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先生
花奏
先生
と、目の笑っていない笑顔で言われぼとぼ印刷室に向かう
ガラガラ
橋本先輩
花奏
印刷室に入るとそこには机で作業している橋本先輩がいた
正直に言うと今はあたしがあいたくない人
先輩に罪はないけど、あたしは今先輩の前でうまく笑える自信がない
橋本先輩
橋本先輩
花奏
花奏
ふふってきれいに笑う先輩にたいしてぎこちなく笑うあたし
花奏
橋本先輩
コピー機にプリントをセットして出来上がるのを待つ
そして先輩の使うホッチキスとコピー機の音が静かな部屋に響く
気まずい…
橋本先輩
花奏
橋本先輩
花奏
橋本先輩
橋本先輩
何も知らない先輩に聞かれ言葉に詰まる
花奏
ははって笑って言うけど先輩は逆にかなしそうな表情に
橋本先輩
橋本先輩
花奏
花奏
橋本先輩
軽く笑う先輩を見てふと、ある事が浮かぶ
花奏
橋本先輩
花奏
橋本先輩
あたしってやっぱり性格悪いよね
もう澤本君たちの事邪魔しないって決めたのにこんなこときいちゃって
橋本先輩
花奏
橋本先輩
橋本先輩
橋本先輩
ガラガラ
先生
橋本先輩が言いかけたときちょうど先生がタイミングよく入ってきて
先輩は作業にあたしはコピーをして
先生
橋本先輩
先生
花奏
先生
先生
花奏
考えていなかった言葉に目を丸くするあたし
花奏
先生
花奏
橋本先輩
花奏
先生
花奏
最後に先生と先輩に挨拶をして印刷室を出る
先輩には聞けなかったけど、あの様子ならうまくいったんだろう
もともとのスタートの位置が違ったんだもん
あたしなんかが先輩に勝てるわけないのにバッカみたい
荷物をとりに自分の席に着いて
花奏
誰もいない教室であたしは一人静かに涙を流した
テストまでのこり一週間
そんな日の四時間目の昼休み
隣のクラスに行く澤本君の姿を見かけた
隣のクラスは大混乱で女子の高い悲鳴が聞こえてきた
澤本君の周りには紫蘭のメンバーも自然と集まりさらに注目されていた
その中にはひよりちゃんもいて小さく手をふってくれてあたしも小さく振り返す
それに気づいた早川君や比嘉君にも笑いかけてそのばを去ろうとする
が…
須崎君
花奏
このタイミングで須崎君に声をかけられた
それに声が大きかったみたいでまわりにいる子たちから注目をあびる
花奏
須崎君
須崎君
花奏
花奏
そう。違和感の正体は名前だった
この前まで神崎さん呼びだったのに急に花奏になってるし
須崎君
花奏
須崎君
花奏
須崎君
耳元でそういわれ須崎君のさす方向を見ると
花奏
なぜか紫蘭の彼らが怖い顔でこちらを見ていた
その中でも澤本君が一番怖かった
こんなところでいちゃつくなって言いたかったのかな?
澤本君も先輩とどうせイチャコラしてるんだろうし
…て自分で言っててなんだか悲しくなってきた
そんな所まで素直なあたしの目にはうっすらと、涙が浮かぶ
そんなあたしの反応を見た須崎君はあたしのてをひき歩き出してあたしも手をひかれるままついていった
紫蘭の彼らの横を通り過ぎていくとき、涙を見られたくなくてずっと下を向いてあるいた
ひより
きゃあああああ!!
うわ、うるさ。なんでこんなにうるさいのよ
ため息をつきながら廊下を見てみると蓮がうちのクラスの前に来ていた
蓮といえば花奏ちゃんのこと
私は2人がくっつくのは時間の問題だと思っていたし
蓮があんなに女の子にかまってたりするなんて見たと来なかったから、風真や朝陽と期待していたのに
でもこの前花奏ちゃんは振られたって言っていた
あたしはそれを聞いてなんかが引っかかっていて
でもこれは二人のことだし、それに私がなんか聞いたって何も言ってくれないなんてわかりきってるし
朝陽もこの前なんか話したみたいだったけど、あの2人の様子からして絶対にピリピリして終わった感じだろうな
葵
ひより
健
ひより
蓮
ひより
風真
風真
ひより
蓮
おい、そこ。勝手に納得しているみたいだけど蓮!あんたのことだわばか!
なんて言いたのを我慢して2人をしずかににらむと、その奥にいる花奏ちゃんと目が合った
にこっとわらって手を振ると小さく振り返してくれる
でもその目はどこか寂しそうで
辛そうで
蓮のためにそんな辛そうな顔するくらいだったら、花奏ちゃんのことを大切にしてあげられるであろう須崎に任せた方がいい
そんなことを思っていると
須崎君
花奏ちゃんのことを大きな声で呼ぶ須崎が出てきた
あたし以外のみんなは驚いたように蓮と花奏ちゃん達を見る
蓮もピクッと花奏ちゃんの名前に反応して須崎を睨んでるように見える
なんでよ。そんな反応しちゃうくらいなのになんで花奏ちゃんから離れるようなことをしたの?
好きなんじゃないの?
なんて考えていると須崎と花奏ちゃんが私たちのよこを通り過ぎて
花奏ちゃんは下を向いてこっちを見てくれなかった
そして蓮は女の子が持っていそうなブレスレッドを握りしめていた
でもどこかで見たことあるような
それからは私が何も言わないから、蓮がいるからか知らないけど追及してくることはなくて
いつも通りばかみたいに絡んでいたけど
蓮はこころなしかどこか上の空だった