつ、ペンライトを前方に向ける。
一度は、海外映画で見た警察官のような構えで、とりあえず縁は第三階に向かった。
特別な知識はないが、電力を回復できないか――と考えたのであるが、いきなり後ろから髪の毛を掴まれた。
しまった――と思った時には遅かった。
坂田
どうやら坂田がいたずらをしたらしい。
縁
坂田
坂田
坂田
坂田
坂田
縁
縁
坂田
と、坂田が笑みを浮かべた時のこと。
縁
坂田のさらに背後から気配を察した縁は拳銃を闇に向ける。
あちらもまた、銃を構えた気配。
坂田
坂田
坂田に言われて良く見てみると、そこには拳銃を構える尾崎と倉科、そしてアサルトライフルの銃口をおろした楠木の姿があった。
倉科
坂田
尾崎
縁
各々が互いの無事を確認する。
楠木
縁
楠木
楠木
縁
倉科
倉科はそう言うと、開封済みの封筒らしきものを取り出した。
坂田
すかさず、それを横からひったくる坂田。
中の文書らしきものに目を通すと、小さく笑みを浮かべる。
坂田
縁
楠木
楠木
そこで縁は聞かされる。
二階堂という男が解放軍に関与していること、そして流羽がその二階堂と男女の仲らしいとのことを。
坂田
遺書を手に坂田は気味の悪い笑みを見せた。
坂田
尾崎
尾崎が坂田の決め台詞を奪った時のことだった。
ミシンのような音が響いてくる。
縁
坂田
坂田
坂田が舌打ちをして床を蹴ったのが合図だったかのように、縁達も駆け出したのであった。