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あなたは彼氏候補にもなりません!

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あなたは彼氏候補にもなりません!

21 - あなたは彼氏候補にもなりません!

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2019年11月06日

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先生

じゃあこれ印刷して、まとめておいてくれ

花奏

え、1人でですか?

先生

ああ、これなら何も考えなくてもできるだろう?

と、目の笑っていない笑顔で言われぼとぼ印刷室に向かう

ガラガラ

橋本先輩

花奏

先輩…

印刷室に入るとそこには机で作業している橋本先輩がいた

正直に言うと今はあたしがあいたくない人

先輩に罪はないけど、あたしは今先輩の前でうまく笑える自信がない

橋本先輩

今日はどうしたの?

橋本先輩

もしかして、またかやらかしたの?

花奏

えへへ

花奏

そんな感じです

ふふってきれいに笑う先輩にたいしてぎこちなく笑うあたし

花奏

コピーいいですか?

橋本先輩

どーぞ

コピー機にプリントをセットして出来上がるのを待つ

そして先輩の使うホッチキスとコピー機の音が静かな部屋に響く

気まずい…

橋本先輩

そういえば神崎さんバレンタインのチョコは渡せたの?

花奏

え!?

橋本先輩

だってこの前チョコの本私のとなりで読んでいたでしょう?

花奏

あ、そうでしたね

橋本先輩

それでそれで?

橋本先輩

チョコわたせたの?

何も知らない先輩に聞かれ言葉に詰まる

花奏

わたせませんでした

ははって笑って言うけど先輩は逆にかなしそうな表情に

橋本先輩

そうだったんだ…

橋本先輩

なんか無神経なことしてごめんね

花奏

い、いえ!

花奏

先輩までそんな落ち込まないでくださいよおー

橋本先輩

そうだね!ごめんごめん!

軽く笑う先輩を見てふと、ある事が浮かぶ

花奏

……先輩は

橋本先輩

ん?

花奏

先輩はチョコわたせたんですか?

橋本先輩

チョコ?

あたしってやっぱり性格悪いよね

もう澤本君たちの事邪魔しないって決めたのにこんなこときいちゃって

橋本先輩

私、元彼は甘いの好きじゃないから…ね

花奏

いや、そうじゃなくてこの前本読んでた時に話してくれた彼のことですってばー

橋本先輩

あああ

橋本先輩

そうだったね

橋本先輩

えっと、実は…

ガラガラ

先生

神崎ーやってるかー?

橋本先輩が言いかけたときちょうど先生がタイミングよく入ってきて

先輩は作業にあたしはコピーをして

先生

おお、橋本もいたんだ

橋本先輩

先生こんにちは

先生

進んで雑用してるのか?感心だなあ

花奏

先生、それはあたしに対する嫌味かなんかですか?

先生

ははは!すまんすまん

先生

実はなさすがにやりすぎたと思っておれが引継ぎに来たんだよ

花奏

え!?

考えていなかった言葉に目を丸くするあたし

花奏

それってかえってもいいんですか?

先生

ああ、次からは気おつけろよ

花奏

はい!

橋本先輩

よかったね、神崎さん

花奏

はい!ではお先に失礼します!

先生

気おつけて帰れよ

花奏

はぁーい

最後に先生と先輩に挨拶をして印刷室を出る

先輩には聞けなかったけど、あの様子ならうまくいったんだろう

もともとのスタートの位置が違ったんだもん

あたしなんかが先輩に勝てるわけないのにバッカみたい

荷物をとりに自分の席に着いて

花奏

ひっく…ひっく

誰もいない教室であたしは一人静かに涙を流した

テストまでのこり一週間

そんな日の四時間目の昼休み

隣のクラスに行く澤本君の姿を見かけた

隣のクラスは大混乱で女子の高い悲鳴が聞こえてきた

澤本君の周りには紫蘭のメンバーも自然と集まりさらに注目されていた

その中にはひよりちゃんもいて小さく手をふってくれてあたしも小さく振り返す

それに気づいた早川君や比嘉君にも笑いかけてそのばを去ろうとする

が…

須崎君

花奏ちゃああああん!

