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#ギャンブル
りんご
904
19
朽華 歌仙
78
コメント
1件
うわああああ第9試練終わったよ……!!😭💔💔💔 穂乃花が「私のまま死ぬ」って選んだところ、胸がぎゅーってなったよ……自分の気持ちを誰かのものにしないって、すごく強いし、すごく優しい選択だと思う。最後の笑顔、忘れないよ……。 菜々美が「覚えてる」って言って《統合》を選んだのも、穂乃花の想いを踏まえた上での決断なんだろうな。38人分の記憶を抱えて進む姿、もう涙止まらなかった……。 「魂魄復元」って何なの!?次が最終段階ってやばすぎるよ……待ってるの誰!?気になりすぎて夜しか寝れない!!😭💕
【SYSTEM】
【SYSTEM】
37人の影が、穂乃花を向いた。
黒い顔と、胸元の生徒ナンバー。
紫の糸が台座へ集まる。
新倉穂乃花
糸が壁を抜ける。
穂乃花は身体を抱いてしゃがみ込んだ。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
最初の記録が開く。
暗い部屋。
選ばれる恐怖。
隣の少女が死ねばいいという願い。
直後の自己嫌悪。
新倉穂乃花
【SYSTEM】
新倉穂乃花
【SYSTEM】
新倉穂乃花
【SYSTEM】
次の記録が開く。
灰色の床へ沈み、助けを求めた少女。
信じた相手に拒まれ、憎しみを抱いた少女。
恐怖。
嫉妬。
後悔。
生存者への恨み。
穂乃花は見つめるだけで、《統合》にも《排除》にも触れない。
【SYSTEM】
新倉穂乃花
【SYSTEM】
新倉穂乃花
生島菜々美
新倉穂乃花
新倉穂乃花
【SYSTEM】
新倉穂乃花
新倉穂乃花
【SYSTEM】
新倉穂乃花
37人の中から、爽香の影が前へ出た。
胸元には白い10。
爽香の影
新倉穂乃花
爽香の影
新倉穂乃花
【SYSTEM】
新倉穂乃花
新倉穂乃花
新倉穂乃花
爽香の影が、紫の粒子となって崩れた。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
新倉穂乃花
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
新倉穂乃花
【SYSTEM】
【SYSTEM】
新倉穂乃花
穂乃花は恐怖を浮かべながら立ち上がり、《統合》を選ばなかった。
新倉穂乃花
【SYSTEM】
紫の壁が濃くなっていく。
新倉穂乃花
生島菜々美
菜々美は壁を叩く。
掌には、壁の冷たさしか返ってこなかった。
生島菜々美
【SYSTEM】
穂乃花の足元から、紫の光が昇る。
制服の裾。
指先。
髪。
色が奪われ、黒い影へ変わっていく。
新倉穂乃花
新倉穂乃花
生島菜々美
新倉穂乃花
穂乃花は、少し笑った。
新倉穂乃花
生島菜々美
新倉穂乃花
生島菜々美
新倉穂乃花
紫の光が顔を覆い、輪郭が壁の影へ重なる。
新倉穂乃花
声が途切れ、穂乃花の姿が消えた。
37人の隣に、新たな影が現れる。
胸元の数字は25。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
“紫の間”に残るのは、菜々美1人。
生島菜々美
返事はない。
それでも、最後の笑顔は残っていた。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
38人の影が台座を囲む。
異なる顔。
声。
恐怖。
死に方。
ひとつに纏めれば、少女たちが別々に生きた事実まで失われる。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
38本の糸が、正面で絡み合った。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
《統合》――
《排除》――
影の中に、穂乃花と爽香がいる。
ここまでに失った、すべてのクラスメートがいる。
穂乃花の影
生島菜々美
【SYSTEM】
生島菜々美
生島菜々美
生島菜々美
生島菜々美
生島菜々美
生島菜々美
生島菜々美
【SYSTEM】
生島菜々美
菜々美は《統合》へ触れた。
【SYSTEM】
38本の糸が、胸へ突き刺さった。
生島菜々美
息ができない。
38人分の恐怖が流れ込む。
冠の重さ。
灰色の床へ沈む絶望。
信じた相手に拒まれた痛み。
首へ食い込む紐。
燃え上がる炎。
名前を忘れられる恐怖。
死にたくない。
助けて。
どうして。
忘れないで。
すべてが記憶へ入る。
だが、ひとつには混ざらない。
38人は別々の声で泣き、怒り、叫んでいた。
生島菜々美
胸の奥、心臓より深い場所で何かが脈打った。
生まれる前から存在したような鼓動。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
表示が乱れた。
【SYSTEM】の声に、別の低い声が一瞬だけ重なった。
――ようやく……。
けれど次の瞬間、音声は元の無機質なものへ戻った。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
生島菜々美
【SYSTEM】
38人の影が、1人ずつ消える。
存在が失われたのではない。
声が菜々美の内側へ移った。
泣き声。
笑い声。
怒鳴り声。
助けを求める声。
そして――
新倉穂乃花
生島菜々美
穂乃花の声か、記憶の再生か――
確かめることはできない。
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
【SYSTEM】
紫の壁に亀裂が走った。
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。
すべてが混ざった光が射し込む。
壁の先には、虹色の通路。
はるか遠くの終点に、銀色の扉が見えた。
【SYSTEM】
菜々美は台座を降りた。
無意識に隣へ手を伸ばす。
穂乃花の手を求めた指は、空を掴んだ。
それでも、1人ではない。
胸の奥には38人の声がある。
そのさらに深い場所で――
名もない何かが目を覚まそうとしていた。
扉の向こうで誰かが待つ。
会ったこともないのに、昔から知っている気がした。
菜々美は38人の最終記録を連れ、虹色の光の中へ踏み出した。