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そら
そら
その日 私は改めて心に誓った。
そら
そら
パッと雲一つない空が目に入る。 ついさっきまでの記憶は夢のようで、まだ朦朧としている。
でも私は知っている。 その記憶は夢なんかではなく、確かな現実だということを。
そら
そら
この世界で、私はやらなくちゃいけないことがある。
そら
そら
そら
「世界を救う」
それが私に任された大きな使命だ。
???
そら
???
そら
そしてもう一つ。
カナ
私の親友 カナを救う事。
これこそ、私が1番成し遂げなきゃいけない事。
世界を救い、カナも救う。 出来なけりゃ転生する。 その繰り返しだ。
カナ
そら
カナ
カナ
そら
とめどなく涙が溢れてくる。
どこに転生したって、そっと笑いかけてくれて、その笑顔に何度も救われて、 その度に失ってきた。
カナ
カナは少し戸惑って、そっと前髪に触れる。
びっくりしたら前髪に触れる。これはカナの癖だ。
そら
そら
カナ
そう言ってカナは優しく笑う。
カナ
カナ
カナは泣き腫らした私の顔を手でくしゃしゃにした。
そら
こう落ち着けるのは随分と久しぶりだ。
そら
そら
カナ
カナ
カナ
そら
そら
そら
私は忘れていた。 いや、忘れたかったんだ。
カナ
そら
フェンスの鈍い音が頭に響く
そら
カナを救う。 それはこの世界の絶対条件。
そしてその世界で
カナは絶対に
その生涯を
自殺で終わらせる