・口裂け女 ・都市伝説 ・1部改変
”口裂け女”
それは1978年12月頃から発生し、1979年の春〜夏に 日本中で大流行した 都市伝説である。
その噂の内容とは、 口元を隠す目的として マスクをした コート姿の女性が夜中子供に
「私、綺麗?」と訪ねてくる。
「綺麗です」 そう答えると、 「これでも綺麗?」と言いながらマスクを外す。
するとその口は耳元まで大きく裂けていた、という物である。
この時「綺麗だ」と 言っても助かる可能性は低い。
何故ならこれまでに生存者は 1名のみで、本当にその情報が 正しいのか不確かだからだ。
しかしこの話には続きがある。
この後やその前にもしも 「綺麗じゃない」と 答えてしまうとその場で 包丁、もしくはハサミで 斬り殺されてしまう。
回避方法はたった一つ。
”鏡を見せること”
なぜ鏡を見せることで命が 助かるかは実際に ストーリーを見て確かめて 来てください。
時は1979年冬、 口裂け女の噂が落ち着いた頃。
私は今でもこの日の事を 後悔している。
私は当時口裂け女の噂を所詮 ”子供を遅くまで外に居させない為に親が流したデマ”としか 思っていなかった。
この日私はつい友達と 盛り上がり、帰りが門限の 21時よりも大分 遅くなってしまったのだ。
中学になって21時を過ぎたことは1度もなかったのに。
本当にこの日に限ってだった。
ももか
この辺りはどちらかと言えば 田舎だったが、街灯などは あったため少し明るく 油断していた。
ももか
そんな呑気な事を考えながら 私はポケットにあった 鏡とコームを取り出した。
トントントン
ももか
その時誰かに弱く肩を 叩かれた気がした。
ふと後ろを振り向くとすぐ 近くに口を完全に覆うマスクを 身につけた女性がいた。
「私、綺”麗?」
ももか
口裂け女
ももか
(口裂け女?)
口裂け女
ももか
ももか
口裂け女
口裂け女
そうして明るみにされた 素顔は口が耳元まで 裂けていて、
正直不気味だった。
ももか
口裂け女
ももか
目の前の女はハサミを こちらに向けながら 近付いてきた。
ももか
まるで金縛りにあったみたいに 身体は動かせないし声も 出せない。
それでも思考だけはいつもより 冴えていた。
ももか
ももか
口裂け女
口裂け女のハサミが 私の口元に触れた時、
口裂け女
急に小刻みに震え始めた。
ももか
なんとか動かせる目で 観察すると、
女の目線は私の手元に 向いている事が 分かった。
ももか
そこには私が落としたせいで 割れた鏡があった、 女の顔が映っている。
口裂け女
口裂け女
ももか
この時からやっと声も身体も 動かせるようになった。
その瞬間自然と 身体は家の方へ走っていた。
ももか
鏡とかコームとか、 全部置いていったけど、
多分この時すぐ逃げて なかったら、私はこの世に 居なかったと思う。
次の日からは1週間くらい 違う道を通った。
夢だと思いたかったけど、 寝て起きても鏡は 帰ってこない。
_後から知ったけど、 口裂け女には様々な 説があって、
整形手術に失敗してしまい 理性を失った女性だとか、 事故で顔を傷付けてしまった 女性だとか
どれも共通するのは、 ”彼女の意思で口を裂いてしまった訳では無い”ということ。
恐らく綺麗かどうか聞くのも 「今の貴方は十分綺麗だ」と 言って欲しいからだろう、
鏡、つまり自分の顔を見るのを 嫌がるのはきっと彼女自身が 綺麗ではないと思ってしまっているからだ。
ももか
私はそんな事を呟きながら スマホを開いた。
ねぇねぇみんな
口裂け女って知ってる?
凄い背が高くてスタイルの良い 女性なんだけど、 綺麗かどうか聞かれたら こう答えてあげてね
「綺麗だよ」
って
もし自分の命が危うかったら 鏡を向けると良いよ でも出来るだけ辞めてあげて
誰だって自分の嫌なとこを 人に掘り返されたくは ないでしょう?
記載 1979年12月15日
❦ℯꫛᎴ❧
優璃
優璃
優璃
優璃
優璃
優璃
優璃
優璃
優璃
優璃
優璃
優璃
コメント
8件
生存者の1名ってももかちゃんってこと!? もしそうだとしたら短編に詰め込めるのスゴすぎる✨
すっごい、、、めっちゃすごい…短編もかけちゃうのか…最強じゃん😭‼️語彙力がすごすぎて本出せるよ笑‼️‼️ ヘタリア描いてくれてるのね…ありがとう!!!🥰