TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

理想の女子?

昼休みに突然、麻衣はそんなことを翔に聞いた。

麻衣

うん

なになに、俺の事が好きとか?‪笑

麻衣

それは死んでもありえない

ストレートな言葉を翔に突き付ける麻衣

いやそれは酷すぎない?

麻衣

でも、好きな子、いるの…?

翔は少し考えるような素振りをみせると、また口を開き…

いるよ…

と答えた。

麻衣

そう、なんだ…

『いるよ』…そう答えられて

胸がどこかズキリと傷んだ。

なんでだろうね

なんで…『いないよ』なんて答えを期待してたんだろう。

そして今も、チャラい翔の『なんてね、いないよ』……を期待してる。

てか、

麻衣はいないわけ~?

麻衣に逆に質問をした翔。

麻衣

い、いるわけないじゃん…!

全否定じゃん‪笑

私達は…

『友達』…厚そうで軽く薄い関係。

距離が近ければ近いほど 仲が良ければ良いほど

恋愛対象外にされる───。

それに、翔は人気者だ──…

女子グループ

ねえ翔く~ん!

女子グループ

私たちとあっち行こ~?

『いいよ~』と女子達に軽く返事をして席を立ち

麻衣から離れ、女子達と中庭に向かった翔。

私になんの挨拶もしないで…すぐに行ってしまった。

また、女子達と楽しそうに笑ってるのを、私はただ窓から眺めて泣きそうになるだけ。

私は翔に近い存在のようで、とても遠い存在。

人気者の翔はきっと私なんかに 恋愛感情はないから。

だから私は…

『友達』でいることを決めた。

でも、こんなに辛いなら……

翔のことなんか、避ければいい。

そして嫌われればいい──

先生

はいっじゃあペア組んで!

おーい麻衣──

麻衣を呼び止めるが翔の言葉など無視して

麻衣

先生すみません

麻衣

今日は見学しときます

と先生に言った。

先生

あら、大丈夫?お大事にね。

……っ

女子①

じゃあ翔くん!私と組も…!

いいよ♪

麻衣

(ほらね、翔にはたくさん相手がいるんだから…)

麻衣、待ってよ~

翔に呼び止められそうになるが、

麻衣

やめてったら!

と少し怒鳴り

麻衣

今日は1人で帰りたいの

そして麻衣の姿はだんだん遠くなっていった。

そう言って麻衣は 俺を避けている気がする…

…っ

俺、なんかした?

そう聞きたかったけど 聞くチャンスを逃しまくってて…

(俺が、何したってんだよ…)

(それとも、なんか悩みがあるとか?)

(それなら尚更、俺に相談するしな。昔からそうだったし……)

はあ……

翔は大きな溜息をつく。

好きな女子いるなんて、嘘ついたのがバレたとか?

いやいやそんな嘘だけでああはならないよな……

(素直にいないよって言っとけば……良かったのか…?)

今日はどうやって、 話掛けよう…

今日は一言も、 翔と話ていない。

麻衣

(好きすぎて…避けようとしたら、こんな気持ちになるとか…っ)

(麻衣が好きすぎて…意地張る俺って……ガキかよ…!)

この作品はいかがでしたか?

320

コメント

29

ユーザー

なるほどね笑 幼馴染なんだけど、好きすぎるあまり、避けちゃうと! いいにゃんねぇ~♥

ユーザー

魅梨さん神ですぅぅぅぅぅ!!! 両片想いでしょうか……?両片想いが1番切ない気がします……😢

ユーザー

(´;ω;`)だわ(´;ω;`)

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