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ねぇ、私の愛し子
一度でもいいから私の名前を呼んでおくれ
その掠れた声で
高い声質で
私の名前を呼んでおくれ
君の声で呼ばれたかった
でも君が呼ぶ名前は私の名前をではなかった。
瓜二つの兄の名前だった
「似ているから仕方ないよ」
何時もはそれだけで済ましていた
でも心は私は君に呼ばれたかった
君は最後まで兄の名前を呼んで私の名前は一度も呼ばなかった
来世という二度目の人生があるなら、どうかどうか私の名前を呼んでおくれ
私が叫び続ける君の名前だけが森の中を木霊する