花奏

うわ!

このタイミングで須崎君に声をかけられた

それに声が大きかったみたいでまわりにいる子たちから注目をあびる

花奏

須崎君!

須崎君

今日も会えたね!

須崎君

俺と花奏ちゃん運命の赤い糸で結ばれてるんじゃね?

花奏

なっ!何言って…

花奏

それに名前…!

そう。違和感の正体は名前だった

この前まで神崎さん呼びだったのに急に花奏になってるし

須崎君

こっちの方がなんかよくない?

花奏

よ、よくわからないけど…

須崎君

とりあえずここから離れようか

花奏

え?

須崎君

なんかあっちの方からものすごーく怖い目で見られているからさ

耳元でそういわれ須崎君のさす方向を見ると

花奏

ヒイッ!!

なぜか紫蘭の彼らが怖い顔でこちらを見ていた

その中でも澤本君が一番怖かった

こんなところでいちゃつくなって言いたかったのかな?

澤本君も先輩とどうせイチャコラしてるんだろうし

…て自分で言っててなんだか悲しくなってきた

そんな所まで素直なあたしの目にはうっすらと、涙が浮かぶ

そんなあたしの反応を見た須崎君はあたしのてをひき歩き出してあたしも手をひかれるままついていった

紫蘭の彼らの横を通り過ぎていくとき、涙を見られたくなくてずっと下を向いてあるいた

ひより

やっと授業終わったよー

きゃあああああ!!

うわ、うるさ。なんでこんなにうるさいのよ

ため息をつきながら廊下を見てみると蓮がうちのクラスの前に来ていた

蓮といえば花奏ちゃんのこと

私は2人がくっつくのは時間の問題だと思っていたし

蓮があんなに女の子にかまってたりするなんて見たと来なかったから、風真や朝陽と期待していたのに

でもこの前花奏ちゃんは振られたって言っていた

あたしはそれを聞いてなんかが引っかかっていて

でもこれは二人のことだし、それに私がなんか聞いたって何も言ってくれないなんてわかりきってるし

朝陽もこの前なんか話したみたいだったけど、あの2人の様子からして絶対にピリピリして終わった感じだろうな

ひより?大丈夫か?

ひより

え、あ、うん!

最近ずっと難しい顔してない?

ひより

あはは、ちょっとね

どうせ太ったとかそんな類でしょ?

ひより

あ‘‘?

風真

蓮君!俺もそうだと思ったけど言っちゃだめだよ!

風真

一応ひよりも女の子なんだから

ひより

ちょっとー?

なるほどな

おい、そこ。勝手に納得しているみたいだけど蓮!あんたのことだわばか!

なんて言いたのを我慢して2人をしずかににらむと、その奥にいる花奏ちゃんと目が合った

にこっとわらって手を振ると小さく振り返してくれる

でもその目はどこか寂しそうで

辛そうで

蓮のためにそんな辛そうな顔するくらいだったら、花奏ちゃんのことを大切にしてあげられるであろう須崎に任せた方がいい

そんなことを思っていると

須崎君

花奏ちゃああん!

花奏ちゃんのことを大きな声で呼ぶ須崎が出てきた

あたし以外のみんなは驚いたように蓮と花奏ちゃん達を見る

蓮もピクッと花奏ちゃんの名前に反応して須崎を睨んでるように見える

なんでよ。そんな反応しちゃうくらいなのになんで花奏ちゃんから離れるようなことをしたの?

好きなんじゃないの?

なんて考えていると須崎と花奏ちゃんが私たちのよこを通り過ぎて

花奏ちゃんは下を向いてこっちを見てくれなかった

そして蓮は女の子が持っていそうなブレスレッドを握りしめていた

でもどこかで見たことあるような

それからは私が何も言わないから、蓮がいるからか知らないけど追及してくることはなくて

いつも通りばかみたいに絡んでいたけど

蓮はこころなしかどこか上の空だった

あなたは彼氏候補にもなりません!

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