美ノ饗宴

私は死因を探している

最も美しい死はなにか

私は完璧な絵を完成させ世界はその絵に魅了されている。

しかし、その絵もいずれ忘れ去られる

それだけはいやだ

だから最も美しい死で歴史に名を残し 私の作品に刻みたい

その為なら死神と契約するのも悪くない

死神はモアンの背中に隠れはじめる。

死神は教会の門前で立ち止まる

そこに1人の男性が歩いて来る。

死神はそう言うとモアンの口を掴みワインボトルを注ぐ

死神は右手をモアンの首に掲げる

死神は手を下げ風呂の扉を開ける

そう言い死神は部屋の扉をすり抜け去って行った。

部屋は沈黙に包まれる

モアンはふと、等身大の鏡に目をやる

自分の姿が写り込んでいた

モアンは、タンスの引き出しからリボルバーを取り出す。

モアンはリボルバーに弾を1発入れ鏡の前に立つ

そして、リボルバーを鏡に映る自分のこめかみに向け発砲する。

パァン！

鏡は割れ、倒れ込む自分の身体、鏡に映る、こめかみに穴が空いた自分

モアンは死体となり青い魂が浮かび上がる

鏡の向こうには死神が佇んでいた。

死神の手元にはリボルバーが握られその銃口には微かに残る煙

そう言った死神ははにかんで部屋を後にした。