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作者

ウミユリ海底譚~2~の続きです

作者

まだ読んでいない方は、~1~~2~を読んだ方がわかりやすいと思います

作者

では、本編に入ります!

ら〜ら〜〜らら〜

お腹空いたなぁ・・・

わかってる

母さんがこんなことを言う理由は

僕への期待と、願い

母さんは、コンクールではずっと2番だった

一度も優勝したことがなかった

人一倍、優勝したかったのに…

だから母さんは、果たせなかった願いを僕に託したのだと思う

そして、僕が連続で優勝しているから、優勝は当たり前だと思っているのだろう

でも、重い

それが、ものすごい重圧で

僕を殺していった…

もう、練習やめて寝よう

そんなことが何日か続いた

そしてついに、コンクールを迎えた

アナウンス

24番 百合坂海さん

はい…

声の調子は、まだ戻っていない

だから、今から僕はきっと笑われる

・・・怖い

拳を握りしめた

深呼吸をした

もう、仕方がない

歌わなければ

どっちみち笑われるなら

立ち尽くしたままの方がマヌケだ

ら〜ら〜〜(らら〜←出てない)

コンクールに出てる人1

うっわ!

コンクールに出てる人1

声出てないじゃん!

コンクールに出てる人2

あれが4連覇中の百合坂海の実力かよ〜!!

コンクールに出てる人2

意外とヘボいな!

コンクールに出てる人1

言えてる〜!!

みんな

アハハハハハハ!!!

みんな

笑える〜!!

会場全体がざわつく

足が震えた

最後まで歌わなければ失格だ

そんなこと、母さんが許さない

でも、このままじゃきっとビリだ

だったら、もう

僕は

コンクールに出てないことにする

記録なしを選ぶ

ありがとうございました

ダッ!

走ってコンクール会場を出た

母さん

ちょっとどういうことよ!

母さん

ものすごく下手だったわよ!

母さん

最後まで歌わなくて本当に良かったわ!

母さん

もう二度と、父さんと母さんの名前を汚さないでちょうだい!

母さん

来年から、コンクールなんて出ないで!

母さん

私に恥をかかせるな!

母さん

いいわね!?

…はい

僕は、歌が下手なんだ…

コンディションが悪かった

そうだとしても、僕の歌はヒドかった

あまりにも…

僕は歌っちゃいけない

笑われるだけ

父さんと母さんの名前を汚すだけ…

っ……!

最後に歌おうと思って口を開いた

なのに

声がつっかえて出なかった

そして、今に至る

芽瑠

おはよ〜!

おはよう

芽瑠

海って、変わったよね…

え?

僕はあの日から一度も歌っていない

ううん、歌えないんだ

歌うことが怖くて

一人でいるときでさえも

歌おうとすると声が出ないんだ…

芽瑠

4年前のコンクールの日から

またその話?

あの日から四年経って

僕は14歳になった

芽瑠

うん

芽瑠

海は、歌わなくなった

まあ、ね

芽瑠

あの日何かあったの?

芽瑠はカンが鋭い

ううん

歌が嫌いなだけだよ

芽瑠

そうは見えないけど〜?

もう、やめてくれよ…

芽瑠

え?

僕は歌が下手なんだ

きっとみんな僕を笑う

親の名前を汚してしまう

芽瑠

え〜!!

芽瑠

私は海の歌大好きだけどね!

実際、そうだったんだよ…

芽瑠

え…?

なんでもない!

学校遅刻しちゃうよ?

芽瑠

そうだね!行こう!

バシッ!

芽瑠が僕の腕を掴む

芽瑠

いっくぜぇぇぇい!!!

うわぁぁぁ!!!

芽瑠が猛ダッシュで走る

でも、こんな時ですら

愛おしい

僕は知っている

芽瑠への気持ちが、恋だと言うことを

芽瑠

着いたよ!

ゼェハァゼェ…

遅刻は免れた

作者

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作者

注意:あくまで自己解釈です

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